Jailbreak

新しい世界の切り取り方

SPEED STAR BEARING~バスドラのテクニックを買い叩く RON COBRA HP900に装着~

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一般的に楽器が上手くなると大きく、2つのことができるようになる。

①音量を調節できる。(小さい音~大きな音までコントロールできるようになる)

②音符の処理能力が高くなる(多くの音符をさばけるので、早弾きや○連符なんてものお手の物)

ドラムも同様に音量調節と音符処理能力が高いのはテクニックの基礎となる。

速いテンポで確実に叩けるようになると、ドラマーとしてそれはそれは重宝されるのだ。

なぜ重宝されるかというと、ドラムが上手い人が少ないのだ。

ドラマーの第2の壁~バスドラのダブル~

ドラムの第1の壁は8ビートを刻むこと。

これは案外すぐできる。

 

次の壁がキックのダブルである。

それもテンポの速いものの難易度が高い。

例えば、こんな具合に。


バスドラム ダブル ダンスステップ奏法 - YouTube

 

踏み方が色々ある上に、知っていたからできるってものでもない。

それこそ、メロコアの早いビートなんかでは多用するのである。

 

自分はスライド奏法やヒール&トゥなんかをテンポによって使い分けているのですが、速いテンポでダブルを踏むと音量が足りなくなる。

ペダルのビーターの振り幅が小さくなるので、当然といえば当然なのだ。

 

弘法は筆を選ぶ

 

ドラムのバスドラはペダルを使っているのだが、手にスティックがあるように、足にはペダルがある。

スティックにこだわるドラマーは多いが、ペダルはスタジオやライブハウスの備え付けのものを使うドラマーもいる。

 

プロのドラマーは基本的に自分の機材を使う。

その方が慣れているものであるし、セッティングがしやすかったり、狙った音を出しやすいからである。

 

それなのに、アマチュアの下手くそなドラマーが自分の楽器を使わないでいい音やいいドラミングをするのは無理な話なのは明確である。

 

 自分の楽器を使えないまでも、スティックやペダルくらいは自分のものを使うことで安定した実力を発揮してもらいたい。

 

自分がSPEED STAR BEARINGを使用してみた理由

自分が使用しているペダルはTAMAのIRON COBRA HP900である。

 

もともとはDW5000シリーズのアクセレーターモデルを使用していたのだが、ツインペダルが欲しくなり、自分の大好きなドラマーパット・トーピーが使用していたのもあり、購入した。

Power Glideは偏心カムだが、特に普通のカムと違いは感じない。

 

 IRON COBRA自体は踏み心地が重いペダルとして有名で、その踏み心地の改善のためにコブラコイルがあるくらい。

TAMA / CC900S コブラコイル
 

 

 そんなペダルを使っていて、「もっと音量が欲しい」「もっと早く踏めるようになりたい」と思ったのがきっかけである。

 

 自分のバンドはテンポが180BPMを超える曲は当たり前で、200BPMを超える曲も演奏する上、大音量なのでちょっとドーピングが必要なレベル。

あえて言うなら、軽自動車で120キロ出すエンジンでは物足りず、10tトラックで200キロ出すエンジンが必要なイメージである。

 

 そこで、ペダルの改善を考えたのだが、別にIRON COBRA自体に不満があるわけではなかった。

何より、フットボード踏み心地は気に入っているのでそのままがいい。

 

いかに練習しないで音楽を楽しむかという裏テーマもあるのだけど。

 

SPEED STAR BEARINGの使用感

Ellis Island ( カノウプス ) Speed Star Bearing / SS-900IC スピードスターベアリング TAMA Iron Cobra/アイアンコブラ用

 

自分の使用しているペダルはIRON COBRAなので、S-900ICを装着している。

ツインペダルなので当然、両足とも装着している。

 

一番最初に使った練習で感じた違いは「ビーターが自分の足(脛あたり)に当たる」ということ。

つまり、今までと同じ踏み込みでもビーターが大きく動いているということだった。 

 重さは変わらないが、大きく動かせるようになったため、音量が出るようになった。

正直、欲しかった通りの状態になっている。

 

 

 また、少しセッティングに注意が必要である。

IRON COBRAは下の写真のように、ケースに収納する際に毎回バラす必要がある。

ここで重要なのは必ずベアリングからスプリングを外さなければならないのだ。

f:id:DankanTakeshi:20150930222912j:plain

 

収納する度、スプリングを外す必要があるということは、スプリングをガチガチにする方はスプリングをかけ直すのが非常に大変なのである。

 

下のような状態のものを

f:id:DankanTakeshi:20150930222910j:plain

 

下のようにかけ直す必要があるということ。

f:id:DankanTakeshi:20150930222913j:plain

 

 

ちなみに、自分はあまりスプリングをキツくしたりしていないので、普通にひっかけることができる。

スプリングを緩めにする理由は、 ビーターをバスドラのヘッドにつけっぱなしのクローズド奏法を基本としており、スプリングがキツイとつけっぱなしにするのが大変だからである。

また、スプリングが強いと踏み込んだ力に対して反発する力が働くわけで、音量が出なくなるためである。

 

他にもある!バスドラ強化機材

バスドラ強化をする機材はSPEED STAR BEARING以外にもある。

 

 VRUK DRUM MASTER

VRUKドラムマスター・ブラックマンバ
 

 凛として時雨のピエール中野が使用していることで有名なペダルを小さなアクションで踏むことができるようになる補助機材。

 

詳しくは動画参照。


Vruk Drum Pedal With Pearl Eliminator ...

 

kitano チタンシャフトビーター

 これも 凛として時雨のピエール中野が使用しているものである。

①チタン合金シャフトは鉄製より重量が半分であり、強度が倍以上だと言われている。
②さらにシャフトにしなりがある。
③シャフトをチタン合金に変えると、足への負担を大幅に緩和し、フットワークコントロールがしやすくなる。
というメリットがあるチタンシフトのヘッド。

自分は導入を考えている機材である。

 

DANMAR DM205

 通称赤りんご。

ビーターが木製なので、ロック系のバチっとしたアタックの強い音になる。

フェルトのビーターにはないアタックなので、音量もそうだが音色を変化させるのに一役買う。

 

 

最後に

ドラムの機材はギターやベースやキーボードほど多くない。

それだけに、同じようなものを皆使いながら何とかテクニックや知恵を絞って個性を出している。

 

機材に拘らないで大リーグ強制ギブスのような使いにくい機材で練習することで、使いやすい機材に変えたときに技術が伸びているかというとそういうものではない。

ふだん使い慣れた練習でよく使ったものが体に馴染むのだ。

 

機材はあくまで音楽のための手段であって、目的ではない。

自分の目指す音、目指す音楽のためのものであることを忘れてはいけない。

 

 

こちらからは以上です。

 

 対応機種:YAMAHA FP720、FP710、FP701、Camco、Pearl P-880、P-850

 

対応機種:Pearl Eliminator(P-2000 series)、Demon(P-3000 series)

 

対応機種:SONOR PERFECT BALANCE

 

 対応機種:YAMAHA FP 9500, FP8500

 

 対応機種:2000年以降のDW5000

 

 対応機種:TAMA Iron Cobra

 

対応機種:YAMAHA (D)FP8110〜(D)FP9415

 

 対応機種:2000年以前のDW5000

 

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