先日、久々にドライブデートに行ってきた。
今までもドライブデートをしてきて、その経験と反省を踏まえてデートプランも含めて準備をした上で今回のデートに臨んだ。
その時考えたことややったことを書いてみようと思う。
デートまでの経緯
今年に入ってから、ある行きつけの飲み屋ができた。
友達と見つけた行きつけのバーはあるのだが、一人で行けて自宅に近い場所を探して週末に飲み歩いていた。
そんな中、ある小さなお店に入った。
丁度新装オープンしたところで、女性の店長がいるキレイ目の空間だったのだが、何だか程よく気に入ったので通ってみることにした。
そのお店に1週間後にまた顔を出した。
そうすると、嬉しそうに店長が「ダンカンさん、待ってたの!」なんて言うもんだから、よく話を聴いてみると前日に女性が来店して恋人が欲しいと言っていたので、自分の話をしたらしいのだ。
そういえば、初めてお店に行ったときに恋人がいないという話はしたかもしれない。
「歳は35歳くらいまでで、ちゃんとした仕事をしてて…」
ん~、ちょいちょい気になるところ(違うんじゃないかと思うところ)があるのだが、他に誰かいるわけでもないので、次回お店で会ってみることに。
そうして、また1週間後初めてお会いしたのが、今回のデート相手。
自分より若い人だったけれど、普通にお話をしつつ料理とお酒を楽しんだ。
その話のなかで、その方が好きな食べ物がパスタで、そこのオーナー(店長とは別)が美味しいオススメしてくれたパスタ屋に次回行ってみようということになった。
しかし、そのパスタ屋が割と郊外にあって、ターミナル駅から歩いて15分くらいかかる微妙な場所にあったのだ。
あとは、予定の関係上ランチになったので、「自分が車を運転するので、ランチにパスタを食べて、普段なかなか行けない郊外のカフェにでも行ってみようか」というデートプランに行きついた。
最初に会った時にパスタ以外にカフェの話でも盛り上がったので、カフェは完全に後付けだが、ランチだけで終わってしまうのも心もとないので、好きなことを盛り込みつつ一緒にいる時間を確保した。
かくして、またさらに次の週の週末にドライブデートと相成ったわけだ。
準備したこと
ドライブデートには自分なりに考えるポイントがあって、そんなことを以前記事にしたためたことがある。
この記事の中でも書いているのだが、第一のポイントは相手の音楽のポイントを探ること。
相手に「どんな音楽が好きなの?」とドライブする前に問うて、その返答に合わせて選曲をするのだ。
この辺は前述の飲み屋の店長も自分が音楽をやっているのを知っているのもあり、自然と音楽のネタを振ることができた。
ま、その返答に平井堅とオリジナル・ラブとJamiroquaiが出てきたのが何だか不思議だなと思ったのはここだけの話。
あとは食べ物はパスタが好きだったり、カフェが好きだったりときっとオシャレなものは好きなことは分かっている。
ここから車で聴く音楽のプレイリストを作るのだが、まず外せないのは平井堅とオリジナル・ラブとJamiroquaiでこの辺は当然だと思う。
有名な曲、名曲も含めて十数曲にしかならない。
ここで、さらに「平井堅はどんな曲が好きなの?」と質問をしておいたのが効いてくる。
答えは「バラードはもちろんいいんだけど、『Strawberry Sex』とか『Pop Star』みたいな曲が好き」だった。
なるほど、Jamiroquaiのことも考えるとちょっとアップテンポでノリの良い曲がよさそうだと。
そうそう、最近自分はファンキーな音楽をやっているロックバンドを気に入っているのもあって、そういう音楽良く知っている。
よし、ここからBRADIOとSUPER BUTTER DOG、ウルフルズあたりの良曲、有名曲を混ぜてみようと。
これでプレイリストは30曲弱なのだが、どうも邦楽に寄っている。
もう少し洋楽を増やそうとファンキーな音楽をセレクト。
Stevie WonderやEarth, Wind & Fire、The Doobie Brothers等のスタンダートに対して、Bruno MarsやThe Heavy、Jason Derulo等の2000年代以降の音楽も混ぜてみた。
こんなことをしていたら50曲弱になったため、プレイリスト作成は終了。
当然、ご飯を食べるお店へのルートやカフェの場所を地図で確認し、大体どれくらいの時間でどう動こうかいうプランも立てた。
予定はガチガチじゃなく、ある程度幅を持ちつつ焦らずゆっくりと楽しめることを中心に考える。
あとは、カフェに関してはお互いの行きたいところを事前に探しておいて、お互いに提案しあう形にしたのだが、たまたま行こうと思ったお店が一緒だったりもして、スムーズに話が進んだ。
今回はたまたま一緒だったが、相手に先に答えを言ってもらって「そこ、自分も言おうと思っていた」と気が合うことをアピールするのに使える汎用的なテクニックだということを付け加えておく。
ドライブデート当日
当日はほぼ狙い通りに事が進み、予定したプランをほぼ実行できた。
もちろん、予定の為の予定ではなく、コミュニケーションをとるための時間を有意義に過ごせ、美味しいものを食べる時間を共有した。
こういう良い時間を一緒に過ごすのは、デートの基本なんじゃないだろうか。
故・永六輔もこんな名言を残しているとtwtterで最近話題だし。
https://twitter.com/unoharumi/status/752371109350125569
これ以外にも気付いたことがあった。
自分は「最適なタイミングの最適な曲を」という音楽のTPOがあると思っていて、 そのためのiPod運用もしている。
ただ、今回のデートではお昼のパスタ屋へ向かう途中で平井堅の「楽園」がかかった。
これは先ほど作成したプレイリストをランダムに流していたために起こったこと。
個人的にはこれは完全に合わなく、夜に聴く曲だと思っているので、イントロが聴こえた時点で曲を飛ばした。
しかし、デート相手はその「楽園」が聴こえた時点で「あっ!」と反応したのだ。
その反応もあり、一度飛ばしたがまた戻して「楽園」を聴いた。
こんな曲、真昼間にかかってもテンションが上がらない自分がいる一方で、多分本当に平井堅が好きでたまらないデート相手。
こういう価値観の違いに出会えるのはなかなか興味深い。
この後も平井堅がかかる度に反応するのは、きっと本当に平井堅が好きでその音楽を楽しんでいるということなんだなと思った。
別に今回は自分がどれだけTPOに合わせた音楽を用意できるかだけが大事なことではないのだ。
自分が何とも思わないことにお相手のテンションが上がったりその逆も、違いを分かることでその人を少しだけ理解できたような気がして好きな感覚である。
ことごとくそのポイントが外れる方とは一緒にいるのは難しいが、ピンポイントでも合うところがあればいいなくらいにしか思っていない。
過程や理由はどうあれ、喜んでくれればそれでよいのだ。
最後に今日は楽しかったと話をしている中で、「自分の好きな曲が掛かって嬉しかった」と言っていた。
「平井堅もあったけれど、Jason Deruloは好きだなんて話をしていなかったけど流れてきてビックリした」と。
そのお陰もあってかお相手の気遣いのお陰なのか、会話はほぼ途切れずお互いの好きなことの話だったり仕事の話だったりをしつつ、気まずくなるタイミングはほとんどなく過ごすことができたのだ。
分かりやすいマイナスポイントを作らなかったということは言えるかもしれない。
デートに必要なこと
自分がいつも考えているのは、「どうやって相手のことを大事にしようか」ということと「良い時間を一緒に過ごせるか」ということ。
自分の若いころは漫画なんかでもよく書かれる「デートプランに固執」したせいで、一つ崩れると全部だめになってしまうようなことを経験している。
これは相手と良い時間を過ごそうという目的がいつの間にかデートプランを遂行することが目的になってしまっていて、結果が良くないというパターン。
そこから、デートプランをいくつか考えておいて適宜差し替えて対応することで、デートプランに関しては困ることはなくなった。
もちろん、そのためには下調べをする必要があって、その時間も楽しかったりするのだ。
それもあくまで、相手のことを考えて。
デートのことを考えてデートプランに熱中するのは良いのだが、一息おいて「それって相手が喜ぶことだっけ?」と自問自答してみるのは有効。
「良い時間を過ごすこと」は相手との関係を積み上げることで、積み上げていった先が目的なら関係を積み上げるのが確実な手なのだ。
あとは、自分だけ熱を上げてもダメなのだ。
あくまで関係性を積み上げるためには、自分も相手もお互いに協力して関係を積み上げなければ、積みあがらない。
特に男性は相手のことを考えて女性をエスコートしようとするのだが、自分も含めて上手くいかないのを目の当たりにする。
でも、それってエスコート慣れしていない女性が意図をくみ取れずにバッサリ断ったりするのが原因のこともある。(もちろん、男性側が下手くそなことが多いのだけど)
お互いがお互いのことを考えていないと上手くいかないのだ。
ちなみにエスコートやおもてなしの方法の入門編として、ソムリエ田崎 真也の本は勉強になるので読んでおいて間違いなし。
最後に
ドライブデートにおいて音楽を上手く使えればさらに良い関係を築くことができる。
そして、音楽がかかっているからこそ何も話さなくてもそれだけで楽しむこともできる。
また、「あなたが好きだと言った話を覚えてますよ」と無言のアピールにもなる。
とはいえ、あくまで一手段に過ぎないのは確かなこと。
上手く使えないならあえて回避するのも悪くないと思う。
それよりも相手とどう距離を縮めるかとか共通点や相違点を見つけてより関係を深められるかということに注力した方が良いし、そのための断面としての音楽なのだ。
この話を読んでドライブデートの参考になったら幸いです。
こちらからは以上です。
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