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行きつけのお店の話~後編 それから出会った店と常連のあり方

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前回、自分の行きつけの店の原点となる経験を書いた。

 

初代行きつけのお店とその後

友達と通うお店だったので、飲みに行けば二次会以降に顔を出すのが恒例となっていた。しかし、ちょっと忙しくて顔を出せない間に店主が体調を崩してしまい、店をたたんでしまった。

そんなこともあり、自分と友人何人かでお店を探し回る…までもなく、たまたまちょっと気になっていたバーに友人と訪れてみたら、1発目から飲み放題ではないのに飲み放題の様に飲んで大失敗(?)して、行きつけのバーができた。最初こそ何人かで顔を出していたが、そのうちソロ活動を始め、0次会をやってみたり他の友人を連れて三次会として顔を出したりと、自分も友人も使いやすく楽しく時間を過ごせる場所になっている。

 

さらに友人たちのソロ活動が続き、各々が行きつけの店を探し始めた。そうなってくると、先ほどのバーを中心に一人で飲みに行けるお店を見つけては友人同士紹介するという地獄絵図が一瞬だけあったが、リソース(お金・時間・体力)の問題であまり長期戦にはならなかった。

そんなこんなで、いくつか一人で飲みに行ける行きつけの店はできたのだが、初代行きつけのお店ほどの店にはなっていない。

行きつけの店の見つけ方と通い方

行きつけの店の見つけ方と通い方のポイントがある。特に通う場合は、一人で行けることを想定している。また、あんまりチェーン店をイメージしておらず、大きなお店というよりは小さなお店をイメージしていただきたい。

見つけ方

①友人や同僚や恋人と行く

②食べログ・HOT PEPPER等の情報サイト

③カウンター必須

④ショップカードやできれば名刺をもらう

 

①はきっかけを作りやすいし、異性を連れていくとさらに普段入りにくいお店にも入れるので良い方法だと思う。実際、自分が行きつけの店を見つけたのも友人とその店を訪れたことがきっかけだ。

②は自分一人で店を探す時に、食べログやHOT PEPPER、ぐるなび等で「一人」とか「一人で入りやすい」で検索して、気になるところに入ってみて探したことがある。大体の予算も分かるので、心の準備をしておけるのも良い。あとはお店の扉を開けられるかどうかというだけ。この1歩の勇気が大事なので、飛び込んでみると良い。

③一人で通うことを想定すると、店員さんに相手をしてもらえることが通いやすくなって常連になりやすいのではないかと思う。カウンター越しに店員さんと会話をしながら、時間を過ごすイメージだ。

④良いお店だと思ったら、ショップカードを貰う。もしくは、名刺を貰えたりするので、名刺交換をしておけば結構な確率で覚えてもらえる。

通い方

⑤店員さんより店長・マスター・オーナーと会話する

⑥決まって現れるタイミングを作る

⑦決まったものを頼む

 

⑤店員さんが悪いわけではないのだが、上の人と話せるようになるとそのお店の人全員に名が知れる。小さいお店だとマスターだけということもあるので、そういうお店だとこんなこと考えなくても良い。

⑥これが重要かもしれない。「あるタイミング(何曜日とか何日)に顔を出す人」だと印象付けると覚えてもらいやすい。特に週末よりは平日の方が印象に残りやすい。自分の場合、最初のバーだと友達数人と週末に現れるので覚えてもらいやすかったみたいだ。会話の内容が聞こえるカウンターにいて、ろくでもない話をしているからなんだろうけど。

⑦これは「アレを頼むあの人」という印象を付けるためのもの。これを繰り返すと伝家の宝刀「いつもの」が通用しちゃうので、やる価値はある。とはいえ、いろいろ楽しむのも大事なので最初の1杯を決めるだけでも良いかもしれない。

 

案外⑥のタイミングを「木曜日に現れる」とか平日になると良いと、どこかで読んだのだけどなかなか見つからなくて出典は不明。そして、「また来週来ます」と言って本当に現れると印象に残るようだ。自分の感覚としては、できれば2週間以内にもう1回顔を出しておくと、店の人に覚えてもらいやすい。それ以降は月1でも大丈夫だ。

最近はFacebookやtwitterやブログなんかをやっているお店もあるので、SNSでつながっておくのも悪くないかもしれない。(その後、SNS疲れしそうだと思うなら止めておくのもよい)

 

常連のあり方

結局、どんなにいいお店であっても、コンスタントに売り上げがないと潰れてしまう。当たり前だとは思うのだが、気に入ったら通うのが良い。それが店の為にもなるし、継続して欲しいと思うのならお金を落としていくことは大事で、気に入った店に通わないのはおじさんの傘状態なのだ。

それと同じように、常連としてその店に顔を出すのなら、他のお客さんが楽しめるように配慮してみるのも良いと思う。例えば、込んできたらたまにはちょっと早めに切り上げて帰ったり、一人でつまらさそうにしている他のお客さんがいたりしたら話しかけてみたり。そうとまではいかないまでも、新規のお客さんが来たら、お店の人がそちらの相手をしやすいように配慮してみたり。そういう時に「常連なんだぞ!」と怒ったりせず、気に入った空間が長く続いてくれることを考えながら、自分なりに楽しむのが良いんじゃないかと。

それでも様々な事情からお店が無くなってしまうことだってあるので、それはそれで仕方ないと思ってまた新しい居場所を探す旅に出ればよいのだ。

最後に

そもそも、行きつけのお店が必要か?と言われれば、必要ではないと思う。何より、最近の経済観念だと飲み代とか外食は、家計から減らすべき対象になりやすい印象がある。もちろん、お金に余裕がないとできないことだし、他に優先させたいと思うお金の使い方があるのなら、それを優先させればいい。そういうお金のバランス感覚を失うことは推奨しない。ただ、「ちょっと一人で行ってみようかな」とか二次会に困った時「行きつけの店に行く?」って言えて、勝手が分かっているのは色々な意味で気が楽居なる。そういう時に融通をきかせてくれたりもするし、行きつけの店ならハズすこともない。ちゃんと通うと本当に居場所になることもある。

生きるために必要ではないけれど、あると良いのが行きつけのお店。

 

そうそう、この考え方の基本となったブログがありました。こちらも必見。

 

こちらからは以上です。

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