2016年 第58回グラミー賞を大予想！ 主要4部門～ALBUM OF THE YEAR 最優秀アルバム賞～

前回に引き続き、2016年 第58回グラミー賞について

今回はALBUM OF THE YEAR（最優秀アルバム賞）である。

ALBUM OF THE YEARはアルバム演奏者および製作チームに授与される賞。

2016年第58回グラミー賞のノミネート作品を紹介する。

Sound & Color/Alabama Shakes

Alabama Shakes（アラバマ・シェイクス）はブルース、ファンク、ロックを基調としたサウンドにブリタニー・ハワードの女性ヴォーカルとは思えない太い声を聴かせてくれるバンドだ。

第55回グラミー賞の新人賞にノミネートされたこともある。

Alabama Shakes - Sound & Color (Official Video ...

そんな彼女たちのバンドのセカンドアルバムがノミネートされたSound & Colorである。

相変わらずの古めかしいサウンドとブリタニー・ハワードのヴォーカルは健在。

こんなバンド絶対日本じゃ売れないが、アメリカだと評価されてしまうから不思議なものだ。

To Pimp A Butterfly/Kendrick Lamar

Kendrick Lamar（ケンドリック・ラマー）はアメリカ出身のラッパー。

前作2012年発表のGood Kid, M.A.A.D Cityがアメリカでプラチナ認定されるなど、売れに売れた。

しかし、その時でもアメリカでは最高が2位だった。

本作To Pimp A Butterflyは違う。

アメリカ、ＵＫ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドで軒並みNo.1を獲得。

いい感じの売れ方をしている。

そして、ビルボードやローリングストーン詩が高評価を出している。

 各方面からの高評価とともに波に乗ってそのまま最優秀アルバム賞を獲得してしまうかが見ものだ。

ちなみに、後述するテイラー・スウィフトとコラボした「Bad Blood」なんて曲もあるので要チェックだ。

Bad Blood [feat. Kendrick Lamar]

1989/Taylor Swift

 RECORD OF THE YEARに引き続いてALBUM OF THE YEARにもノミネートされたテイラー・スウィフト。

 シングルカットされた5曲のうち「Shake It Off」、「Blank Space」、「Bad Blood」が全米No.1をしているモンスターアルバムが1989である。

今までカントリー色を残す曲が多かったが、テイラー本人が語る通り自身の中で最もポップな仕上がりとなっている。

 そんな大ヒット中のポップなアルバムがどう評価されるかが楽しみである。 

Beauty Behind The Madness/The Weeknd

 こちらも RECORD OF THE YEARに引き続いてノミネートされているザ・ウィークエンド。

ザ・ウィークエンドが描くリアルライフがこのアルバムの世界である。

 世界感のあるラッパーではあったが、正直ここまでビッグになるとは予測できなかった。

その世界はドラッグやセックスを扱うのに内向性のある内容になっている。

アメリカのへヴィでダークな部分を描いているだけに、これがグラミー賞としてどう評価されるかが楽しみである。

最後に

ノミネートされた4枚はどれも実力作で、まったく別な路線である。

これを審査するのはかなり大変なのではないかと想像に難くない。 

個人的にはテイラー・スウィフトの1989を推したくなるが、アラバマシェイクスのSound & ColorがALBUM OF THE YEARを獲るのではないかと予想している。

この4枚とも楽しめると音楽を聴く幅も広がって、より音楽が楽しめるかもしれない。

世界を広げるには普段聴かないスゴイ作品に出会うことは重要だと感じた。

こちらからは以上です。

Sound & Color

To Pimp a Butterfly

1989

Beauty Behind the Madness