前回はALBUM OF THE YAERを予想した。
今回はグラミー賞の主要4部門の3部門目、SONG OF THE YEAR(最優秀楽曲賞)である。
対象期間内に発表された最も優れた楽曲に贈られる賞で、ソングライターが授賞の大賞となる。
ノミネートされた5つの楽曲を紹介する。
Alright/Kendrick Lamar
Kendrick Lamar - Alright - YouTube
2015年6月30日にアルバムTo Pimp a Butterflyからシングルカットされたこの曲はALBUM OF THE YEARにもノミネートされている。
ヒップホップは言葉を武器にしてそのサウンドとともに振りかざす音楽だと言わんばかりに真っすぐ生きることに執着する。
そんな感じが分かるのか以下のリンクだ。
Kendrick Lamar – Alright 歌詞を和訳してみた – SONGTREE
いくつかの部門にノミネートされているということは、グラミー賞の複数受賞がおこることがあるので、楽しみにしたい。
Blank Space/Taylor Swift
Taylor Swift - Blank Space - YouTube
これで3部門目のテイラースウィフト。
もう、書くこと無いってw
まずテイラーについては以下をご参照いただきたい。
この曲のサウンドは今までになかったポップでエレクトリカルなもの。
変化しているのはサウンドだけではない。
元々カントリー中心のアレンジだった頃だって、楽曲自体はポップだった。
それでもどこか少女が書いたものという歌詞だったのが、どんどん成長して大人の女性の歌詞になっている。
テイラー・スウィフトはいつも成長し、変化するけど大事なものを失わない。
そんなところがウケていて、今までだってグラミー賞を受賞してきたのだ。
Girl Crush/Little Big Town
Little Big Town - Girl Crush - YouTube
Little Big Townはアメリカのカントリーミュージック・ヴォーカルグループ。
特定のヴォーカルを置かず、メンバーの誰かが代わる代わるメインを担当したり、1曲の中でメインが入れ替わったりする。
正直、あまり自分がカントリーに詳しくないのと、歌詞を読んでも何だか分かりづらくて、その辺は以下のリンクを参照されたい。
およげ!対訳くん: Girl Crush リトル・ビッグ・タウン (Little Big Town)
とても静かな曲で大盛り上がりする個所もない。
でも、案外人の心の中はこんなもんで、そんなにいつも盛り上がったり沈んだりしない。
心を落ち着けるのに最適なこの曲は審査員にどう評価されるか楽しみである。
See You Again/Wiz Khalifa Featuring Charlie Puth
Wiz Khalifa - See You Again ft. Charlie Puth ...
この曲には熱いエピソードがある。
映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」に収録されているこの曲は、PVにも出ている主演のポール・ウォーカーへの追悼の音楽だ。
新作のクランクイン前に不慮の事故で亡くなった。
そんなポールに贈った曲でこのタイトル「See You Again」は分かりやすい。
When I see you again また会う時に
ノミネート以前に素晴らしい曲なのだが、このエピソードはどう影響するかが楽しみ。
Thinking Out Loud/Ed Sheeran
Ed Sheeran - Thinking Out Loud [Official Video ...
RECORD OF THE YEARにもノミネートされているEd SheeranのThinking Out Loud。
エドの作る曲はアレンジも含めてあまり分厚い音になることはない。
その薄口のアレンジに超熱い歌詞とメッセージを込めている。
年老いても愛する気持ち。
それが変わらないと。
それがつい口に出てしまったと。
素敵な歌詞の世界があるので、これまた以下のリンクを参照されたし。
およげ!対訳くん: Thinking Out Loud エド・シーラン (Ed Sheeran)
いいな。分かりやすいし、年齢が上になりがちなグラミー賞の審査員に届きそう。
最後に
さすがSONG OF THE YEARに選ばれるだけあって、名曲揃い。
エピソード的にはSee You Againなんだけど、グラミー常連のテイラーのBlank Spaceもいいし、Girl Crushの静けさはめちゃめちゃウケそうな気がする。
だけど、やっぱりエドのThinking Out LoudがSONG OF THE YEARになるんじゃないかと予想します。
これは個人的にエドが好きなのもあるんだけど、Thinking Out Loudの出来が良い。
歌詞もメロディもアレンジもバランスが絶妙。
次回は新人賞を紹介予定。
こちらからは以上です。