Jailbreak

新しい世界の切り取り方

あのCMの曲 「PEPSI NEX ZERO 桃太郎」 ~The Heavy「Same Ol'」は文字通りへヴィ~

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もう既にいくつものパターンがあるが、このCMは印象的だ。


ペプシネックス ゼロ『桃太郎「Episode.1」』篇 Long ver. 小栗旬 サントリー CM ...

 

桃太郎という超メジャーな昔話を現代版にアレンジしたお話。

と、別にCMについて言及したいわけではないのだ。

 

このCMを印象付けるもう一つの要素、The Heavy「Same Ol'」が今回のテーマだ。

 

 

「Same Ol'」について

 

 

もう一度よく「Same Ol'」を聴いてみよう。


The Heavy - Same Ol' - YouTube

 

ドラムの真っ直ぐに見せかけて最後の最後に16分のノリを出してくるリズムでスタートする曲。

さながら、Queenの「We Will Rock You」を彷彿とさせる重たいグルーヴである。


Queen - We Will Rock You (Official Video) - YouTube

 

とはいえ、テンポが若干遅い為、「We Will Rock You」ほど突っ込んだ印象を受けない。

 

そして、始まるメインのリフ。

この曲のキモとなるこのテーマがとにかくキャッチーなのである。

ギターとホーンによって作り出される音の厚さがサウンドのヘヴィさに一役買っている。

このヘヴィさはリズムやサウンドから来るのだが、ヘヴィメタルのように物理的な低音が効いているわけではなく、グルーヴがヘヴィなのである。

リフ自体はブルージーなのだが、イヤらしいネチっこいブルージーさではなく程良くブルージーな感じを出している。

ちょうどLed Zeppelinが醸し出すようなブルージーさである。


Led Zeppelin - Kashmir - Celebration Day - YouTube

 

 

 

そこから入ってくるヴォーカルはしゃがれていてファンキーでカッコイイのである。

その声はまるでジェームズ・ブラウン。

Kelvin Swabyの声がリフに重なりながらサビへ向かっていく。

サビはタイトル通り、「Same Ol'」という言葉が続く。

このOl' とはoldのこと。

いつも同じといった意味である。

このサビのSame Ol'を大合唱してみたくなる。

それはゴスペル風のアレンジになっているからでもある。

 

 

The Heavyについて

 

 

イングランド南部のバース地方出身の4人組のロックバンド。

Kelvin Swaby(Vo),Daniel Taylor(G),Chris Ellul(Dr),Spencer Page(B)がメンバーである。

 

その音楽性はブルースやソウル・ファンク、R&Bをベースとしており、1stアルバム発売後に「カーティス・メイフィールドとレッド・ツェッペリンがセッションしたかのよう」と称される。

 


Curtis Mayfield - Superfly - YouTube

 

カーティス・メイフィールドはファンク・ソウル、R&Bに多大な影響を与えたアーティストであり、レッド・ツェッペリンは後のロックに多大な影響を与えたロックバンドである。

 

The HeavyのヴォーカルのKelvin Swabyとクワタユウキとの対談はなかなか面白い。

www.cinra.net

 

 

The Heavyならこの曲がオススメ

THE GLORIOUS DEAD [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC346Z)

 

アルバムとしては『The Glorious Dead』が一番のオススメである。

このアルバムにはSame Ol'」が収録されている。

 

それ以外の曲を紹介しよう。

 

「What Makes a Good Man?」


The Heavy - What Makes A Good Man? (Official ...

 

イントロからヴォーカルの掛け合いとドラムだけで始まる本曲はSame Ol'」同様、ファンキーでブルージーな曲である。

 

 

「Don't Say Nothing」


The Heavy - Don't Say Nothing - YouTube

 

この曲はギターのリフから始まるが、小気味悪い始まりからサビにかけての爽快感がたまらない一曲だ。

 

 

「Can't Play Dead」


The Heavy - Can't Play Dead (Official Video ...

 

PVのマペットが印象的なのだが、「Same Ol'」にも見られるようなサビでの広がりが感じられる曲である。

 

 

全体的にテンポは変化しているはずなのに、重さがある。

これはリズム隊の紡ぐリズムによるものだ。

これがThe Heavyの特徴と言っても過言ではない。

 

最後に

 ファンク・ソウル、ブルースやロックンロールが何だか分からなくても、この曲の良さに気づくのは難しくない。

そして、The Heavy自体が気に入れば他の曲を聴いていただきたい。

ファンク・ソウルなヴォーカルが気に入ったのならカーティス・メイフィールドを聴いてみていただきたい。

ブルースやロックンロールが気に入ったのならレッド・ツェッペリンを聴いてみていただきたい。

 

 The Heavyが気に入ったのなら、Vintage Troubleあたりのバンドもオススメする。

 

 ファンキーでブルージーな世界に是非とも踏み込んでいただきたい。

 

 

こちらからは以上です。

The Glorious Dead

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We Will Rock You (Remastered 2011)

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