トピック「好きなギタリスト」について
Paul Gilbert(ポール・ギルバート)をご存じだろうか。
この人がポールギルバートである。
知らないのなら是非とも知っていただきたい。
ロックが好き・ギターが好きなら余計に。
ロック好きな男を落としたいならポール・ギルバートをおさえましょうと言ったら過言。
でも、ポール・ギルバート好きの女性は好きです。
Paul Gilbertはミュージシャン
ポール・ギルバートはミュージシャンである。また、ギタリストであり、作詞・作曲も行う。
1986年にRacer Xというバンドで世に出て、1989年にMR.BIGを結成、1996年にMR.BIGを脱退し、ソロ活動とRacer Xを再結成をしたが、解散したMR.BIGが2009年に再結成し、今に至る。
つまり、Racer X、MR.BIG、ソロ活動がポールの音楽活動の基本となっている。
また親日家であり、日本に住んでいたこともある。
奥さんは日本人。
ソロ・アルバムには「Boku No Atama」という日本語歌詞の曲がある。
今はなき「Love Love あいしてる」でギターを弾いていたこともある。
日本で有名な外国人ギタリストなのである。
Paul Gilbertのギターはスゴイ
何が凄いかというと、テクニカルなギターを涼しい顔で弾いてしまう。
テクニックがあるのはプロとして当然なのだけれど、そのテクニカルさを難解にせず、楽曲の邪魔をせず披露するのだ。
早弾きを得意とするのだが、気持ちいいリズムでの譜割りとなっておりYngwie Malmsteenのように「えい!」と勢いで弾いたもの*1はほとんどない。
Paul Gilbert - Scarified - YouTube
リフを書かせても、ギターのオイシイフレーズを知っているので、結局カッコよくなる。
Mr. Big - Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The ...
もう、スゴイ才能。
ギターの神様ではないけれど、ギターを持たせたら才能爆発。
鬼に金棒、ポールにギター。
Paul Gilbertはバンドもソロもやっている
ポールの活動の基本はRacer X、MR.BIG、ソロ活動なのは前述したが、全てタイプが違うのだ。
Racer Xはゴリゴリのメタルバンド。
MR.BIGはブルースをベースにしながらもテクニカルな楽曲を披露するバンド。
ソロ活動は歌モノから超テクニカルなインストまで幅広い。
一つ一つの活動にあまり連続性を感じない音楽性かもしれないが、全てポールが関わっているのだから、その音楽的な懐の深さがうかがえる。
ギターとベース100本重ねちゃいましたの「I LIKE ROCK」は笑ったけどね。
PAUL GILBERT / I LIKE ROCK - YouTube
Paul Gilbertの音楽的弱点
残念ながら、ポール先生は歌がアレなのである。
MR.BIGではメンバー全員でのハモりを披露したり、コーラスワークがバンドの魅力でありスゴイのだ。(もちろんポールもコーラスを披露している)
しかし、ソロ活動になって自分で歌うと……(お察しください)
それでもCDをリリースしているプロなので最低限のレベルはあるのかもしれないが、正直歌にはそんなに才能を感じないのである。
ポール本人も15歳のころにテープレコーダーで録音した自分の歌声を聴いて歌手になるのはあきらめたと言っている。
点は二物を与えなかった。
Paul Gilbertを深く知るための音楽
英国の音楽と楽器のサイトMusicRadarというサイトで「the 10 records that changed my life(人生を変えた10枚のアルバム)」というのを発表している。
10枚のアルバムは以下。
1.The Beatles - Help! (1965)
2.The Beatles - A Hard Day's Night (1964)
3.Led Zeppelin - Led Zeppelin IV (1971)
4.Van Halen - Van Halen (1978)
5.Van Halen - Van Halen II (1979)
6.Frank Marino & Mahogany Rush - Live (1978)
7.Robin Trower - Bridge of Sighs (1974)
8.Pat Travers Band - Live! Go for What You Know (1979)
9.Todd Rundgren - Nearly Human (1989)
10.Ramones - Rocket to Russia (1977)
親の影響4~5歳でビートルズを聴き始めたのがきっかけのようだ。
そして、ヴァン・ヘイレンでハード・ロックをやフランク・マリノや ロビン・トロワーやパットトラーバースやトッド・ラングレンからはロックン・ロールやブルースをラモーンズからはパンクを汲み取っている。
あまり日本で売れていない人たちも含まれるので、ポール・ギルバートのルーツに興味がある方は聴いてみるのも良いだろう。
最後に
いかがだっただろうか?
ポール・ギルバートについて少しは詳しくなっただろう。
MR.BIGの新作はパット・トーピーがパーキンソン病になってしまったのでどうなるのか分からないが、ポールのソロは久しぶりに聴きたい。
こんなギタリストを知っていても損はないと思う。
こちらからは以上です。
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*1:イングウェイの早弾きはバンドスコア等の楽譜を見ると11連符や13連符なんていうのが並んでいて、その拍数に無理矢理音を詰め込んだ状態になっていることがある。