通勤中に音楽を聴いていることがほとんどなのだが、長く使っていたりアクシデントで断線してしまうことがある。
そして、右または左もしくは両方の耳から音が出なくなる。
こうなってはイヤホンの意味が無いので、買い替えることになる。
ふと、「今のイヤホンのままでいいんだろうか?」
それは結構時間のかかる吟味が必要であった。
その際に自分が考えたことをまとめてみる。
購入基準を考える
まずは敵を知ることから。
・駆動形式(ドライバーユニット)
ダイナミック型
バランスド・アーマチュア型
コンデンサー型
→得意な分野が違う。なので、聴き比べて一番良いものでOK。
・形状
インイヤー型
カナル型
オーバーヘッド型
ネックバンド型
耳かけ型
→ipodに元々付いている白いイヤホンは自分の耳に合わず、音漏れしまくっていた。だから、カナル型で密着度が良いものと決めていた。
⇒カナル型で確定
・予算
財布の状況から5000円を目安とする。金額を超えても、ベストなものがあれば、それを購入。全く同じであれば、安い方を購入。
5000円なら断線してもまた買おうと思うが、3万円はもう立ち上がれない。
⇒5000円を基準
・使用方法
→後述
・どんな曲をどんな風に聴きたいか
→後述
・前評判を確認する
→「イヤホン おすすめ」くらいはググっておく。
使用方法を考える
1点目、自分にとって音楽は楽しみなのだ。
歩くときに音楽があると楽しいので、音楽を聴いている。
あとは、通勤の時間が退屈なので、音楽を聴いている。
これが自分が音楽を聴く理由。
2点目、長時間聴いても疲れないことが必要である。
休みの日に街中を半日くらいブラブラしていることがあるのだが、その時に、耳が疲れて音楽を聴きたくなくなることがあった。
いい音だから長く聴きつづけられるとは限らない。
実際、中学校の頃に吹奏楽をやっていた自分は合奏でそれはそれは良い音で音楽を聴いていたが、その時は何ともないのだが、その後耳が痛くなっていることに夜気づくことが多かった。
3点目、ipodのイコライザーはフラットにする
一流のミキサーがミックスした音楽をわざわざアンバランスにする必要はないと思っている。
とはいえ、1点目の音楽を楽しむという点では味気ない音をそのまま聴くのもよしとはできない。
つまり、ipodのイコライザーはフラットだが、楽しく音楽が聴けるものが正解だ。
どんな曲をどんな風に聴きたいか考える
いろんな種類の音楽を聴いて、総合的に判断しようと思った。
あくまで、基準はその音楽を楽しむこと。
ほとんどロックやJ-POPを聴いている。それなら、その楽曲に絞ればよい。
そこから、試聴用のプレイリストを作った。
①Maroon 5/This Love
→R&Bっぽさと、ヴォーカルのアダムの声がちゃんと抜けてくるか。
→サウンド的にへヴィではないので、気持ちよく聴けるか。
②PINKLOOP/Love Smile
→イントロから鳴るスネアの音が自分の理想のスネアの音なので、このスネアを気持ち良く聴けるか。
→メロコアのサウンドだが、若干ベースが大きめなので、ベースがうるさすぎることはないか。
③Mr.Children/花
→全体的に枯れたサウンドのバラードなので、無駄な艶が出たりスカスカになりすぎないか。
→元々のミックスが少しベースが弱い。そこをちょっとだけ補完してくれるか。
④Ozzy Osbourne/Mama,I'm Coming Hone
→アコギスタートの曲で、アコギの音がキレイかどうか。
→ベース元々ふくよかなので、聴いていて邪魔にならないか。
⑤Slipknot/Dead Memory
→へヴィなメタルサウンドのSlipknotの中ではミドルテンポだが、バスドラが攻撃的なので、これが聴けないとメタルは聴けない。その一発が分かりやすい。
→轟音の中でヴォーカルがちゃんと聴こえることが大事。
⑥JUJU/奇跡を望むなら
→JUJUの歌とアコースティックな編成で全体的にサウンドとして頼りないが、大きい音に騙されていないか。
→女性ヴォーカルがしっかり聴こえるか。
これでも絞ったのだが、考えるのが大変だった。
大量の試聴
電器屋に行って、とにかく聴きまくった。
安いのから、高いのまで。
そこで、1時間くらい試聴を続けて、気づいた。
「6曲も全部ちゃんと聴いてられない」
一方で、ある程度の傾向を掴んでいた。
②PINKLOOP/Love Smileのスネアの音の抜けが悪いものが多い。
→まず、この曲のイントロを聴いてOK/NGの判定が早い
③Mr.Children/花の低音の丁度よさが大事
→低音が効きすぎるものがある。効きすぎはNG
こんな具合にして、50種類程度のものを聴き比べて、モノによっては数回の試聴を重ねて選択していった。
結局3時間以上売り場で聴き比べをしていた。
やっとたどり着いた結果に落とし穴
結果、ゼンハイザー CX175となる。
価格は3千円弱。
ちゃんとLove Smileのスネアは抜けてくるし、花のベースは程よく付け足してくれた。
次点はPHILIPS SHE9710とJVCケンウッド HA-FX11X
PHILIPS SHE9710はちょっと低音が足りなかった。
それでも、前評判通りの安い割にバランスの良さが際立っていた。
JVCケンウッド HA-FX11Xは逆に低音がありすぎた。
見た目は一番気に入った。
やっぱり、おススメされることが多いだけあって、有名モデルは流石。
それでも、自分にはゼンハイザー CX175がベストだった。
使用してみて気づく。
イヤホンのコードがY型なのだ。
元々使っていたイヤホンがU型だったため、コンビニでのお会計時でも首からコードを下げられた。
しかし、Y型の場合、両方はずしてしまうと当然地面に落下する。
そのため、片耳だけ外した状態でお会計を済ますことになってしまった。
ただ、現状としてはU型のイヤホンが減っていて、Y型がほとんどらしい。
結論
イヤホンに求めていることを明確にする必要があった。
自分は書いてきたような「音楽を楽しく聴きたい」「ロックやJ-POPが多い」というところから、「この曲をこう聴ければ楽しい」「この曲を基準にして判断」まで落とし込むことでより自分の求めるイヤホンにたどり着いた。
つまり、「この曲をこう聴ければOKを数曲用意する」のが効果的である。
案外、自分の本当に欲しいものにたどり着くのは難しい。
そこで、確固たる基準をもって選択していくことが重要だと思った。
こちらからは以上です。

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