Jailbreak

新しい世界の切り取り方

2015年下半期に自分がパワープレイしたオススメアルバム10枚

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2017/02/04 歌詞に関する記載を修正

前回に引き続いて2015年下半期に聴きまくったアルバムを紹介する。

アルバムとなると目玉となる曲がある方が印象に残る傾向がある。

 

あとはロックばっかり。

これは許してほしい。

1.BLUE ENCOUNT『≒』

≒

2015年下半期に間違いなく一番聴いたアルバム。

今までブルエンはEPだけだったから連続して聴くのはちょっと用意が必要だった。

でも、今はこのアルバムがある!

 

 

アルバムの中では「DAY×DAY」が一番好きで、このアルバムを手に入れようと思ったきっかけでもある。

 フェスのダイジェストでブルエンが紹介されると何だかこの曲がよく紹介されていて、気になって聴いてみたらめちゃめちゃ良かった。

 

 

あとは「もっと光を」かなー。

曲自体は細かいことを色々やっているんだけど、サビのメロディと歌詞が一発で入ってきたのが大きい。

フレーズ自体が短いのですぐ覚えられてしまう。

 

このバンドを聴いてて思うのは、低音リフをあまり使わず中音から高音域でピロピロやりたがる

DAY×DAYのギターだって裏でライトハンドやってたりするし。

これってゲスの極み乙女の川谷絵音がよくやる感じと似ているのよね。

 

話を戻して、アルバムに関しては月並みな言葉なんだけど、捨て曲ナシ!

スゲークオリティで楽曲を作り上げている。

当然といえば当然で、実質シングルコレクション&ベスト盤状態の1stアルバムなのだから。

 

エモとかスクリーモっぽさと、メロコアなんかが好きな人にはいいかもしれない。

歌詞も割と分かりやすいので、歌詞カード読まないといけない感じではない。

 

とはいえ、まだファーストアルバム。

時間も労力も普通のアルバムよりかかっている。

大事なのはこれから。

 

2.[Alexandros]『ALXD』

ALXD(初回限定盤)(DVD付)

[Champagne]としての活動の方がしっくりくるのだけど、[Alexandros]と改名して初めて(実質5枚目)のアルバム。

改名するときに[]もとってしまえばよかったのに。

 

正直、他のアルバムを聴いていないからわからないのだけど、このアルバムは全体的によくまとまっている。

 

 ワタリドリなんかを聴くと分かるんだけど、リズム的には最近のダンスロックっぽいんだけどちょっとだけズラしてあったり、キーボードが入っていて案外キラキラとしたサウンドが印象的なのよ。

 

ヴォーカルの川上 洋平が案外ハイトーンが出るので、突き抜けた感じがしていいかもしれない。

 

 さっきのワタリドリ以外だとAdventure、Run Awayあたりの曲がおススメ。

 

それにしても、このバンドもギターはあんまり低音弦でゴリゴリしたがらない。

 やっぱり流行なんだろうか。

低音減ブリッジミュートは時代遅れですか。

 

 

あと、気になっているのが庄村 聡泰のドラム。

クラッシュシンバルが額の高さにあるのは割と有名だけど、問題はそのリズムのノリ。

常に後ノリな気がする。

何が言いたいかというと、いつも後ノリって事はテンポの速い突っ込んだ感じが出せないんだよね。

ま、バキバキのアップテンポの曲はないみたいだからいいんだけどさ。 

 

3.04 Limited Sazabys『CAVU』 

CAVU(通常盤)

何気なく聴いたタワレコで即買いしてしまった1枚。

このバンドのこと何にも知らなかったのに、一聴して買ってしまうほどの魅力があった。

 04 Limited Sazabysは「ふぉー りみてっど さざびーず」って読むんだぜ。

 

まず印象的なのはヴォーカルの幼声。

最初聴いたときは女の子かと思ったけど、違った。

ついでにベースヴォーカルなんだよね。 

一番のお気に入りはTerminal。

自分にとって世界への言及をしたのって、チャットモンチーの「世界が終わる夜に」以来だった。

 

最低な世界のまんまじゃ 許されないから

 

 多分、歌詞云々はあんまり深さを感じないんだけど、メロディにこの歌詞が乗ってくると凄い威力がある。

 

ざっとアルバムの雰囲気を知りたいならこちら↓

他のおススメ曲はDays、Medley、Swim、Higher、Teleport、Buster Call、Anyとアタリ曲ばっかり!

メロコアバンドだけど、英語ばっかりで歌わない。これも大事かもしれない。

 

 このバンド、ドラムが上手いんだ。

メロコアバンドはドラムがハイスピードでビートを刻めることが重要なんだけど、ちょっと足癖の悪さを出すのが余裕なくらいのテクニックがある。

ミックスの関係もあるかもしれないけど、ハリがあって太い音を出している。

 

ベースボーカルに2本のギターが暴れまくっているのに、ドラムも暴れまくってる。

下手するとやりすぎなんだけど、それをまとめてくるあたりがこのバンドの良さなんだろう。

 

このアルバムが1stアルバム。

これもまたこの先までいい音楽を作り続けてもらうしかない。

 

4.UNISON SQUARE GARDEN『DUGOUT ACCIDENT』

DUGOUT ACCIDENT(通常盤A)

 

 UNISON SQUARE GARDENは「Cider Road」が割と気に入ったのもあって、次のアルバムは注目してたんだけど、なんと10周年記念のアルバムになってしまった。

 

再レコーディングされた曲もあるから、以前の曲もフレッシュに聴こえてくる。

個人的にはシャンデリア・ワルツが好きな曲。

バンドは3ピースバンドなんだけど、たまに裏にキーボードが入っていたりして、必ずしもこの形態にこだわったアレンジばかりではないみたい。

 

 ヴォーカルの斎藤 宏介の決して太くはないが突き抜けるようなハイトーンヴォイスと、小技の利いたアレンジをするからちょっとテクニカルなことをやるのが好きな人にはいいかもしれない。

 

全体的にはベスト盤なのもあるので、いい曲ばかり。

逆に、これを聴いてダメならこのバンドは聴かないほうがいい。

 

5.Def Leppard『Def Leppard』

デフ・レパード【通常盤CD/歌詞対訳付き/日本語解説書封入】

 

Def Leppardは1977年から活動しているイングランドのバンド。

つまり、大御所。

そんなロックの大御所がセルフタイトルのアルバムをこのタイミングで出してきたのは、「これがDef Leppardだ!」ってことらしい。

 

そんな前情報がありながらアルバムを聴くと、あー、昔の曲にありそうwと思ってしまう曲が多い。

Let's GoはPhotographとかその辺の王道ロックを思い出させてくれて好きな曲。

 

 

こういうロックってアメリカンロックだと勝手に思っているんだけど、そんなことはないみたい。

底抜けの明るさと重いリズム隊に抜けの良いギターサウンド。

どれをとっても最高の気分にさせてくれる。

 

Dangerousなんかも似た感じ。気持ちいい明るいハードロック。

これ以外にもWe BelongやBlind Faithといった落ち着いたロックバラードもあるので、全然飽きない。

 

やっぱり、アルバムをセルフタイトルにしただけあって、そのイメージから外れた曲がない。

これの良い面はそのバンドのイメージ通りの曲が増えるってこと。そのイメージが好きならいい。だけど、新しい面を見たいとか違う雰囲気を求めている人には合わないかもしれない。

 

いつも通りのDef Leppardが好きならどうそ。

 

6.Mumford & Sons『Wilder Mind』

Wilder Mind (Deluxe)

Mumford & Sonsといえば、1枚からグラミー賞を獲って大成功しちゃったイメージと、ヴォーカルがギター弾きながらバスドラ踏んでるイメージしかない。

 

 

 ほら足元にバスドラあるでしょ。

このバンドはイングランド出身で、フォークやカントリーをベースとした音楽をやっている。

だから、必ずしもロックやポップ感はない場合もあるんだけど、フォークやカントリーって分かりやすい(キャッチーで聴き心地が良い傾向がある)からいきなり売れたのもうなずける。

 

そんな彼らの3rdアルバムなんだけど、このBelieveとジャケットのイメージが凄い重なって気持ちいい。

ちょっと遠くから街の夜景を見ながら、熱いものがこみ上げてくる感じ。

ちょっと思い悩んだ時にこの曲を聴きながら自分を見つけなおす時なんかには最適なのかな。

 

その一方で、カントリーのうおー!ってテンポの速い曲もやってくれたりして、いつも静かにしているわけじゃないので、このアルバムはメリハリがきいている。

 

Believe以外には、Cold Arms、Ditmas、Only Loveと後半の楽曲に向けていい曲がならんでいる。

 

このアルバムは夜に聴くのがいい。

23時頃から聴き始めて、24時を超える頃には適度な熱さと落ち着きを心にもたらしてくれる。

 

7.The Winery Dogs『Hot Streak』

Hot Streak

今までにもスタープレーヤーばかりのスーパーバンドはあった。

スーパーバンドは継続が難しいのが欠点なんだけど、The Winery Dogsは2ndアルバムの発表にこぎつけている。そんな印象。

 

ギター&ヴォーカルのリッチー・コッツェンはソロ活動が中心で、ベースのビリー・シーンはMr.Big のツアーがあったり、ドラムのマイク・ポートノイはいろんなところでドラムを叩いている。

 いずれもハードロック/メタル界では超一流。

 

そんな人たちが音楽を作ったらこうなるさね。

Mr.Bigのアルバム「Actual Size」の頃のようにギターとベースの攻めまくったユニゾンにドラムまで絡んでくるOblivionで始まるこのアルバムは、オープニングからえげつないテクニックを惜しげもなく披露してくれる。

楽器が上手いのは正義なんだと思ってしまう。

 

アルバム全体を通してリッチーが楽曲の主導権を握っている感じがするんだけど、メロウなFireだったり、ファンクやソウル魂がこもったThink It Overなんて曲もあって、アルバム1枚としての完成度が高い。

そして、リッチーの歌が上手いんだこれが。

ギターも弾けて歌も歌える人って本当に少ないからいつも音楽をやるものとして憧れてしまう。

 

ハードロックとブルースとファンク/ソウルが1曲の中で場面ごとに顔を出すから本当に飽きない。

ちょっと昔のフュージョンっぽさもあるし、今の時代にフュージョンをやったらこんな感じかもしれない。

 

8.Nothing's Carved In Stone『MAZE』

MAZE

Nothing's Carved In Stoneといえば、ELLEGARDENの生形 真一のバンドで、ELLEGARDENのようなキャッチーさがなくてちょっと売れる感じがしないオルタナティブロックをやっているイメージがあった。

今までの作品もザックリ聴いてきたけど、あんまり好きになれなかった。

 

でも、今回は違った。

多分、この曲を聴くシーンをイメージできたからなんじゃないかと思う。

特にYOUTH Cityはよくできた曲で、各々のテクニックが見え隠れしながらもハードさだったり楽曲をもつ良さを殺さずにアイディアを突っ込んでいる。

この曲は夜の高速道路を運転しながら聴きたい曲だなーと思って、そんなことを想像しながらちょっとだけ心が熱くなる感覚があった。

 

 

 歌詞がどうのとは思わないけど、初めから韻を踏んでいるところに「おっ!?」と思ってこのアルバムを全部聴き通した。

ファンの反応も見て作った曲みたいだし、自分もそこに反応したのかもしれない。

natalie.mu

 

YOUTH City以外だとPerfect Soundが好き。

かなりいい曲があった一方で、毎度毎度ほとんど琴線に触れない曲もある。

でも、アルバム1枚すべてを気に入る必要はなくて、いい音楽に出会えたらそのアルバムとの出会いは良かったことにしている。

Nothing's Carved In Stoneはエルレガーデン好きなら是非とも聴いてほしい。

 

9.SPYAIR『4』

4(初回生産限定盤A)(DVD付)

 

復活したね!SPYAIR!

自分はアルバム「MILLION」が好きでこのバンドに期待していた矢先にヴォーカルIKEの脱退騒動。

gekirock.com

その2か月後に脱退はなくなったんだけど、声帯ポリープ・急性声帯炎を併発って確かにヴォーカリストとしては、それはそれは先が見えない闇に思えたかもしれない。

でも、オマエさん達は未来を自分の手でつかみに行く曲を歌ってきたんじゃないのか?

やっぱり歌ってるじゃないか。

アイム・ア・ビリーバーは名曲だと思うよ。

アイム・ア・ビリーバー SPYAIR - 歌詞タイム

 歌詞はベースのMOMIKENが書いているけど、ちゃんとIKEは自分のものにして歌っている。

 他にイマジネーションだってかなり前のめり気味に前に気持ちを押してくれる曲だ。

 

こういう歌詞に励まされることは実際ある。

 

いつだって 誰だって そこに立ちたくって
間違って イラ立って もがき続けて
Never give up このまま 終わりたくはない
このイマジネーションをかかえて 俺は行くよ

 

 このハングリー精神というか、上手くいかないことが何だ!いいことばかりじゃないけど明日に進んでいく力をくれる。

 

脱退騒動に絡めて4 Lifeという曲が収録されている。

初めて聴いて、「歌ってるの誰!?」って思ったのだけど、これは活動休止中にヴォーカルIKEに向けて作られた歌でギターのUZがヴォーカルを担当している珍しい曲。

それだけにIKEへの気持ちが伝わるのかもしれない。

 

 SPYAIRの良さはその音楽の熱さ。

それはあまり音楽をテクニカルにしてしまうと表現できなくなってしまうかもしれない。

前述のThe Winery Dogsみたいなバカテクはないけど、その熱さを伝えるには十分なテクニックは持っている。

この辺は別記事で書いている。

2015年終盤の発売だったからあまり細かいことは書けないけど、いいアルバムなのは確か。

この熱さをさらに熱くして今後の活動を楽しみにしたい。

とにかく熱さを大事にして音楽を聴きたいなら、こんな記事もいいかもしれない。

10.WANIMA『Are You Coming?』

Are You Coming?

 

最後はWANIMAである。

これも発売が11月。

何でぎりぎりになってこういうスゲーアルバム出しちゃうかなー

 

何がスゲーって、聴けばわかる。

このTRACEを聴いて、イントロのメロディアスさに一発で惚れた。

松本健太はずっと叫び続けていて、超へヴィなどストレートな歌詞をバンバン打ち込んでくる。

これはズルい。この言葉の飾り気の無さと魂からの叫びは心震えちゃうって。

 

この衝撃はMONGOL800のアルバムMESSAGE以来だ。

 

他にも いかにもメロコア!といったTHANXなんかを聴くと、久々に泥臭くて青臭いんだけどカッコいいバンドだと気づけるはず。

 

SLOWなんて曲はメロコアだけじゃなく、スカだったりレゲエのリズムも取り込んでもっとリズミカルな曲もあり、いつも同じでつまらないなんてことはないアルバム。

 

このアルバムじゃないけど、1106というおじいちゃんに向けて歌った泣ける歌なんかもあって、どんだけ音楽の幅があるのよwと思わざるを得ない。

1106

1106

 

 

WANIMAはまだ1stアルバムを出したばっかり(何回目だ)だし、今グングン伸びているところ。

次のリリースが凄い楽しみ。

多分買う、いや、絶対買う。

WANIMAについては別記事でも書いている。

最後に

今年もいい音楽にたくさん出会えた。

一応、10枚にはしたけど、曲の分析までしたゲスの極み乙女やMAN WITH A MISSIONが入ってなかったりする。

 分析したからって好きなわけじゃないっていうのと、どちらも決め手に欠くからランク外にした。

 

あとは上半期に比べて邦楽が多い。

それだけ邦楽が豊作だったってことかもしれない。

 

常に音楽のアンテナを張っていい音楽と出会いたいと思っている。

来年だっていい音楽に出会ったら紹介していこうと思う。

 

こちらからは以上です。

≒

 

 

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