Jailbreak

新しい世界の切り取り方

ロック小僧がジャズを聴く過程とその結果

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自分はロック小僧だと自認している。
入りはB-ingだったが、早い段階で洋楽のrockにハマり、ギター小僧でもあったので洋楽にどっぷりハマった。

 

ギターヒーローはアメリカ人やイギリス人が多いのだ。

 

そんな10代を過ごし、ギターもそこそこ弾けるようになってJ-POPの良さも分かり始め、BookOffに入り浸った。
 
そうしているうちにも自分もアラサー。
ロックの醍醐味はそこそこ分かった。
でも、どうもJazzは高貴で近寄りがたかった。
そして、blogをきっかけにJazzを聴いてみたのであった。
 
 

専門家の意見をきいてみる

 
 
 
まずは専門家の意見を聞いてみた。
当時ホッテントリ入りしていたのもあり、これはJazzを聴くきっかけになると思って言及したところ、返答をいただいた。

dankantakeshi.hatenablog.com

 

この記事に対する返答があった。 

バップは楽しそうで、聴きやすそうな印象を持った。

ここまできたら、あとはやるだけ。
教えてもらった曲をTSUTAYAに走って聴く生活に入った。
まずは、この順番で聴いてみた。
 
Lee Morgan
Introducing Lee Morgan

Introducing Lee Morgan

 

 

 Grant Green
Feelin the Spirit

Feelin the Spirit

 

 

 Sonny Stitt
Sonny Stitt Plays Arrangements from the Pen of Johnny Richards and Quincy Jones by Sonny Stitt, Don Elliott, Kai Winding, Horace Silver, Charles Mingus, Don Lamond (2011-03-31) 【並行輸入品】

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  • アーティスト: Don Elliott, Kai Winding, Horace Silver, Charles Mingus, Don Lamond Sonny Stitt
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 Red Garland
Groovy

Groovy

 

 

 Bill Evans
Waltz for Debby

Waltz for Debby

 

 

これだけ聴けば何か分かるだろうと思った。
 
 
 

聴いてみてさらに変化を求める

 
バップを聴きまくって、楽しいのだがどうも無難なBGMにしかならないのだ。
いい音楽でテクニックもあるのが分かるのだが、どうも聴きどころが分からないのである。
 
例えば、J-POPではサビがある。これが楽曲の聴きどころであり、サビが気に入らなければその曲の価値は一気に落ちるのである。
もちろん、楽曲にはイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、ブリッジ、間奏、アウトロ等要素がたくさんあり、その組み合わせは多様である。
その楽曲の中で一番の聴き所がサビとなっいるからこそよく聴いて、評価するのである。
 
ただ、教えてもらったJazzには聴き所が解らないのだ。
サビを中心とした聴き方しかしていないのが理由である。
 
仕方がないので友達に同じ話をしてみて出てきたのはセロニアス・モンクだったのだが、やはり同様だった。

 

The Very Best of - Thelonious Monk

The Very Best of - Thelonious Monk

 

 

楽しい音楽なのだ。
しかし、口ずさめるメロディやフレーズはかなり少ない。
全く聴いたことない曲を新しく自分の中に入れるのは大変な作業なのである。
 

スタンダードはどうか

 
Jazzにはスタンダードと呼ばれる曲があるのは知っている。
ロックのスタンダードはDeep Purpleの「Smoke On The Water」が自分には分かりやすく思い浮かび、これがダメならロックはダメな可能性が高いと思っている。
だからこそ、同様にJazzのスタンダードに対してアプローチしてみたのだった。
 
その時聴いたのがこちら。

 

THE BEST OF JAZZ

THE BEST OF JAZZ

 

 

さすがベスト盤であり、スタンダードな曲が収録されているだけあって、知っている曲が多いし楽しい。
ただ、今度は新鮮さに欠けるのだ。
 
やりつくされたスタンダードをそのままやってもいいのだが、変化を求めてしまう。
最近カヴァーアルバムをよく聴くのだが、そこに求めていることと同じなのだが、その楽曲の新しい面を知って楽しんで初めて元々の曲の価値も上がる気がする。
このアプローチは失敗だった。
 
 

歌があれば違うのか

 
今まで聴いてきた音楽と教えてもらったJazzとのちがいを考えてみた。
 
そうして思い付いたのは歌である。
歌があれば違う評価ができるかもしれない。
そうして、歌のあるJazzを聴いてみた。
うたジャズ

うたジャズ

  • アーティスト: オムニバス,サリナ・ジョーンズ,アンテナ,ソフィー・ミルマン,ヘイリー・ロレン,ヒラリー・コール,エリザベス・シェパード,サスキア・ブルーイン,グレッチェン・パラート,カーメン・ランディ,ベベウ・ジルベルト
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2012/06/20
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歌があると聴きやすいし、評価もしやすい。
スタンダードが多かったのもあり、聴いたことがある曲も多かった。
しかし、ロックやJ-POPに比べて評価が低かった。
 
それはロックやポップスのもつメッセージ性をJazzから分かりやすく感じられなかったのだ。
そして、歌ものの歌詞も良いのだが非常に一般的なのである。
 
ロックは心の声となって汚くても大絶叫しているのが良さの一つだと思っているので。
 
 

元に戻った生活

結局、今回聴いた曲は自分のiPodのレギュラーにならなかった。
だからこそ、今年良く聴いた曲がロックやポップスばかりになった。
 

 

ロック小僧はロック小僧のままだった。

アプローチが悪かったのかもしれない。

聴きどころが分かれば違ったかもしれない。

新たな取り組みとしては失敗に終わった。

 

最後に

結果的にはJazz聴いてみたけど、自分のメインの音楽にはならなかった。
それは以下の問題点があった。
 
・Jazzの聴きどころが分からない。
・スタンダードをそのまま聴いたら退屈
・歌にはメッセージを求めていたことに気付いていなかった
 
 
これは完全に自分の問題でJazzが悪いわけじゃない。

音楽を聴く観点が自分にはある程度確立されていて、そのどれにも該当しないとただのいい曲までしかならないということだった。

なので、ダンカンのことは嫌いになってもJazzは嫌いにならないでください。
 
 
そういえば、iTunesに曲が7万曲以上あるが、聴くのは一部である程度好きな物のストライクゾーンも分かってきている。
そこにJazzが入るかどうか100曲くらい聴いたけどダメだったというお話でした。
 
 
こちらからは以上です。
マシン・ヘッド(SACD/CDハイブリッド盤)

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