最近マジメにコツコツ基礎練習をやっております。というのも、年末に向けてライブがそこそこ入っていて、やる曲も多くなるので今のうちに曲を覚えつつ、基礎練習をしておかないとドラムとしての安定感が出せないから。
とはいえ、基礎練習は結構地味でメトロノームと向き合いながらストロークの練習をするのは飽きるし、単調になりがちだ。そこで大事なのがモチベーションであり、それができるようになるとどういうドラムを叩けるか?というイメージを持つことが重要になってくる。
特にロックでボコボコ叩くことが多い自分としては、ダブルの練習とか何のためにやるんだろう?とかパラディドルはできるけど、どうやって使うんだろう?とか何で教則本の最初はタップストローク・アップストローク・ダウンストローク・フルストロークなんだろう?みたいな疑問がYoutubeを見ていて解決できてきたので、その辺の経緯も含めて書いていきたい。
IRON MAIDEN Nicko McBrainのドラミング
メタル自体は好きだが、 IRON MAIDENは好きなバンドに挙げるほど好きなわけではない。というより、何とも思わず数曲いい曲だと思う曲がある程度だ。
そんな自分がある時、たまたま見かけたNicko McBrainのドラムソロに釘付けになった。
自分の好きなメタルドラマーはもっと大振りでボコボコに叩くのだが、 Nickoのドラムは無駄のないメリハリの効いたドラムらしいカッコよさが満載のドラムだった。その印象の中で、ダブルストロークとても綺麗だったのだ。
もちろん、ダブルストロークは練習したが、ここまで目の前で自分がドラムらしくカッコイイと思えるドラムを叩かれると屈するしかない。無駄な力が抜けているのは当然で、60歳を過ぎて無駄な動きなんかしていたら体がもたないし、そもそもドラマーとしてのキャリアを続けることができない。じゃあ、パワフルではないかというと全然そんなことはないし、かなりパワフルなドラムを叩いている。
もう一つ心揺さぶられた動画がこちら。Black Sabbathの「War Pigs」の演奏だ。
「War Pigs」自体がフィルインが多くドラムの見せ場が満載な曲なのだが、手数をふんだんに盛り込んだ上で楽しんで見せる姿。60過ぎてこんなドラム叩けたら絶対に楽しい。
全体のメリハリ、ストロークの正確さ、高速ストロークを繰り出す瞬発力、決して被ることのない多彩なフィルイン。これぞトップドラマーが持つものであり、自分がドラマーとして目指したいところだと再認識させられた。
FUYUのウォーミングアップ
Nicko McBrainのスティックさばきとほぼ同じタイミングでEXILEやMISIAのサポートドラマーであるFUYUを知った。あれは確かRhythm & Drums MagazineでFUYUの存在を知り、たまたま動画あって見てみたのがきっかけ。
以前書いたYoutubeで見るドラム練習のモチベーションを保つための動画とキーワードという記事でも紹介している動画だ。
自分が指だけのストロークが弱かったり、ダブルストロークが弱いのが分かっているからこそ、ウォーミングアップでこれをやっている姿とそのスピード感を見せてくれたのは自分にとって大きかった。
そして、今までマッフルヘッドを張った小さい練習台を使っていたが、EVANCEのトレーニングパッドを買ったりもした。
リバウンドを拾うのは本当に大事なので、単純かもしれないがやる気になるし、ライブ前にウォーミングアップとしてやることとして取り組んでいる。
Rei 令 ドラム教室スクルドのゆっくりドラム講座
ドラムの手数を増やすために「あのフレーズってどうやってやっているんだろう?」ということを頭で理解するのはとても大事なこと。今まで無理やり叩いていたものも、手順やダブルストロークを上手く使えば、全然違うモノになる。
というのは分かっていても、そんなに簡単にやっていることなんて分からないもの。そんな簡単にできたらそれは才能。自分の様にコツコツ練習しないとできないタイプは分かりやすく楽譜+動画があると助かる。そんなことを叶えてくれるのがRei 令 ドラム教室スクルドさんの動画でした。
インバーテッドパラディドルの動画なんかは、手順としては知っていたがこうやって利用するのか!と目から鱗でした。
これだけでなく、機材に関わるものや特定のドラマーのフレーズに関わるものと、幅広くドラムの知識が公開されています。
例えば、ドラムの手の抜き方なんてのも教えてくれます。
ドラムはリズムを刻めてナンボ!手数を出せてナンボ!そして何より、カッコよさを追及してナンボ!という当たり前だけど、とても大事なことを毎度毎度教えてくれます。
最後に
これはあくまで自分のドラムのモチベーションを保つための例です。普段の練習がつまらないと思ったら、こういう動画を見るとやる気が出るし、何よりバンド練習やライブで披露してやろう!と思って練習すると一気に学習速度が上がります。
自分は新しい曲をやる時に0.5~3%くらい自分ができない・難しいと思うことをやるようにしています。 全く叩けないパターン、今まで叩けなかった速度でのテンポキープ、できないフィルイン等の挑戦をするようにしています。もちろん、いつもできるわけではないのですが、完コピを求められないバンドなのでフィルインくらいなら勝手に変えられるため、難しいフレーズをブっこんでみたりしています。それだけで上手くなるわけではないのですが、楽しみ続ける方法として大事にしています。
Youtubeは本当に簡単に時間を奪われてしまうので、見る際はお気をつけて。
こちらからは以上です。
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