Jailbreak

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バンドの魅力が凝縮されているスリーピースバンド~邦楽編8 RIZE・MONGOL800・WANIMA~

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スリーピースバンドの邦楽編第8回目。

前回はロックの舞台で勝負するスリーピースバンドを紹介した。

dankantakeshi.hatenablog.com

 

今回はパンキッシュに我が道を行くバンドを紹介する。

RIZE

RIZEは1997年、JESSE、金子ノブアキ、TOKIEの3人で結成。

その後紆余曲折あり、現在はJESSE、金子ノブアキ、KenKenがメンバーとなっている。

JESSEの父がギタリストchar、母が作詞家で元モデルのKanna S. McFaddin。

そして、金子ノブアキ、KenKenは兄弟で父はドラマーのジョニー吉長、母が歌手の金子マリ。

二世と言ってしまえばそれで切れてしまいそうだが、そんなこと跳ね返してしまうくらいの才能と表現力で聴くものを圧倒する音楽。

RIZEの根本にあるのは反骨精神みたいなものなのかもしれない。

 

彼らの音楽はPunkやメロコアとHip-Hopを掛け合わせたミクスチャーサウンドがベースになっている。

これはデビュー当時から変わっていない音楽性。

そして、JESSEはラップをして、金子ノブアキはハイピッチのスネアをカンカン鳴らして、KenKenはバキバキのベースを鳴らす。

個性をぶつけ合って、最高の音楽を作り上げる理想的な形がこのバンドにはある。

 

最近のバンドとしての活動は目立ったものが無いが、JESSEはThe BONEZとしての活動を行っており、金子ノブアキはソロプロジェクトと俳優業、KenKenも様々なバンドとしての活動やCM音楽を制作したりと多方面に活動している。

こんな彼らがまた集まって出来上がる音楽に期待せざるを得ない。

 

MONGOL800


MONGOL800 / 小さな恋のうた

1998年に沖縄県で結成され、メンバーは上江洌清作(Vocal,Bass)、儀間崇(Guitar,Vocal)、髙里悟(Drums,Vocal)であり、今でも同じメンバーで活動を続けている。

長いと3年ほどリリースをしないこともあり、地元沖縄をベースにマイペースに楽曲制作を行っている。

一番のヒットは「小さな恋のうた」や「あなたに」が収録されているアルバム「Message」でインディーズアーティストとしては異例の278万枚を売り上げている。 

 

彼らの音楽の魅力はメロコアをベースとしたサウンドに沖縄らしいおおらかな歌と分かりやすいメッセージがある歌詞である。

こんなに音楽として当然なことを魅力とできるバンドは何年たっても色あせず、その価値を維持し続ける。

後述のWANIMAもそうなのだが、当たり前のことを当たり前にやって売れることの難しさと、それをやりきることができるバンドの凄さの一例として最適なバンドである。

 

WANIMA


WANIMA -TRACE (OFFICIAL VIDEO)

 WANIMAは2010年に結成された熊本県出身のバンド。

元々ーカル&ベース&ワンチャン担当のKENTAとギター&コーラス&無口担当のKO−SHINと元ドラムが結成したのだが、元ドラムが脱退したのをきっかけにドラムス&コーラス&食いしん坊担当FUJIが加入し、現在の体制となっている。

KENTAはヒップホップやレゲエが好きで、FUJIはHi-Standardや横山健、SHINはメタル好きであるが、その好きな音楽が所々・楽曲単位に現れる幅の広い音楽性を持っている。

 

音楽性はミクスチャーバンドと呼ばれる先ほどの音楽を組み合わせたサウンドだが、そこに乗る歌詞の真っすぐさに心を打たれてしまうのだ。

平文で綴られているのだけど、その源にある優しさや熱さや悲しみや辛さが純粋な気持ちとしてぶつかってる音楽は今なかなかないのかもしれない。

これが本当の意味でミュージシャンとして・シンガーソングライターとしての価値なんだろうなと思わせてくれるバンドである。

 

まだシングル1枚、ミニアルバム1枚、アルバムを1枚出しただけである。

これからどれだけのメッセージを届けてくれるか楽しみなバンドである。

 

こちらからは以上です。

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