Jailbreak

新しい世界の切り取り方

悲しいけどこれ、エヴァンゲリオンを誰かのために見た話なのよね

広告

 

 

なんのこっちゃと思われた方も多いかもしれない。

そりゃそうだ。自分でもそう思う。

でも、できれば最後まで読んで欲しい。

 

 

自分も含まれるのだが、いわゆるアラサー世代はエヴァンゲリオン(以下、エヴァ)を子供のころにリアルタイムでアニメを見ていた世代だと思う。

新世紀エヴァンゲリオン(1)<新世紀エヴァンゲリオン> (角川コミックス・エース)

 

 

自分はアニメは見ていたけど、初代ガンダムがダメでエヴァを同じようなロボットアニメだと勘違いし、数回チラ見しただけでそれ以降見ることはなかった。

周りの友達でも本当に熱心なエヴァ好きはおらず、飲み会の席でもあまり話題にならなかった。

友達とかに後で訊くと実は好きだけど、そんな話しなかったというのが実際のところなんだけど。

 

 

そんな自分が十数年後エヴァを本気出して見ることになるだなんて思わなかった。

大事なところは「本気出して」というところ。

 「明日から本気出す!」とか言って本気を出していない大人の仲間入りをしている自分だから余計に。

 

 

 

きっかけ

 

 

きっかけは年上の友達(男)。

友達が2週間後に女の子を紹介してくれると言う。ただ、よくよく話を聞いてみると「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を見に行った後に、飲みに行こうというよく分からないコース。

どうやら友達とその女の子が話をしていて、

・男を紹介しろ

・エヴァ見に行きたくない?

という2つの要件を1日に凝縮しようと思った結果、このようなコースになったようのだ。

全く、無茶ブリは仕事だけにしてほしいもんだ。 

 

 

 

いいよ?

別に、いいよ?

自分、エヴァとか興味ないですから!!!!!

でも、女の子は紹介しろ!

気に入ったら彼女にすることも視野に入れて。

これが当時の自分の心の声。

 

 

 

熱くなった自分の頭を冷やし、よく考えてみた。

やはり映画を見た後はその映画の話になるし、女の子と話が盛り上がるのは良いことだ。

それに、見たことがない・知らないことを始めるきっかけがなかなかない

この先エヴァなしでも生きられるが、有名なアニメだし自分の引き出しとして持っていてもいいんじゃないかと。

 

 

 

仕方がないのでお手紙書いた別な友達(ゴリラ)に相談してみた

このゴリラは自分と同級生。

アニメとか漫画に強いヤ~ツ(ゴリラ)なのだ。

 

 

自分:「今度、エヴァの劇場版を見に行くことになったんだけど、自分エヴァ見たことない。どうしよう」

ゴリ:「ウホ!?エヴァか~。アニメ版と劇場版は違qあwせdrftgyふじこlp」

自分:「ゴリラのくせに生意気だ。やはりアニメ版と劇場版を見る必要があるのか?

ゴリ:「見ないと意味分かんないと思うよ。見ても意味分かんないけど。」

自分:「分かった。お礼に後でバナナ一房振り込んどく」

ゴリ:「おう、青いのでよろしく」

 

 

こうして、2週間でテレビアニメ版と劇場版・新劇場版のエヴァを全部見る日々がスタートしたのだった。

 

 

実行あるのみ

 

まずはTSUTAYAに走った。

当然、1週間レンタルを2回は繰り返すことになるだろう。

そして、アニメ版を順番に見なければならない。

しかし、レンタルできたのが歯抜けorz

1,2はあるけど、3がなくて、4があって……そんな感じだった。

仕方がないので、その日は帰って最初から見ることにした。

 

 

 

うん、第一話から意味不明wwwww

ただ、どんどん話が進んでいけば分かるかもしれない

小説だって映画だって、最初から全部説明があるわけじゃない。

知識ゼロから見る人だってたくさんいるはず。 

 

第二話を見た。

 

 

Why Japanese People!!!???

コレノ、ドコガ、オモシロイノデスカ!!!??? 

 

自分の厚切りジェイソンが大爆発。

当時はそんなネタも生まれる前だったけど。

 

 

そう思いながら毎日ウチに帰ってはエヴァを見てた。

一度決めたことはやり通す。

行動する理由もスケジュールもハッキリしているからやるだけ。

やるだけだから、やればいい。

 

 

 

当時自分は大規模案件のイチ土方*1であって、毎日帰りは22時くらい

晩飯は職場で済ましているからいいけど、帰ってから毎日DVDを見るのは大変だった。

そして、TSUTAYAで借りれなかったDVDはGEOで借りた。

pontaカード持ってて初めて良かったと思ったのはここだけの話。

 

休みの日は平日で予定していたが見られなかった分をリカバリ。

さらに予定の物を見る。

もう何のために見ているのか分からなくなり、目的がエヴァを完全制覇することになっていた。

ホントはもっと違うところだったのに。

あとはやるだけにする怖いところ。

 

 

 

そして、何とか約束の日の3日前にテレビ版を全て見終わり、その勢いで劇場版も新劇場版も見て、ギリギリ間に合った。

 

燃えたよ……まっ白に……燃えつきた……まっ白な灰に……

 

 

 

 

 

違う違う。

本番はこれから。

目的は、映画を見に行って、そのあと飲みに行って楽しくその日が終わること。

新しい引き出しを持つこと。

もう、エヴァの引き出しだけパンパンだったんだけど。

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qを見て

 

そんな付け焼刃な自分は約束の日に映画館へ足早に向かった。

自分が一番最後だったみたいで、あいさつもそこそこに映画を見る。

座った順番は以下の通り。

 

 

女の子 友達(男) 自分

 

 

そりゃそうだ、突然女の子の隣はツライし、女の子を真ん中にしても何だか違うし。

妥当な席順。話は後でゆっくりすればいい。

 

 映画が始まってやっぱり最初から意味不明だったが、予習のおかげてストーリーは追えた。

また、面白いとも思えたし、後で話すネタ(質問)もできた。

 

 

そのあとは飲みに行って、2件ほどハシゴして帰った。

自分が予習した話もしたし、ちょっと頑張った話も包み隠さずした。

友達(男)とは飲み友達なのもあって、普段通りの会話で楽しかった。

友達(男)と会うと必ず雨が降ったり天気が悪くなるし、実は友達(男)は使徒だということも判明した。

女の子も明るくていい子だった。

 

 

エヴァ見て思ったこと

 

意味不明で消化不良

正直、今でも意味不明なところは解説されても腑に落ちないところがあったりするのは、きっとギリシャ神話とかその辺が分かってなかったり、絵が好きじゃなかったりとイマイチ自分の中に入ってこないのが理由じゃないかと思う。

理解するのをあきらめちゃう。

 

独特な世界観はアニメ版や新劇場版を見ていたおかげで、一番最初のアレルギーはないけれど、おいしいものを食べているでもなく、体に良いと思って飲み込む薬とも違う異物を飲み込む感じがした。

 

とはいえ、今までにない異物は面白さでもあった。

全部経験したことがあるものだったら、この世界の全てを知っていたら、それは面白くないものになってしまう。

知らないものに出会うから、楽しいのだ。

 

レイかアスカか

映画を見た後に飲んでいて、レイとアスカとどっちが好きか?って話になった。

マリが入っていないのが至極当然のように話していたんだけど、多分アニメ版ベースでのお話だったからなのと、新劇場版に登場するだけだからというのもあったかもしれない。

 

物静かで実は母親のクローンの綾波レイ

エヴァンゲリヲン新劇場版 綾波レイ (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

 

逆にお転婆な惣流・アスカ・ラングレー

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 式波・アスカ・ラングレー ジャージVer. (1/7スケール PVC製塗装済完成品)

 

全然タイプが違う2人。

だからこそ、どっちが好き?の質問は面白い結果が返ってくる。

友達(使徒)は物静かなA型。めっちゃいい使徒が選んだのはレイ。

自分は割とうるさいB型。ジャイアンになりたいのび太な自分が選んだのはアスカ。

 

 

このように、違いが出るからこの話を飲み会ですると盛り上がる。

性格的な視点なのか、見た目という視点なのか、それとも全く別な視点なのか。

どの視点でどう考えてどういう結論を出すのか。

個人によって思考法が違って面白い。

 

 

アスカが良いと思った理由はツンデレな感じが好きなのと、お転婆(高飛車とも言えるけど)な性格が好きだからなのだけど。

何といっても分かりやすいから。

キャッチーな音楽が好きな理由がこんなところで顔を出すなんて。

 

 

 

ミサトが一番好きなのは言わなかったけどね。

 

 

 

アニメ版の終わり方

 

正直、アニメ版の終わり方は東京大学物語並みのやっちまった感があると思った。

多分、勧善懲悪とかどっちが勝ってどっちが負けるみたいな結末ばかりを見てきて、それが当たり前だと無意識に思っている自分には終わりの歯切れの悪さが酷すぎると。

 

SFなのだから、斜め上に行くのはいいのだけれど、斜め下に行かれるとちょっとなぁ。

 

 

たまに本気を出すのは大事

 

人間やればできる。

どんなに忙しくても、アニメを全部見たりすることはできる。

それによって会話の幅も広がり、飲み会が有意義になって生きててよかったと思える1日が増えた。

 

自分が欲しいと望んで欲しいものを手に入れる経験は大事だ。

たくさんお金を得ること・欲しいモノを手に入れることもそうなのだけれど、色々考えて自分で望んでその経験をすることは非常に有意義だった。

 

特に最近本気を出していないんだったら、何かに本気で向かい合って本気で自分から手を伸ばして届くか届かないか分からないけど、精一杯手を伸ばしてみる必要がある。

そうしないと今まで通り。何も変わらない。良くも悪くもならない。

今回はそれがたまたまエヴァだっただけ。

 

最後に

エヴァを見ることで広がった世界がある。

それだけ偉大な作品といえばそれまでなのだけれど、それを通して再度自分を見つめ直すことができた。

 

あくまで今回は自分の世界の広げ方の一例。

もっと違う方法は無数にあるので是非とも経験していただきたい。

 

 

え?その女の子とはどうなったかって?

当然、仲良くなりましたよ。

 

他の映画も見に行ったり、遠出してみたり。

 

そして、今は自分の隣で自分の子供を抱いてたら良かったんだけど、そんなに上手くいかないのが人生。

どうしようもない僕に残酷な天使が降りてきただけだった。

全く、こっちが使途になっちゃいそうだぜ。

 

 

 

こちらからは以上です。

どうしようもない僕に天使が降りてきた

どうしようもない僕に天使が降りてきた

 

 

新世紀 エヴァンゲリオン  【コミックセット】

新世紀 エヴァンゲリオン 【コミックセット】

 

 

 

 

合わせて読みたい

 

*1:ヒジカタじゃないよ。ドカタだよ。IT土方ってヤツ。