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原曲を超えた!?名カヴァー~洋楽・海外アーティスト編20選~

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カヴァーは原曲を超えないと言われることがあるが、本当だろうか?言いたいことは分かる。原曲のオリジナリティと先進性を讃えるのは大事で、0を1にした価値は大きい。カヴァーは0を10にも、何なら-100を100にしてしまうことだってある。また違う価値なのだ。カヴァーをすることで新しい価値を見出したカヴァー曲を紹介したい。

なお、原曲に興味があれば、原曲にはYoutubeのリンクを張るので、適宜ご参照いただきたい。

「Wild World」/Mr.Big

Wild World

Wild World

  • Mr. Big
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ハードロック・バンドMr.Bigがカヴァーしたのは、イギリスのシンガーソングライターCat Stevensが原曲の「World World」。原曲もアコースティックアレンジがされているが、最初はアコギのみ、その後ベース、ピアノ、ドラムとどんどん楽器が増えていく。

Mr.Bigはテクニカルな楽曲が多くなかなかカッコイイのだが、バンドメンバー全員が歌えてコーラスができるので、元々あったコーラスを生かすことに成功している。その一方であまりテクニカルに攻めることはせず、原曲に近いが、全体的なバンドアレンジがしてある。これは原曲を大事にしつつ、70年代の曲を90年代風にアップデートしたらこうなるというのを示してくれている。古いサウンドは音圧や音質の面でどうしても90年代の音楽には劣るので、その辺が気になる方や90年代以降の新しい雰囲気が欲しいときなんかにもとっても良いアレンジだ。

「Smooth Criminal」/Alien Ant Farm

Smooth Criminal

Smooth Criminal

  • エイリアン・アント・ファーム
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ご存じMichael Jacksonをカヴァーしたのはニューメタル・バンドAlien Ant Farm。ニューメタルバンドだけあって、元々のダンスナンバーのノリとリフは崩さず、へヴィなロックに仕上がっている。この曲のお陰でAlien Ant Farmは一躍有名になった。

これも古めのサウンドをロックアレンジしつつ、Michael Jacksonっぽい歌は残しているので、絶妙なバランスでラップメタル風にアップデートしてくれている。PVでもスリラーや斜めになるパフォーマンス等Michael Jacksonの代名詞ともいえるパフォーマンスのパロディが見られるのも見逃せない。

「Amazed」/Boys Ⅱ Men

Amazed

Amazed

  • ボーイズⅡメン
  • R&B/ソウル
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

Lonestarの同名曲が原曲。元々Lonestar自体がカントリーグループでかなりポップに仕上げているのだが、Boys Ⅱ Menがカヴァーすると盛り上がりはあまり変わらないのに、曲のベクトルが熱さからしっとり感に向かうから不思議。

きっと、このしっとり感がR&Bっぽさなんだろうが、これだけポップで分かりやすいバラードでも変わるんだから珍しい。逆にカヴァーした曲全部しっとりしちゃうからいい感じに湿度をくれるのがBoys Ⅱ Menとも言える。

「Don't Stop Believing」/Glee

Don't Stop Believin'

Don't Stop Believin'

  • Glee Cast
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

Gleeはアメリカのミュージカルドラマで、ハイスクールの合唱部を舞台としている。合唱部だけあって、歌を披露するのだがこのカヴァーがまた新旧問わない選曲のセンスといい、アレンジといい、新たな一面を見せてくれるのが凄いのだ。一時期日本でも流行ったので知っている方も多いかもしれない。

このGleeの代名詞と言っても過言ではないJourneyの同名曲が何と言ってもいいカヴァーだ。元々この曲の持つ未来への希望と不安の間の感じと、高校生役の主人公たちがキラキラ歌う感じとが妙にマッチする。歌う人がその人たちだからさらに価値が出ることはあるが、まさにそんなことを教えてくれるカヴァーなのだ。

「She Believes in Me」/Me First and the Gimme Gimmes

She Believes In Me

She Believes In Me

  • Me First and The Gimme Gimmes
  • オルタナティブ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

カヴァーしかやらないバンドMe First and the Gimme Gimmes。アルバム毎にテーマを設けてそのテーマに合った曲をカヴァーする。カントリー、R&B、日本語の曲までカヴァーをしている。

そんな中でもKenny Rogersの同名曲のカヴァーはとてもいい仕上がりなのだ。原曲はピアノで歌い上げるバラードなのだが、Gimme Gimmesはアップテンポにドコドコ言いながら戦車みたいにヘヴィに進んでいくという荒業を披露する。それでも、サビのメロディアスさや楽曲が持つ本来の美しさが損なわれない。これはどう料理してもおいしくなる素材(=曲)によるもの。カヴァーの仕方が悪くないのはもちろんだが、やっぱり名曲はどうカヴァーしてもいい仕上がりになるというのが分かる1曲。

「2 Become 1」/Paul Gilbert

ギタリストのPaul GilbertがカヴァーしたのはSpice Girlsの同名曲。あのPaul GilbertがSpice Girls?と思った方は詳しい。正しくはあの(テクニカル系ロックギタリスト)のPaul Gilbertが(女性ポップグループの王道)Spice Girls(をカヴァーするの)?ってことなんですが。Paul Gilbertがどういう人かを知らない方にはサラっとまとめてあるので、そちらをどうぞ。

このカヴァーの良さは原曲の持つフワっとした雰囲気もいいけれど、もう少しロックっぽくソリッドにしつつもオシャレに仕上げているところ。そして、Paul Gilbertの決して上手とは言えない歌でも名曲だと分かる楽曲の底力。これテンションコードを上手く使いつつ、ギタリストらしいオブリガードを利かせてくれたり、原曲にはないアレンジの良さも見せてくれる。

「Please Don't Leave Me」/Pretty Maids

Please Don't Leave Me

Please Don't Leave Me

  • プリティ・メイズ
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 デンマーク出身のメタルバンドPretty Maids。彼らの代表曲と言っても過言ではない「Please Don't Leave Me」はJohn SykesとPhil Lynottが原曲。その後、John Sykesがソロ作品でもセルフカヴァーしている。発売当時の1992年、HR/HM専門誌BURRN!の人気投票の曲部門で1位を獲得している。

原曲と割と近いアレンジがされており、ギターソロもほぼ完コピ状態。しかし、サビの歌いまわしがちょっと違って、Pretty Maidsの方が高音域を歌っているくらいなもんで。もちろん、ヴォーカルの歌声が違うが、Phil Lynottのヴォーカルの方が落ち着いていて、Pretty MaidsのRonnie Atkinsの方がハスキーではある。これは原曲が泣きのメロディで日本受けするものだったのと、歌いまわしを変えたらもっといいものになったカヴァーで珍しいパターンだ。いずれにしてもこの曲が名曲であることには間違いない。

「Why Can't We Be Friends」/Smash Mouth

Why Can't We Be Friends

Why Can't We Be Friends

  • スマッシュ・マウス
  • アダルト・アルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

オリジナルはWarで、ソウルやジャズやラテンを上手くミックスしたサウンドが1970年代半ばにウケてヒットした曲。”なぜ僕らは友達になれないの?”なんて歌っているもんだから、平和を願ったいい曲。

そんな楽曲をSmash Mouthがカヴァーしたわけだが、このバンド自体がちょっと異色でヴォーカルのSteve Harwellはラップグループ出身、ドラムのKevin Colemanはそのマネージャー、ギターのGreg CampとベースのPaul De Lisleはパンクバンド出身とバックグラウンドが異なる。そんなバンドがWarの名曲をカヴァーしたら、原曲のスカの軽快なイメージを持ちながら、アップテンポなブラスロックに仕上げたのだ。これが、リズムが軽やかなのもあって、そても爽やかな仕上り。パンクっぽさも最後には出てくるが、オルガンがそれを抑えてくれて、ギターがブリッジミュートでゴリゴリするわけでもなくワウ・ペダルを入れながらのカッティングがこれまた軽快。ソウルフルな雰囲気は大きく変えないが、アップテンポにしたおかげでさらにライトに仕上がったこのバージョンもなかなかいい。

「home」/クリス・ハート

home

home

  • クリス・ハート
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

歌の上手い外国人が出演する日テレ系の「のどじまん ザ!ワールド」に出演し、見事優勝し一躍有名になったクリス・ハート。彼の代表的なカヴァーは木山裕策の同名曲元々父親の気持ちを歌った歌で、ちょっとくたびれた木山裕策が一生懸命歌う姿と歌の内容が心を打つ曲なのだが、それをクリス・ハートは圧倒的な歌の上手さでぶっ叩くという荒業カヴァーをしてみせた。

別に木山裕策の歌が云々というより、クリス・ハートの歌の基礎能力の高さと日本語の発音の綺麗さで外国人だということを忘れてしまうくらいただ上手いカヴァー。クリス・ハートがものすごいトレーニングをしてきたことと才能がある歌声であることは間違いない。他のカヴァーも良いのだが、この曲を聴いておけば間違いなし。

「Beat It」/Fall Out Boy

Beat It

Beat It

  • フォール・アウト・ボーイ
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

こちらもご存じMichael Jacksonの同名曲をエモ・バンドFall Out Boyがカヴァー。原曲はR&Bとハードロックを融合させていて、しかもEdward Van Halen、Steve Lukather、Paul Jackson Jr.という当時売れっ子ギタリスト3名が参加するという豪華な布陣。それに対してFall Out Boyは現代の三代ギタリストの一人John Mayerが弾いているが、ほぼ完コピ状態。

このカヴァーはちゃんとMichael Jacksonの原曲に敬意を払いつつ、2000年代以降のへヴィでエモいサウンドと歌い方で「Beat It」を歌ってみたということだ。原曲もハードロックの要素があるので、そこをエモにしただけと言えばそれまでだが、最新にアップデートするのも楽曲の価値を再発見させてくれる。

「Ronnie Rising Medley (A Light In The Black, Tarot Woman, Stargazer, Kill The King)」/Metallica

Ronnie Rising Medley (A Light In the Black / Tarot Woman / Stargazer / Kill the King)

Ronnie Rising Medley (A Light In the Black / Tarot Woman / Stargazer / Kill the King)

  • メタリカ
  • メタル
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

Metallicaがカヴァーしたこのトラック自体はRonnie James Dioのカヴァーをしたメドレーで、この中でも「Kill The King」のカヴァーがとても良いのだが、ツッコミどころ満載なのも確かで賛否両論で否が多めになりそうなカヴァーでもある。

原曲自体がめちゃくちゃカッコイイ曲なのは間違いなくて、これをそのままやるだけでカッコイイ。そこをドラムのLars Ulrichが壊す壊す。別にカヴァーだからいいのだが、せっかくドラムとして美味しいフレーズも自分流に変えてしまう。この辺が良くないと思われても仕方ない。何より、フレーズが走りまくっていて(その辺もLarsらしいのだが)ビックリするくらい下手だと思われる方もいるかもしれない。

じゃあ、何が良いかと言うと、全体のノリ・グルーヴ感。原曲はカッチリキメられたメタルらしい上手な演奏なのだが、Metallicaのハイテンポな曲のグルーヴ間が最高にハマるテンポなのだ。Larsのドラムはとにかく突っ込むのが得意なので、結果ハイテンポの曲が合うだけなのだが。そして、ギター陣のギターの完コピ。百戦錬磨のメタルバンドだけあって、そのブレないギターの刻みは本当にスゴイ。その点は原曲を超えたてカッコよさがある。

「Immigrant Song」/GOTTHARD

スイスの国民的バンドGOTTHARD。正統派の王道ハードロックを得意とする彼らがカヴァーしたのはLed Zeppelinの同名曲。原曲のリフと歌の掛け合いは一度は聴いたことがあるのではないだろうか。

この名曲のカヴァーを聴いて気付くのはヴォーカルの歌声だろう。Robert Plantの甲高い歌声をSteve Leeが負けず劣らずカヴァーしていることに驚くだろう。甲高さはないが、太くしゃがれたそのヴォーカルが最高にこの曲に合っている。サウンドは90年代のハードロックらしい音になっていて、あまり枯れすぎていないロックサウンドがとてもカッコイイ。

「Live or Let Die」/Guns N' Roses

世界でもトップクラスのロックバンドGuns N' Roses。エピソードもいかにもと言ったロックなものが多い彼らがカヴァーしたのはPaul McCartney率いるWingsの同名曲。この曲は007シリーズの「Live or Let Die(邦題:死ぬのは奴らだ)」の主題歌でもあり、アメリカ・イギリスでもヒットしている。

原曲ではこんなに歪んだギターは入っていないのだが、その辺りはギターロックバンドらしくギター中心のアレンジがされている。それ以外はかなり原曲をコピーしている。このカヴァーの何が良いかというと、このロックアレンジとGuns N' Rosesの持つロックなエピソードとこの曲の内容がマッチする点。

「Shy Boy」/Mr.Big

Shy Boy (Live)

Shy Boy (Live)

  • Mr. Big
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

厳密にいうとこの曲はカヴァーのようでご本人登場の曲であったりする。原曲はTalasでベースのBilly SheehanがDavid Lee Rothバンドに所属している際にカヴァーしており、それをさらにMr.Bigがカヴァーしている。Talasの原曲ではギターとベースの超絶ユニゾンはなく、David Lee RothのカヴァーではSteve Vaiと共Billy Sheehanが超絶ユニゾンを見せてくれる。

それでは、Mr.Bigはどうかというと2番のユニゾンフレーズは行うが、ギターとベースだけのユニゾンはやったりやらなかったり。ライブ盤によって微妙にやっていることが違うのだが、全部しっかりやってくれているのは『BACK TO BUDOKAN』のバージョン。歌やコーラスのよさがMr.Bigの売りだが、この曲はギターやベースのテクニックに耳いくので、どうしてもヴォーカルがおざなりになりがちな中、Eric Martinのヴォーカルを中心に一番ちゃんと歌ってくれるのだ。月並みかもしれないが、どんな超絶フレーズをブっこんで来ようが歌が良くないとやっぱり音楽は良くならない。

「I Ain't Superstitious」/SANTANA

I Ain't Superstitious (feat. Jonny Lang)

I Ain't Superstitious (feat. Jonny Lang)

  • サンタナ
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

原曲はHowlin' Wolfによるブルース曲。古い曲ではあるがメタルバンドのMegadethやJeff Beckがカヴァーしたりと、いくつか探せばカヴァーが出てくる。そんな中でも原曲のブルース感を残しつつ、2010年版にアップデートしたのがこのカヴァーだ。

原曲のユルいシャッフルよりももうすこしシャキっとしたシャッフルに仕上がっており、もう少しキレが増している。だからといて、シャッフル感はしっかりあってとてもご機嫌に仕上がっている。もちろん、Carlos Santanaのギターも1曲を通してほぼ弾きまくりの状態。これは元々そういう曲なのがあるが、こうも上手く弾かれてしまうと何も言えない。

「Wannabe」/Zebrahead

Wanna Be

Wanna Be

  • ZEBRAHEAD
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

原曲はSpice Girlsで全世界で3,100万枚を売り上げた1stアルバム『Spice』のオープニングを飾っている。シンコペーションの効いたリフとリズミカルなラップで始まり、爽やかなヴァースで仕上げる今や王道の構成をしている。

この曲をもっとハードにパンクに仕上げてもカッコイイと思わせてくれるのがこのZebraheadのカヴァー。テンポも上がっていて、それがまたメロコアっぽさが案外この曲の良さを殺さない。 本当に今やスタンダードな構成だからこそ、多少の色がついたところで基本的な楽曲の価値が変わらないのがこのカヴァーの凄さ。

「Yesterday Once More」/Redd Kross

Yesterday Once More

Yesterday Once More

  • レッド・クロス
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

原曲はご存じCarpentersの同名曲。昔を思い出して懐かしむ気持ちを歌ったこの歌を一度は聴いたことがあるのではないだろうか。Karen Carpenterの一見普通だけど聴けば聴くほど深みにはまってしまう歌声とポップなアレンジのお陰で、何十年も愛される名曲だ。

これをアメリカのポップパンクバンドRedd Krossがカヴァーしたのだが、正直歌はヘタだし、演奏だって決して褒められたもんじゃない。これだけだとただの素人カヴァー曲なのだが、そこに青春っぽい甘酸っぱさがあるのだ。過去を思い出すと、完璧なことよりも不完全で無鉄砲だったり色々足りていない状況が出てこないだろうか。そんな記憶とこのカヴァーの質が妙にリンクするのだ。何でもかんでもうまくやればいいってもんではないのが音楽の良さの難しさである。

「古い日記」/D-LITE

古い日記 (D-LITE DLive 2014 in Japan ~D'slove~)

古い日記 (D-LITE DLive 2014 in Japan ~D'slove~)

  • D-LITE (from BIGBANG)
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

原曲は和田アキ子。CMでも替え歌になっていたり、和田アキ子の掛け声のネタにされる代名詞的な曲である。ファンク・ソウル系のアレンジがされており、和田アキ子のパワフルな歌声と合わせるととても良い名曲である。

BIGBANGのD-LITEがライブで見せたこのカヴァーは原曲よりもホーン隊こそないが、コーラスが入っていたりとよりソリッドな仕上がりになっている。よりファンキーなロックに仕上がっている。何より、D-LITEの声が気持ちいいくらい出ていて、のびのびと歌っていて自分のものにしている。これもアレンジとサウンドを最新版にアップデートしたことが良さの一つであり、さらにD-LITEの歌とパフォーマンスの良さによってさらに磨きがかけられたカバーなのである。

「Automatic」/Dirty Loops

Automatic

Automatic

  • ダーティ・ループス
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

これまた日本の楽曲を海外アーティストがカヴァーしている。原曲は宇多田ヒカル。当時の日本ではR&Bがオリコンチャートの主流になっており、宇多田ヒカルも例外ではなかった。さらに歌声がR&Bにとても合うものだったものであったり、歌の上手さ、歌詞の共感度等を伴って一気にスターダムに駆け上がった。

そんな曲をスウェーデンの音楽エリートDirty Loopsが2010年代のサウンドでバッキバキに仕上げてみたら、これが案外カッコイイ。キメの多さやサウンドの派手さはちょっと気になるが、攻めるところは攻め、引くところはしっかり引いているワビサビの効いたアレンジなのだ。こういうバランス感覚は大事で、原曲の背骨の結合すら怪しいユルさと一本筋の通った筋肉質な固まりとの対比によって、この楽曲の新しい面を提示してくれる。

もちろん、ツッコミたい気持ちはあるのだが。、これにはこれの価値がある。

dankantakeshi.hatenablog.com

「I Fought the Law」/The Clash

I Fought the Law

I Fought the Law

  • ザ・クラッシュ
  • パンク
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

実はカヴァー曲で様々なアーティストがカヴァーしているのだが、原曲はThe Crickets。元々ロカビリーバンドの曲で、シンプルな構成と分かりやすいメロディはCMでも採用されている。

これをパンクバンドThe Clashがカヴァーしたのがこのバージョン。へヴィなサウンドではないが、爽やかでポップなロックサウンドに仕上がっている。原曲だときっとあまり気に入らなかった雰囲気なのに、このカヴァーは爽やかなのだ。The Clashがあまり演奏の上手さで売っているバンドではなかったし、パンクが基本なのもあってシンプルに仕上げたことが良かったんだろう。そして、案外キャッチーなメロディだったことと、イントロのアレンジが良かったことがこの楽曲の魅力をさらに引き出した。

最後に

どの曲をどうカヴァーするかはそのアーティストであったりプロデューサーなりが決めるのだが、まずはよくぞこの曲を選んでくれた!と思う楽曲もあれば、普通は選ばないような楽曲を選ぶこともあって、一概に名曲ばかりをカヴァーすればいいってもんではないのは分かる。何なら、原曲だとあんまりいい曲だと思えないのに、カヴァーされて初めてその曲の良さに気付くことだってある。ここに楽曲との出会う順番があるはずだ。

今回紹介した曲はどの曲も丁寧にカヴァーされていて、アレンジに抜かりはない。原曲と聴き比べることによってたくさんのことに気付くことができる。そうやって音楽を比較しながら楽しむ聴き方をしてみるのはいかがだろうか。

こちらからは以上です。

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