Jailbreak

新しい世界の切り取り方

2017年下期に自分がパワープレイしたオススメアルバム10枚

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半期に一度、自分がよく聴いた音楽をまとめていて、そのアルバム編。

あくまで2017年下半期に出会った音楽で、必ずしも2017年下半期に発売された音楽ではないことはご了承いただきたい。また、洋楽・邦楽入り混じっているが、ロック多めなのは自分の好みの問題。

TWEEDEES『à la mode』

à la mode

1.未来のゆくえ
2.à la mode
3.Birthday Song
4.悪い大人のワルツ
5.君は素敵
6.プリン賛歌 ~20th à la mode edition
7.TWDS_STRUT
8.PHILLIP -TWEEDEES ONLY ver.
9.プリン賛歌 ~20th à la mode edition(TVサイズ) 

オススメ曲→ 2,3,9

 

何か別なバンドを探していて、たまたま見つけたTWEEDEES。

ポップなサウンドにポップな歌詞の結晶。第一印象がそのまま続くアルバムで、何というか渋谷系のオシャレ感が今やったらこうなるんだろうなと思った。あえて言うとピチカート・ファイヴが思い浮かんだのだけど、もう少しバンドサウンドが前に出ているので、アレンジ次第ではピチカートの雰囲気にもなりそうだなと。

調べてみたら、ベースの沖井礼二は元Cymbalsで、このポップさはCymbalsの懐かしさだったのかと腑に落ちた。

ロックっぽいハリのあるダイナミックなサウンドだが、うるさくさせないバランス感覚はCymbalsらしいし、都市に住んでいるイメージをさせる歌詞に、クセのない素直な歌声は元Cymbalsの土岐麻子っぽいし、ほぼほぼCymbals。Cymbalsは大好きなので、それで構わない。

12 Stones『Beneath The Scars』

Beneath the Scars

1.Infected
2.Bulletproof
3.For the Night
4.Worlds Collide
5.That Changes Everything
6.The One Thing
7.Blind
8.I'm With You
9.Bury Me
10.Psycho
11.Only Human
12.Someone Like You
13.Shine On Me
14.Pretty Poison

オススメ曲→5,9,10,11

 

新作アルバムを雑多に調べていて、たまたまたどり着いた12 Stones。最新はまあまあだったので、遡って全作品チェックしたところ最新作よりもその1つ前の『Beneath The Scars』が自分のストライクゾーンど真ん中だった。

適度にハードで適度にヘヴィでテクニカル過ぎない音楽性にキャッチーでメロディアスなメロディに自分は弱い。似ているバンドでいうとNickelbackとか3 Doors Downとかその辺で、自分が好きなポストグランジにあたる。ハードにも静かな楽曲にも対応できる音楽性とヴォーカルのバリバリとした歌声も結構好き。

Evanescenceの「Bring Me To Life」が必要だ。メンバー以外にラップをしているのが12 StonesのヴォーカルPaul McCoyで、ずっとラッパーか何かだと思っていてちょっと調べてみたらバンドのヴォーカルだったのは後の話。 

ヤバイTシャツ屋さん『We love Tank-top』

We love Tank-top (初回限定盤)(DVD付)

1.We love Tank-top
2.Tank-top of the world
3.あつまれ!パーティーピーポー
4.無線LANばり便利
5.DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ
6.週10ですき家
7.ZIKKA
8.喜志駅周辺なんもない
9.ウェイウェイ大学生
10.天王寺に住んでる女の子
11.L・O・V・E タオル
12.流行りのバンドのボーカルの男みんな声高い
13.ネコ飼いたい

オススメ曲→ 2,3,5,6,7,9,13

 

これは一言で「ずるい」。自分はアマチュアバンドをやっていて、ライブを年間数回やるのだけど、アマチュアバンドに必ずこういうバンドがいるんですよ。とにかくアホなことやろう!みたいなマインドでわけわかんないことしちゃう人達で、10代とか20代前半のバンドにたまにいるんですよ。内輪ノリになりがちで、対バンの我々はドン引きしちゃうんだけど、やってる本人たちはそこそこ満足気だったりするんですよ。それに対して自分たちは男は黙って分かりにくいロックを貫いているのは別の話。

そういうアマチュアっぽいノリを残しつつ、音を聴くとなかなか筋が良くてカッコイイ曲があって、そのギャップで気持ち悪くなりそうになるんだけど、そこに魅力があることに気付けるとこのバンドの価値に気付くことができるはず。

 

SEX MACHINEGUNSとかマキシマムザホルモン的な悪乗りと演奏力を持つバンドでかなり厄介な部類でしぶとく生き残っていくことを望んでるが、望まなくても生きていけそう。

THE BOYS&GIRLS『拝啓、エンドレス様』

拝啓、エンドレス様

1.一炊の夢
2.ノンフィクションの約束
3.階段に座って
4.春々
5.サマー・オブ・ラブ
6.明日の君へ
7.さらば、あなたを生きた今日
8.合言葉を胸に
9.少年が歌うメロディー
10.札幌
11.ただの一日

オススメ曲→1,2,3,4,8,10,11 

 

相変わらずの青さと熱さと不器用さ。これがTHE BOYS&GIRLSの通常営業。

2017年下半期にパワープレイしたアルバムの中に1stアルバム『バックグラウンドミュージック』があったりして、THE BOYS&GIRLSはチェックしているバンドの一つ。正直、テクニカルなバンドとかではなくJ-POPらしいポップなロックを奏でて、ちょっと暑苦しい歌声が何だか青臭くていいバンドなのだ。

何かこういう汗だくになって、ボロボロになりながら歌うパンクバンドって昔からいてそのスタイルなんだけど、聴きにくい音楽じゃないのがポイント。1stアルバムから変わらず同じ路線を進んでくれたのでうれしい限り。

彼らの弱点は見た目なのだが、そこも含めてTHE BOYS&GIRLSだ。 

OKAMOTO'S『NO MORE MUSIC』

NO MORE MUSIC

1.90’S TOKYO BOYS
2.BEDROOM
3.BROTHER
4.NEKO
5.Cold Summer
6.NO MORE MUSIC
7.WENDY
8.時差
9.SAVE ME
10.Star Light

オススメ曲→1,3,7,8,9,10

 

ロックンロールからブラックミュージックへ傾倒したが、これはこれで良い。 

OKAMOTO'Sは「笑って笑って」でハマって、ソリッドなロックンロールをやるバンドというイメージがあった。それがたまたま見たテレビ番組A-StudioにOKAMOTO'Sが出ていて、トークをひとしきり披露した後にこのアルバムの収録曲「90’S TOKYO BOYS」を演奏して、これはカッコイイ!と一発でハマった。

このブラックミュージックっぽいグルーヴとリフは年を重ねて大人になったOKAMOTO'Sの一つの姿なんだなと、勝手に解釈している。何より、こういう楽曲がほとんどで、方向性をしっかり打ち出しつつ、今までの様なロックンロールにオリエンタル感を取り入れた「BROTHER」なんかもあって、この勢いだとビートルズとかに回帰しそうな感じすらしてワクワクが止まらない。

コレサワ『コレカラー』

コレカラー(通常盤)

1.SSW
2.死ぬこと以外かすり傷
3.君のバンド
4.あたしを彼女にしたいなら
5.たばこ
6.失恋ソングを歌ったあとに
7.お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな
8.君とインドカレー
9.阪急電車と2DK
10.女子諸君
11.24歳
12.これから

オススメ曲→1,2,4,5,6,7,9,10,11
 

2017年下半期の大本命。超ポップで身近だが個性的な歌詞が炸裂する。

たまたま聴いていたラジオから流れてきた「SSW」(シンガー・ソング・ライターと読む)に一発で魅せられた。だって、曲の始まりが「全ての元カレに捧げます!」とか言っちゃうんだよ?何かヤバイことが始まりそうな雰囲気しかないのに、 メロディアスなポップスが流れてくるじゃないですか。これは要チェック!となったわけで。PVがまた上手いことできてて、面白い。

何というか歌詞の身近だが角度のある切り込み方と、「死ぬこと以外かすり傷」に代表される歌詞のスタンスと設定が絶妙なのだ。変な上からでもない、ちょい残念な女の子の日常の目線がリアルで、ああこんな風に感じ・考えることってありそうだなと想像ができる範囲なのもその魅力だ。

それにも関わらず可愛らしい女の子の声でポップなサウンドに仕上がっているんだから、このギャップに落ちざるを得ない。

Code Red『Incendiary』

Incendiary

1.I Won't Be Your Hero
2.Heat Of The Night
3.Lift Me Up
4.My Hollywood Ending
5.Saving Grace
6.Eternal Pretender
7.Like I Remember You
8.Forever And A Day
9.Returning The Flame
10.Are You Leaving Now

オススメ曲→ 4,5,6,7,8,9

 

メロディアスは正義だし、ハードロックはカッコイイ。 

ほぼ最初の一言で片付いてしまうのだが、Code Redはスウェーデンのメロディアス・ハードロックバンド。 10代の頃にGotthardにハマって以来メロディアス・ハードロックってだけでかなりひいき目に見てしまう。たまたま新譜発売できになって、試聴したらカッコよくて手に入れるという割と普通の経路で出会った。

スウェーデンらしさは分からないのだが、シンセがいい働きをしていて聴きやすい。

今さらながらJourneyとかTOTOの産業ロックっぽさも感じて、普段ゴリゴリのメタルとかを聴いているからかとても爽やかに感じられる作品。また、鬼の様に早いテンポもないので忙しない感じもしない。

J-POPっぽいハードロックというと一番近いかも?だからこその聴きやすさなんだろう。

Prophets Of Rage『The Party's Over』

The Party's Over

1.The Prophets Of Rage
2.The Party's Over
3.Killing In The Name (Live)
4.Shut Em Down (Live)
5.No Sleep Til Cleveland (Live)

オススメ曲→1,2,4,5

 

一度刷り込まれたカッコイイは時代を超えてカッコイイ。

正しくはEPなんだけど、 アルバム『Prophets Of Rage』よりも作品としてはこっちの方が聴いていたかもしれない。

関連記事:RockにHIP-HOPを!信頼と実績のスーパーグループProphets Of Rage『Prophets Of Rage』をレビュー

いわゆるスーパーグループでRage Against the Machineの楽器隊とPublic EnemyのMCとDJの2人とCypress HillのMCの組み合わせなわけだが、楽器隊のリフもグルーヴもアレンジもRage~の頃と変わらないスタイルで最高にカッコいい。そこにバリバリのHip-HopのラップやDJが入ることでカッコよさが増しているのがスゴイのだ。

このバンドが好きなのはRage~が好きなのはもちろん、自分が洋楽を聴きだした2000年頃に流行っていたミクスチャーバンドを思い出させてくれるからなのだ。Limp Bizkit、Korn、P.O.D.、Papa Roachあたりを好んで聴いてきたので、このへんが好きならぜひチェックしてもらいたい。

Art Of Dying『Vices And Virtues』

Vices & Virtues

1.The Ballad of Mona Lisa
2.Let's Kill Tonight
3.Hurricane
4.Memories
5.Trade Mistakes
6.Ready to Go (Get Me Out of My Mind)
7.Always
8.The Calendar
9.Sarah Smiles
10.Nearly Witches (Ever Since We Met...)

オススメ曲→1,3,4,7,8,9

自分の好きなオルタナティブ感としっかりとしたメロディの融合が最高。

アルバムの1曲目ってとても大事で、そのアルバムの印象を大きく左右するほどの価値があると思っている。その1曲目から最高で、調べてみたらソングライティングにButch Walkerが関わっていた。そりゃ最高なわけだ。 この後Butch Walkerの作品とプロデュース作品を追うことになるんだけど、それはまた別の機会に。

Art of DyingはカナダのロックバンドでNickelback系の歌声が好きなのと、サウンドもテクニカルすぎないが、ちゃんとヘヴィなので重心が低くてたまらない。 

関連記事:Nickelbackが好きなら聴いてほしい太い歌声の男性ヴォーカル10名を厳選

ラウドなサウンドで、ダウンチューニングも普通に使っているんだが、攻めすぎない丁度良いハードさがある。たまにアコギを使ったり等曲調を変えているが、日本的なサビがしっかりある構成なので、聴きどころが分かりやすいのはJ-POPを聴くことが多い人にも易しいし、好き嫌いび評価しやすいんじゃないだろうか。

Dante Fox『Six String Revolver』

Six String Revolver

1. Firing My Heart
2. Lonely
3. Under The City Lights
4. A Matter Of Time
5. Still Remember Love
6. Lost And Lonely Heart
7. Remember My Name
8. All That I Need
9. I Can’t Sleep
10. How Do We Learn About Love
11. All That I Need (Acoustic Version)

オススメ曲→1,3,5,6

 

いつかどこかで耳にしたハードロック。懐かしさと新しさが同居する音楽。 

何かに似ている音楽はそこそこ世の中にある。別にオリジナリティがないとかそういうことではなくて、自分の経験上何かがリンクして似ているように感じるということ。特にジャンルが同じだと、サウンドやリフが似てくるので余計にそう思う機会がある。 

たまたま聴いたインターネットラジオで流れていたDante Foxは懐かしい音楽だった。

最後に

書き始める前はもしかしたらそんなに数を揃えられないかもと思っていたが、iTunesを見ながら集計してみたら完全に杞憂だった。今回紹介したもの以外にもいいアルバムにたくさん出会えていた。 

次点としては以下のアルバム。

・Mr.Big『Defying Gravity』

・Kissin' Dynamite『Generation Goodbye - Dynamite Nights』

・NOISEMAKER『RED APHELION』

・Unisonic『Live in Wacken』

・SHE'S『Wandering』

・Survive Said The Prophet『WABI SABI』

・H.e.a.t『Into The Great Unknown』

アルバム単位でいい音楽を探すのは決してコスパが良いとは言えないが、1曲1曲が積み重なって価値のある音楽になることもある。だから、今後もアルバム単位で音楽を聴くことはやめるつもりはない。 

来年もまたいいアルバムに出会いたい。 

 

こちらからは以上です。

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