前回に引き続き、ドライブで考えたいことの1つである。
しかし、今回は恋人や異性に関わらず、友人や親族を乗せる時も想定してみたい。
ドライブ中を有意義な時間にするために音楽をかけるのだが、 その時に自分なりに考えて実践した対処法を示したいと思う。
相手ありきで選曲
助手席に乗せるその相手を想像して選曲して良い結果を得ることが多い。
それもそのはず、相手に「どんな音楽が好きなの?」とドライブする前に問うて、その返答に合わせて選曲をするのだ。
ある時、自分が20代前半の頃、同い年の女の子と遠出することになった。
その時にはもうすでにiPodを手に入れていたので、音楽を取り込むことは容易である。
そして、好きな曲を尋ねてみた。
ダンカン:「今度の遠出はちょっと長めのドライブになると思うんだけど、何か車で聴きたい曲ある?」
その返答が自分には完全に意味不明だった。
女の子:「最近、昔見てたアニメが気になっていて、『ママレードボーイ*1』のオープニングかな」
ダンカン:「お、おう...わかった」
そんなことを訊いて、TSU○AYAに走り、オリジナルサウンドトラックをレンタル。
店員に変な眼で見られながらそそくさと帰ってPCに取り込んだのだ。
そして、ドライブ当日、行きの少し経ったタイミングで掛けたらその子はテンションMAX!!!
そのテンションが上がったおかげで長いドライブでも楽しんでもらえた。
世代にも因るのかもしれないが、その人の世代のアニソンを選ぶのは効果的かもしれない。
同じような内容では、自分の祖母を乗せる時には必ずテレサ・テンをかけていた。
その中でも一番好きだった「つぐない」は曲をかけると一緒に歌っていた。
あまり自分が普段聴くような音楽ではないけれど、同乗者が喜んでくれるならそれは有意義な時間になる。
好きな曲を覚えていてくれて、それをかけてくれたと言うところに喜んでもらえているのかもしれない。
注意点は、あまりいつも同じ曲をかけると飽きられること。
その人だって日々少しずつでも変化しているし、旬な音楽は変わっていく。
だからこそ、質問をしてもらいたい。
「最近、どんな音楽聴いてるの?」
共通点と冒険と挑戦で選曲
いつも同じでは飽きてしまうので、試しにいつもと違う曲をかけてみることがある。
それは反応がない時もあるし、ハズす可能性もあるのだがやってみる価値はある。
あるデートでレキシの「 feat. もち正宗」を流したらめちゃめちゃ盛り上がったことがあった。
たまたま発売して間もないアルバム「レシキ」の中で気に入った曲をかけただけだったのだが、相手の子が実は歴史マニア(特に幕末)でレキシが大好きだったのだ。
それから歴史とレキシの話になったのは言うまでもない。
こんな例もある。
盆と正月に会う従姉妹の子供たちはSnuffの「アンパンマンのマーチ」が大好きである。
Snuff - Anpanman No Machi. - YouTube
当時小学校中学年であった子供たちにとって、ガナって歌うアンパンマンのマーチは新鮮でバカバカしくて何だか楽しく思えたのだろう。
この曲をかけたのは、たまたま墓参りの車内で音楽をかけていたらランダムで再生⇒子供たち大喜び⇒以後定番曲になるといった流れ。
冒険したつもりはなかったが、最終的に冒険して良い結果につながった例だ。
どちらも自分が聴いているものを流したら良い反応が返ってきた例である。
とはいえ、このような例は稀であって、あくまでいかにハズさないようにするかが選曲として大事なのは変わらない。
だからと言って守りすぎてもいけないのである。
この攻めと守りのバランス感覚が難しい。
それでも選曲に困った時の選曲
今まで示したのは
①同乗者が好きな音楽をかける
②自分が好きな音楽をかける
の2つである。
これ以外に考えられる方法は以下である。
③共通で好きな音楽をかける
今まで示した例も一部重なるのだが、自分と同乗者の共通点を音楽で探すのだ。
例えば、同じアニメが好きであれば、その主題歌は楽しめるものになるだろう。
もしくは、同じアーティストが好きであれば、そのアーティストの音楽をかける。
出身地が一緒なら、その出身地にまつわるアーティストの音楽をかける。
こんな具合でお互いの共通点を音楽に求めて答えを出すのだ。
自分であれば、Mr.Childrenが好きなのでiPodにはCDやダウンロードとしてリリースされている曲は全て入っている。
「ミスチルで好きな曲は?」と訊いて、その曲をかけることは常套手段である。
また、自分と同世代であれば、中学~高校くらいに流行った曲をかけると懐かしいといって盛り上がることがある。
④流行りの曲をかける
音楽にも流行りがあり、CMやドラマ主題歌になっていて露出が多い曲は聴いたことがあることが多い。
そして、オリコンチャートやビルボードTOP100等のチャートで上位にいる曲は売れているので確実に流行りの曲である。
流行りの曲の良い点はその時の旬であること。
音楽も食材のように旬がある。旬のものはその価値が一番あるタイミングである。
⑤名曲をかける
いい曲は世代を超える。
古い曲でも有名な曲はあるし、テレビやCMの音楽が最新曲とは限らない。
自分の祖母のテレサ・テンもそうなのだが、どんなに古くても名曲は心を掴んで離さない。
年代に合わせた名曲はコンピレーションアルバムで手に入れるのがお手軽だ。
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⑥同乗者に選曲を委ねてみる
つまるところ、選曲を同乗者に任せるのだ。
例えば、自分のiPodを好きに操作していいから、好きな曲を探して良いと言うと子供は勝手にガチャガチャ操作し出す。
これで楽しめないのはテレビが面白くない=あなたのiPodにいい曲が入っていないということになる。
もしくは、同乗者のiPhoneやiPod、Walkmanをカーオーディオに接続して好きな曲を聴いてもらうのだ。
これでテレビで言うところのチャンネル権が渡るのだから最低限楽しめる状態になるはずだ。
なかなか50代を越えて操作し出す人はいないのが問題点。
最後に
いつだって運転しながら考えていることは、「同乗者が安心してゆったり車に乗れること」と「せっかくだから車内で楽しい時間を過ごしてほしい」ということ。
音楽は後者のツールとして最適だと思っている。
無音で楽しく過ごすことができる関係は、そこそこ付き合いの長い関係ではないと難しい。
だったら、お手軽に音楽をかけてなんとかなるならそうしてみようではないか。
どうも自分が運転手の視点ばかりなので、バランスが悪いと思っている。
こんな時、蜜さん(id:blissfulness)ならどうするのか凄く気になる。
「蜜が助手席に乗るならこうするよー」とか「簡単に男の車に乗ってはいけない。なぜなら~」とか「自分の子供たちは車の中でこれを聴かせると落ち着く」みたいなネタがあるなら披露して欲しい(リクエストです)と勝手に思ってidコールしてみる。
蜜さんのブログ
こういう人ったらし(褒め言葉ですよ)のメソッドの具体例を書きたかったのだけど、無理だったorz
まだまだ修行が足りません。
-----追記 ここから------
蜜さん(id:blissfulness)が早速記事を書いて下さいました。
感謝申し上げます。
そうこういう観点。
運転手だけでは車内の空気は良くならないのです。
-----追記 ここまで-----
こちらからは以上です。
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*1:集英社「りぼん」に連載され、テレビアニメにもなった少女漫画。主人公の女の子が、自分の親の再婚相手の息子と幼馴染との三角関係で、再婚相手の息子を選んでしまうトレンディなアニメである。