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新しい世界の切り取り方

アイドルの範囲と女々しくて

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またまたこんな記事を見つけた。

 


ミスチル・桜井和寿の“ボカロは音楽だけどアイドルは音楽ではない”発言に疑問を呈す!|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見

 

ミスチルが好きだから、ミスチルって言葉が気になって読んでみたんだけど。

書いてる人の感覚がなんか違うと思うんだが。

 

 

腑に落ちない点①:どこからがアイドル

 

 

この筆者は桜井さんの発言の「アイドルは音楽界の話じゃない」ってところに反応して、ミスチルだって音楽を届けたいって言ってるけど、アイドルの方が泥臭くてもとどけてるよ?と言っている。

 

それなら、その前に桜井さんがアイドルを「ブロマイドを売っていた職種」っていうところは気にならんのか。

今時あまりブロマイドとか生写真とか(あるんだけど)聞かないことが多い。

アイドルっていう言葉の定義がズレていて、この筆者の言うアイドルとして挙げているでんぱ組.incやBABYMETALは桜井さんのアイドルにきっと該当していない。

 

今会えるアイドルとか、会いに行けるアイドルと銘打って「歌が上手くない・大した可愛くない・踊りがうまくない」人たちが頑張る姿を見せている。

ASAYANの功罪だと思うんだけど、その過程を知って自分が育てているような気がして普通の人を祭り上げて芸能人にしちゃうのはそろそろイクナイ。

松田聖子をイメージして欲しいのだが、「キレイで歌が上手い」が揃っている。そう、天が二物を与えた人をアイドルと言っているわけで、でんぱ組.incBABYMETALはコンセプトがあるだけで、この人たちじゃなくてもメンバーが入れ替わってもなんとでもなる人はアイドルじゃないと自分は思うのだ。

 

シーンの盛り上がりとともに、優秀なプロデューサーやコンポーザー、ミュージシャンたちがアイドル界に参入している現実はどうだ。高いクオリティと新しさをもつ楽曲がぞくぞくとアイドル界からは生まれているが、それはアイドルがいまもっとも「人に届ける」音楽を発信できる存在として求心力をもち、音楽制作者たちを惹き付けている証拠だろう。

 

音楽業界はビジネスなので、売れるものを生み出すのが仕事。

シーンが盛り上がっているなら、そこに初期投資してそれ以上にリターンが見込めるなら力を注ぐ。

市場原理があるだけで、筆者の言うアイドルが人に届ける音楽を発信できるかどうかは関係ない。

 

 

腑に落ちない点②:ミスチルの分析

 

 

ミスチルがブレイクしたのは、93年に発表した4枚目のシングル「CROSS ROAD」だったが、その後の「innocent world」「Tomorrow never knows」ではメッセージ性が強くなり、95年の「【es】〜Theme of es〜」では現在にいたる桜井氏のナイーブさが全面に押し出された。当時のキーワードである“自分探し”をする若者たちにとって、進むべき道を模索する桜井氏の歌詞は共感をもって大きく受け入れられたといえる。 

この時期のミスチル確かに ナイーブというより、ずっと貫いている「ダメな男の女々しい歌」がメインを貫いていたんじゃないか。

でも、自分探しをするほど歌詞の中で自分を失っていないし、進むべき道を模索っていうよりはもう「こう進みます」って言っている歌詞がほとんだと思うのだが。

 

そして、歌詞が共感してもらえたおかげで売れただけなら良いけど、歌詞は音楽の一要素。歌詞とメロディーとリズムと....と他にもあるけどあくまで一要素。

メロディーだって良いし、桜井さんの歌そのものの力もある。

 

 

あとは、ブレイクした1993年頃のネタを持ってきているが、ミスチルは90年代に売れた過去の遺産ではなく、現在も安定して音楽を売っているのである。

考えて比較している情報が古い。

 

 

腑に落ちない点③:現在の分析

 

 

全てがメタ化されているこの時代なのはそうかもしれないし、空気を読むのを強制されているのも分かるけど、それがゆえに個に目が向いていると思うんだ。

 

オタクが当たり前になったのも個人的な部分を出して良いことになったことだし、おひとりさまだって、一人で楽しめば良いじゃんって。

つまり、自分大好きを前面に出してOKってことになっている。

ニートとか引きこもりだって、自分大好きを前面に押し出している状態じゃない。

個を前に出しているからそれを「解放」と呼んでいるのかもしれないけど、その裏でウジウジ女々しい自分を描いてくれたり、そんな自分にちょっと視点を変えてくれるような曲を提供してくれるのがミスチルだ。

 

 

最後に

 

 

自分と見えている世界が違う人の意見を見ると、自分が普段意識しないことを意識することになって、「自分ってこんな風に感じていたんだ・思っていたんだ」と気づかされることがある。

 

ミスチルは好きだけど、全曲好きなわけではないし、他の人の批判がまともで感心したことだってある。

でも、今回は違った。批判の角度もスピードも甘い。

いっそのこと、好き嫌いの話に持って行ってくれたら面白かったかもしれないのになぁ。

 

 

 

こちらからは以上です。

足音 ~Be Strong

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