Jailbreak

新しい世界の切り取り方

左利きのロックミュージシャンたち~ギタリスト・ベーシスト・ドラマー~

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日本において左利きは少数派で、右利きに直されることもあるだろう。
 

  

楽器における左利きは制限がかかることがあり、やはり右利きに合わせることが多い。
その制限は楽器が少ない・左利き用の楽器が無い等である。
 
 
それでも左利きで戦うミュージシャンがいる。
 
今回は左利きのミュージシャンについて考えてみる。
 
 
 

左利きのギタリスト

何人もいるのだけど、有名どころを。
・Jimi Hendrix
Albert King
Tony Iommi(Black Sabbath)
・Kurt Cobain(Nirvana)
・Luke Morley(Thunder)
・Zacky Vengeance(Avenged Sevenfold)
今井寿(BUCK-TICK)
・甲斐よしひろ(甲斐バンド)
 
 
 
ジミヘンは左利き用のギターを持っておらず、右利き用ギターを逆に弦を張って、逆に持っている。
それが原因で格弦に合わせたピックアップに違う弦が当たることであったり、弦のテンションが逆になることによって独特なサウンドを出している。
 それ以外にもパフォーマンスやその音作りにも独自性があったのは確かである。
 
 
 
その一方で、BUCK-TICKの今井やNirvanaのKurt Cobainは右利きにもかかわらず、左でギターを弾いている。
Kurtに関していえば、左でギターを持つほうがカッコいいからそうしていたらしい。

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※このようにペンは右で持つ。
 
 

左利きのベーシスト

・Paul McCartney
Paul Gray(SlipKnot)
Doug Pinnick
 
 
 
 やっぱり左利きのベーシストと言われて真っ先に思い浮かぶのがポール・マッカートニーだろう。
ジョン・レノンとポール・マッカートニーがフロントに並ぶと綺麗にV字になるので、とにかく絵図らが良い。
しかし、楽器選びは大変である。
まず、ギターよりベースの方が種類も生産数も少ないのである。
ベースの役割を考えると1つのバンドに2人ベースがいることはほとんどないが、ギターが2本3本は割と普通にある。
その少ない生産数の中でさらに左利きとなると、もっと数が少なくなる。
 
 プロになれば、エンドース契約をして自分のモデルを作ってもらうこともできるので、それほど苦労はしないだろうが、オールドやヴィンテージのモデルを手に入れようとすると右利き用モデルのようには容易に手に入らない。
 
 それでも左利きを選ぶのだから、本人にとってよほどメリットがあるのだろう。
 

左利きのドラマー

・Ian Paice(Deep Purple)
Phil Collins(Genesis)
Dominic Howard(MUSE)
Ringo Starr(The Beatles)
茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ)
 
 
ドラムとなってくると、話がややこしくなる。
 
まず、ルーディメンツ(小太鼓の基礎だと思ってもらいたい)においては、右手だろうが左手だろうが同じようにあやつってナンボなのである。
 
つまり、右手で叩いた音と左手で叩いた音が同じであることが大切なのである。
叩く順番が右から始まっても、左から始まっても同じ音。
途中に右手で2回叩いても、左手で2回叩いても同じ音。
(実際これは難しいことで、手の重さやスティックの微妙な違いも含まれる)
ロックのドラムだとルーディメンツを取り込むとカッコいいフレーズが叩けたりするので、できるに越したことはない。
 
また、ドラムだと4 way independent(四肢独立)という考え方もある。
両手両足が別々に動いていないと、最終的に良い表現ができないということなんだけれど、案外そんなことないのも事実。
 
そんな前提がありつつ、左利きのドラマーはどうするのか。
 
 
例えば、 Deep PurpleのIan Paice(ハリセンボンの近藤春菜ではない)はドラムキット自体を左利き用にしてしまう。
ハイハットが右側にあり、ライドシンバルが左側。バスドラも左足で踏む。

 
しかし、The BeatlesのRingo Starrは右利き用セットで叩いている。
 
さらに、東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一に至っては右利き用セットに対して、左手でハイハットを叩き、スネアを右手で叩くというオープンハンドという叩き方をしている(右利きであれば右手でハイハットを叩き、左手でスネアを叩くクロスハンドとなる)
 
詳しい話はまた別途するつもりだが、左利きだからといって左利き用にセットをする必要もないし、右利き用セットでどのように叩こうがハッキリ言って関係ないが、各ミュージシャンが無理のない、得意な方法を選択しているのである。
 
 

最後に

 ギター・ベースはお互いに似ている部分が多いので説明が似てくるのだが、ドラムは別物でその根拠となる理論や考え方も違う。
いずれにしても、右利きだから良いとか左利きだから良いということはない。
 
主にロックでは見た目も重要な要素の一つで、他の人と違うということはメリットである。
もちろん、その逆に左利き用の楽器が少ないというデメリットもある。
 
音楽を聴くだけではなかなかわからない部分である。
PVやTV出演、ライブを見ないとわからない。
 
左利きのミュージシャンに注目してみてはいかがだろうか。
 
 
こちらからは以上です。
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