自分とスタンスミスは10年来の付き合いになる。2000年代のキレイ目の格好が流行った頃に出会ってはいたが、その頃はconverseのOne Starや同じadidasでもSUPERSTARを履いていた。これはこれで良いスニーカーだったのだが、その後はずっとSTAN SMITHをメインで愛用している。
10年ほど前にABCマートで購入した緑のSTAN SMITHがさすがにヘタってきて、歩くたびにギュウギュウ音を立てるようになった。おいおい、革靴の様に音を立てないで歩けるからスニーカー(sneaker)なのに、音を立てるのは流石にいただけない。綺麗には履いてきたが、もうそろそろ別な色にしたいし、去年一昨年くらいからSTAN SMITHがリバイバルしだしているのは知っていたので、タイミング的にも丁度よいかなと思ったのだ。
STAN SMITHの魅力
STAN SMITHはadidasは元々テニスシューズで、まさにスタン・スミス氏のシグネチャーモデル。それが今ではスニーカーとして一般化している。魅力は何と言っても、白地のシンプルな見た目にシュータンとヒールパッチにある差し色の清潔感。また、靴幅も広くはないため、足元をスッキリした印象に仕上げられる。とてもシンプルかつ上品であり、コーディネートの幅が広いためとても重宝する。
もう一つSTAN SMITHの良さはその履き心地の良さだ。ソールが適当な厚さがあって、長く歩いていても疲れない。当たり前と言えば当たり前のことだが、案外スポーツ目的ではないローテクスニーカーのソールは薄い。例えば、converseのALL STARであったり、VANSのold schoolだったりはソールが薄いので長く歩くと疲れる。薄いソールが原因で足裏が疲れることはない。良く歩けるので、軽い運動としての散歩なんかにも最適だ。
色々な服に合わせ易く、歩いていて疲れない。見た目OK機能性もOKということは、STAN SMITHって最高のスニーカーと言っても過言ではない。
10年物のSTAN SMITHとAQ4651を比較
まずは今回購入したAQ4651。箱はこんな感じ。
まだ試着したくらいで紐を緩めた状態。もう少し締めるので、幅は狭くして履きます。
ヒールパッチはネイビー。以前はグリーンだったから、ネイビーにしたかった。見え方によっては黒っぽく見える。
シュータンにはスタンスミス氏の似顔絵とともに、ロゴ。
サイドにもSTAN SMITHの文字が金色で入っている。
ソールの色はクリーム色で白い。ベースの革の白といい感じに対比ができている。
10年物のSTAN SMITHはシュータン、ヒールパッチとも緑だ。ベースの革はシワ感のないタイプでツルっとしたキレイな仕上がり。
さすがに紐は交換してあるが、その他はオリジナルのまま。
ヒールターンは緑だが、現行のものとは異なる。adidasのロゴこそあれど、スタンスミス氏の顔はなし。こう見ると、いい感じのグリーンだな。
2つ並べるとこんな感じ。左が10年物、右が新品。明らかに白の明るさが違う。
ソールの色も違うので、全然別物に見える。
ちなみに、AQ4651にはネイビーの靴紐がついている。
紐は白だし、何ならセリアの100円で買えるゴムの靴紐に交換。これをするだけで脱ぎ履きがとても楽になる。
手入れ方法
スタンスミスの白さを保つために、ある程度の手入れを行う。10年モノにもなると、さすがに汚れてきてしまうが、これはこれで味になる。まずは購入してすぐ防水スプレーを全体にまんべんなくかける。これを行っておくだけで、後の手入れが一気に楽になる。雨対策はもちろんのこと、防水の膜を張ることで汚れも落ちやすくなるのだ。
そして、1か月に1回は汚れを落として、再度防水スプレーをかける。
汚れを落とす際は、ソール部分は消しゴムや100均で売っているメラミンスポンジを使うと綺麗になる。本体は革用の汚れ落としクリーナーを使っている。
これは革靴にも使えるので、あると便利だ。ちょっと頑固な汚れには消しゴムを使うこともある。だが、あまりこすりすぎると他の部分との色差が出過ぎることがあるので、注意だ。
個人的には適宜メンテナンスを行って綺麗にするが、それでも落ちない汚れが味だと思って楽しむことにしている。
最後に
自分の中でスタンダードなモノは何度も買い替えて使っている。白シャツは何年かに一度欲しいシルエットのものに買い替えているし、リジットのデニムも白いTシャツも適宜買い替えている。流行が過去に回帰することはあって、過去のものを今身に着けても少し違っているのだ。あくまで、最新の形にするのが良いのではないかと思っている。同じモノでも鮮度があって、ファッションにも鮮度があるのだ。
STAN SMITHも10年前のものとはちょっと材質が違う等、細かい点で差異がある。その差異を楽しみつつ、新しい場所へ連れて行ってくれる靴は無くてはならないパートナーであることも付け加えておく。
こちらからは以上です。
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