最近ブログの更新頻度が落ちていて、週2くらいだったのが週1いくかどうかになってしまっている。
そこそこ大作が控えていて1本を書くのに時間がかかるのがあったり、夏休みで休暇が長かったりしたのもあるのだが、それよりも生活が変わって書く時間が減っているのが主な原因。
それがクロスバイクを買ったせいなんだけど、購入までの過程や考えたことなんかを書き記しておこうと思う。
きっかけのきっかけ
話は5年ほど前にさかのぼる。
当時いたプロジェクトに自転車が趣味のオジサンと自転車に興味を持ち始めた同僚がよく自転車の話をしていた。
今考えればオジサンはバリバリロードバイクに乗っている人だと分かるのだけど、そんなのはある程度知識がついてからじゃないと分からないことだった。
そんな話の中で同僚が皮算用を始めて、これが妙に納得がいった。
「1ヶ月の通勤費が1万円くらいだから、6万の自転車を買っても半年でペイしない?もちろん、雨で乗れなかったり冬場乗らないとしても、通勤費を財源に考えるのは貯金も考えなくてよいし。」と。
「家からだと交通機関を使っても自転車に乗っても、通勤にかかる時間はあんまり変わんないんだよね。夏場汗だくになるかもしれないけど、その分運動不足は解消できるし、何より自転車に乗るの楽しいし。」
この同僚は通勤に50分ほどかかっていて、前述のオジサンも同じくらいの時間の掛かり方だから、オジサンはクロスバイクを推していた。
「クロスバイクで6万も出せば、ちゃんとした入門機が買えるよ」とオジサンが言っていたのが後の予算の根拠にもなったし、同僚が「GIANTかなんかにしようかな~」なんて言っていたのも後に印象に残ることになる。
クロスバイクを含めてスポーツバイクはママチャリの値段に比べると5倍10倍するものがざらにある。だからこそ、慎重に買わなければならないなと思う対象になった。
そして、その財源と何と何がトレードオフになるかがこの会話の中でかなりクリアになった。
ファッションとしてのクロスバイク
そんなことがありながら自分はクロスバイクに手を出していなかった。
通勤は歩けるし、自転車は1万を切る価格で買った折り畳みタイプのものがあって、不自由はしていなかった。
あの自転車の話をしていたプロジェクトが解散してから数年もしないうちに街にはスポーツバイクを乗り回す人をよく見かけるようになった。
健康ブームやら自転車ブームでスポーツバイクがかなり浸透してきたからだと思う。
そして、こんな記事にも出会っている。
自分がブログを始めた理由の一つである、id:treeappsさんのブログだ。
その辺に興味があれば、別記事をどうぞ。
この時点で何となくクロスバイクのイメージはついていたが、まだ手は出さなかった。
その一方、ファッションとしてのクロスバイクには興味が湧いていた。
出会う女の子が皆クロスバイクに乗っていたのが気になったが、サイクリングに行くこともなかったし、自転車の話にもならなかったので特に困らなかった。それでも、クロスバイクいいなと心の奥で思ったのは確かだった。
何万円もするデニムを買ってみるように自転車もクロスバイクにしてみたらよいのではないだろうか。何より、クロスバイクはファッションとしてカッコいい。ママチャリや普段乗っている折り畳み自転車よりずっと見た目が洗練されている。
走り云々よりも形から入ってみようと企んでいたのだった。
購入に当たって考えたこと
今年に入ってメインにしていた折り畳み自転車の調子が悪く、パンクが多発して余計な時間ばかり食った時期があった。消耗品の交換がメインだったのだが、もう新しい自転車が1台買えてしまう直前になっていた。もうそろそろ、買い替えをしても良いかなと。8年くらい乗っているし、サビている個所は結構あるし、1万円分以上の価値を与えてくれたし。
そんなわけで気になっていたクロスバイクを夏休みに購入してやろうと思ったのだ。
先に考えていたのは以下のこと。
・予算は6万円
・クロスバイク
・カッコイイやつ
・通勤用
・ちゃんとした(?)メーカーもの
・できれば車体は青が良い(ただ青が好きなだけ)
・定期点検はちゃんとしたい
・防犯登録どうしよう
・自転車保険が気になる(スポーツバイクはスピードが出るから危ないし、対人事故も可能性として十分にあり得る)
・盗難防止対策はできる限り考えたい
結構ザックリしているけれど、乗るからにはちゃんと乗りたいなと。それはつまり、「安いもので雨に濡れても、埃まみれでもいいや!とガシガシ使ってやろう」ということ。だって、自転車は乗って走ってナンボだし、通勤用で考えている。だから、いきなり新品ではなくて中古ならいいんじゃね?と。3万で半年乗ったらどんなもんか分かりそうなもんだし、3万なら気に入らなかったら乗らないということもできるし。何より中古で5万なら倍くらいの価格のモデルが手に入るかもなぁと。
そんな感じで中古で良いやという自転車素人の癖に危ない考えを持ってお店を回ってみたけれど、まークロスバイクが売ってないったらない。「そりゃ、自分がこんな風に探し回るくらいだし、同じことを考える人はもっと前に行動してるわ」と思いながら、根気よく探したけれど中古だと売ってない。
それなら新品しかないといくつか自転車屋を回って、サイクルベースあさひで店員を捕まえて話を聞いてみることにした。
予算とクロスバイクが欲しいのと通勤で使いたい旨を伝えると、「それなら入門機のGIANT ESCAPE R3がよいですよ」と。何なら「丁度2017年モデルが出たところで、2016年モデルはちょっと(数千円)安くなってますよ」と。
他にもあさひが作っているオリジナルモデルやもっと安いモデルもあったのだが、大きめのサイズがなかった。そして、2016年モデルも自分に合うサイズがなかった。
おお、それならR3の2017年モデルを買ってやろうじゃないかと。しかし、色がブラックトーンとグリーントーンしかサイズがない。今日持って帰りたいからどちらかにしなければならず、ブラックトーンを選択することになった。
参考URL:http://www.giant.co.jp/giant16/bike_datail.php?p_id=00000124
写真だと分かりづらいのだが、真っ黒ではなく濃いめのグレーなので案外微妙な色をしている。
一応、試乗させてもらって、「ママチャリや折り畳み自転車とは全然違う。こんなもんなのか」という不思議な感覚を持ったまま購入したのだった。
本体が5万円と防犯登録料に鍵とライトと泥除け(後ろのみ)を合わせて6千円程度。ついでにあさひ独自のサイクルメイトに3千円で加入した。このサイクルメイトがなかなか良かった。
サイクルメイトは本体以外で気になっていた、定期点検や自転車保険、盗難補償がついたサービスで加入した時点で既に一石三鳥状態。しかも、修理代や部品代が割引されるため鍵やライトの購入も少し安く行えて一石四鳥状態。
詳しくは本家サイトをチェック。
別にサイクルベースあさひで買うことに何のこだわりもなかったが、いくつか行ける店舗があるのと、ノーチェックだったサイクルメイトに加入したことでかなりの不安が解消できた。
後にさらに自転車に課金することになるのだが、それはまた別の機会に書くことにする。
そして世界が変わった
結論から言うと、まだ通勤ではクロスバイクを使っていない。まだ以前使っていた折り畳み自転車は乗れるし、最近雨が多いからクロスバイクを濡らしたくない。何より、クロスバイクを盗まれたりなんかしたら、まだ1回乗るのに1万円くらいかかっている状態*1なのにとても悔しい。
そうなってくると、平日は朝早く起きてクロスバイクに乗ったり、帰ってきてから夜乗ったりすることになる。休日はちょっと長めに乗って見たりすることもできるのだが、どうも天候が悪かったり予定があったりで実現できていない。
そう、ここで思い出してもらいたいのは自分のクロスバイクの購入の動機は「通勤用でファッションとして乗りたい」だったはず。それなのに、「クロスバイクに乗ること」が目的になってしまっているのだ。
全く困ったもので、クロスバイクに乗ってスピードを上げていく感覚が好きだったり、ある程度のスピードで一定の状態にして心拍数もちょっと高めにするのがランニングのように運動している感覚があってとても良いのだ。あとは、1週間も経過すると尻の痛みもなくなって大体ポジションが決まってきたのもある。
要するにクロスバイクに乗るのが楽しくてたまらないのだ。
完全に誤算だったが、自分、その傾向があったのだ。
そういえば高校生くらいの頃から1時間かけてママチャリでちょっと遠出してみたこともあったし、今の折り畳みの自転車であっちこっち走り回ったこともある。自転車をこぐことは全然苦じゃないのだ。
他にもとにかくスポーツバイクの情報を調べるようになったし、駐輪してある自転車のメーカーが気になったり、本屋でスポーツバイクの本を立ち読みしてみたり…
そんな感じでクロスバイクのことばかり考えているので、このブログの半分以上のネタとなっている音楽のことを考える時間が減っている。そして、クロスバイクに乗っている最中は音楽が聴けないので、音楽を聴く時間が単純に減っている。とはいえ、元々人の数倍音楽を聴いていたのが2倍くらいに落ち着いているくらいの変化なので音楽ネタはまだまだ書けるし、溜まり続ける一方なんだけど。問題は筆が遅いのでアウトプットされないことくらいか。
最後に
目的が変わってしまい、通勤手段から趣味かつ運動の一つになってしまったのが事の顛末なのだが、これはこれで自分にとって幸せな結果だから良しとしたい。
もちろん、今後良くないことがあってクロスバイクが大嫌いになるかもしれないし、もっと好きになるかもしれない。それは分からないのだが、クロスバイクを嫌いにならない予防線はいくつも張ってある。
それは、盗難にあうとか故障して乗れなくなるとかそういう大きいところから、泥除けをつけなかったが故に泥が跳ねて服が汚れてしまったりとかという細かいところまで、多少お金をかけても良いから自分の気持ちを落とすようなことを少しでも排除しようとしている。
この辺のモノを買うということだったり、いつも考えていること(費用対効果って具体的に何?等)とかは今度書いてみたい。
ホント、ちょっと高い自転車を買ったくらいでテンション上がって早朝や夜に乗り回すんだから自分は単純だなと。
自分は元々ギター小僧で今ではドラムを叩いているが、楽器を始めた頃の「とにかく楽器を弾きたくて、音が鳴るだけで楽しい時間」みたいなものがクロスバイクに与えられている。やればやるほど上手くなるし、体も慣れてくる状態だから余計に楽しい。
これが1年以上経過して同じように趣味になっているのか、ただの通勤手段になっているのかは追って報告する。
こちらからは以上です。
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*1:購入金額÷乗った回数で1回いくらかという計算。