クロスバイクを購入してから1年が経過した。
走った距離は計測している分だけでも総合計で約1200km、35時間は確実に乗っている。
それだけクロスバイクに乗ってみて、分かったことや変わったことがあるので、書いてみたいと思う。
自転車の楽しみ方は様々ある
買って、乗って、調べて、メンテナンスして、見て、読んで、知って、考えて…とにかく色々な楽しみがあって、 どんなことが楽しいと思えたか。
乗るのが楽しい
これは当然と言えば当然なのだが、やっぱりクロスバイクに乗るのは楽しい。 漕ぎ出しの軽さ、スピードに乗っていく感覚は本当に気持ちいい。そして、少しずつシフトアップし、若干息があがるくらいまでスピードを上げていく。大体自分が自宅からクロスバイクを乗り始めるとそんな感覚になる。これが気持ちいい。
他にも景色が変わっていくのを楽しみながら、じっくり走るのも楽しいし、安全なところでちょっとスピードを出すのも楽しい。そういうことを目的地まで繰り返して、帰ってくると何十キロはすぐ走れてしまうし、気持ちいい汗をかくことができる。その割に体に負担は少なくて、マラソンより楽に遠くに行ける。もちろん、その分事故のリスクはあるけれど、効率よく自分を遠くへ運んでくれるのは確かだ。
グッズを揃えるのが楽しい
これは自転車に関わらずあることだと思う。クロスバイク自体もかなりカスタムできるし、ウェアも専用のものがある。 自分はほとんど形から入ることはしなかったが、安全性や快適さを求めて新しいパーツを買い足している。グローブなんかはまさにその一例。
どれがいいかと店舗で悩み、家に帰ればネットで調べて、また店舗へ…そんなことを繰り返すのも楽しかったりするのだ。もちろん、予算を考え無駄な買い物はしないようにするのだが、それでも関連するものは増えている。
自分はまだウェアに手を出していないので、今後導入していくかは少しずつ考えていくつもり。
記録すると楽しい
これはクロスバイクに乗り始めて知った楽しみで、走るのが楽しいのを増幅させることができる。どれだけの時間、どれだけの距離を走ったかが分かると走り方へのアプローチが変わるのだ。
例えば、1時間走ってみて平均速度が20キロくらいだとどの辺まで行けるか、どれくらいの疲れがあるかが分かる。そうなってくると、3時間走るとどの辺まで行って帰ってこれるかイメージができる。どんどん行動範囲が広がり、どの道が走りやすくて、どの道が走るのが大変かが分かる。どんどんいろんなルートを考えると、また自転車に乗るのが楽しくなる。また、1か月にどれくらい乗ったかが分かるし、最長記録を更新して見たくなったり、ある区間で最速のタイムを狙ってみたりと細かい挑戦も可能だ。
それを分かるようにしてくれたのはStravaというアプリで、クロスバイクで走る際はこれで記録し続けている。
記録をすると振り返ることも、先を考えることもできる。記録して走ると、走っている前後の時間まで楽しくなる。
道端の自転車も楽しい
普段何気なく駐輪してある自転車もクロスバイクなのかロードバイクなのか、ガッツリカスタムしてあるのかそのままなのか等見るポイントが分かるので楽しい。パーツや色の組み合わせがカッコいいものはとても美しいし、自分の乗っているGIANTのものを見つけるとちょっとうれしくなる。こうやって、景色が変わっていく。
その一方で、チェーンがサビまくってボロボロになっている自転車を見かけると悲しい。ある程度手入れが行き届いている自転車は走るのが気持ちよさそうだが、そうでなければストレスになりそうで。ヒドイ状態の自転車を見かけたら自分はちゃんとメンテナンスしようと思うことにしている。
維持費・メンテナンスコスト問題
新しいグッズを買う以外にも、維持費やメンテナンスをする労力やコストがかかる。これも分かっていたうえで購入していたかというと、全く考えていなかった。安心、安全に快適にクロスバイクに乗ろうと思ったらちょっとコストがかかることが分かった。
この辺が嫌だと思うなら、スポーツバイクの購入はもう一度考えた方がいい。逆に手入れするのが好きだったり、機械いじりがすきならスポーツバイクの購入をオススメできる。
日々の点検と定期点検
乗る前にクロスバイクを持ち数センチ持ち上げて、垂直に落とすという簡易的な点検を行っている。これで異音がしたらそのあたりをよく見てみる。他にも必ず空気圧をチェックして、空気を入れる。1週間以上乗らないこともあるので、そうなってくるとこの辺りは必ず行うことになる。 タイヤ周りをざっと目視し、ちょっと乗ってブレーキの利きと切り替えを確認。ついでにチェーンやスプロケ周りを見て真っ黒になっていたら次回乗る前にお手入れをすることになる。
定期点検はシーズン始まりに購入したサイクルベースあさひにお願いすることにした。プロの目線で問題があるかないかを見てもらうのは大事だし、万が一致命的な問題があれば修理も必要になる。 今のところ上記のような点検で無パンク、無故障で来ている。
日々のメンテナンス
メンテナンスというほどではないけれど、最低月1回は洗車とチェーン・スプロケ周りの清掃をしている。何だかんだ30分くらいはこの作業に時間がかかるのだが、手をかけたものには愛着が湧くので、嫌にならない程度にやっている。
ざっと車体を水で流して、バイクウォッシュをかけたウェスで全体的に拭く。その後チェーンの汚れを落とし、スプロケ周りを綺麗にして終了。この辺のメンテナンスグッズはまとめて買ってある。まだ消耗品は使い切っていないので、1年は保っている。もしかしたらメンテナンスの頻度が低いかもしれないが、それほど乗っていないとも言える。
実はグローブとウェスは普段の掃除にも活用できて一石二鳥だということを付け加えておく。
メンテナンスに困ったらメンテナンスブックを見るようにしている。いや、メンテナンスに困らなくてもたまにパラパラ見ている。パーツの名前を覚えたり、ザックリ作業の手順を覚えていると何かあった時に困らない。
見える世界が変わる
1年で見える世界が変わったので、その辺を詳しく書いてみたい。
アンテナを張る対象になる
まず、ネットでよくクロスバイクのことを調べだして、よく見るサイトとかが出てきた。毎日昼飯時にチェックするのが平日の日課になっている。自転車メーカーのHPも楽しく、眺めているだけでスポーツバイクの美しさに惚れ惚れする。
自転車屋に定期的に顔を出すようになる。何なら、ちょっと時間ができたら普段いかない自転車屋に飛び込んで、どんなものが置いてあるか見に行くこともある。今までそんなに頻繁に自転車屋に行かなかったが、確実に頻度が増えている。目の前で見て触れてどんなもんかを感じるのはやっぱり大事。
先ほど書いたこととも重複するが、道端の自転車が気になり出す。特にスポーツバイクはメーカーが目に付くようになって、あんまり見たことがないと立ち止まって見言ってしまうこともたまにある。
そんな感じで普段から見えているものが変わってきたのだ。
話題が自転車
とりあえず、飲み会で自転車について話すことは増えている。いるよね、自分の好きなことを語っちゃうヤツ。自分なんですが。そりゃ、嫌な顔されなければ色々話したくなる。
こういうことをしていると、案外周りにクロスバイクやロードバイクに乗っている人がいることに気付いて、話しかけるネタとして自転車が使える。「今日は自転車乗ってきたの?」とか「最近ロングライドしましたか?」とか話しかけやすくなる。
それ以外にもそんなに仲が良かったわけではない従兄と自転車の話題で盛り上がり、BCAAが良いってことを教えてもらったりもしたし、たまに合うとどれくらい走ったかとかそんな話はするようになった。
天気と距離と美味しいごはん
自分は天気が良い時にちょっと遠出をするのが好きなので、天気と距離と美味しいごはんが気になるようになった。
天気はもちろん、天気の良さと気温からどんな服装で走ろうかを考えることになる。そして、距離はどの辺を目的地にするかを考えるのだが、距離と美味しいごはんから目的地を決めている。大体片道30キロ以内でお昼にラーメンを食べて帰ってくるパターンが多い。 なので、自宅からご飯屋まで行って帰ってくるルートを探しているし、美味しいごはん屋の情報を手に入れたら、まず自転車で行けるかどうかを考えるようになった。
ちょっとカロリーが高いものでも、その日のうちに自転車で消費してしまう意気込みで動くから太ることもないし、気持ちいい汗を流すことに成功している。
クロスバイクを買うとロードバイクが欲しくなるの意味
よく言われることで、クロスバイクを買うとロードバイクが欲しくなるっていうことが、きっとこういうことなんじゃないかと思うことがある。良くも悪くも半端なクロスバイクよりも走ることに特化したロードバイクだと、早く遠くに快適に連れて行ってくれるような気がするということ。
自分はまだロードバイクは購入していないが、ロードバイクの購入は検討している。どれくらいの予算でどういう条件でもある程度考えてはある。もちろん、今のクロスバイクよりもグレードが上がる予定だ。
今のところ100キロほどのロングライドは行ったことがあるが、それ以上は行っていない。そして、その時思ったのがアップダウンがあると辛いということで、この辺がロードバイクだと少しは改善されるんじゃないかと思っている。また、スピードももう少し出るようになるんじゃないかと期待している。この辺りは実際に検証してみないと分からないけど。
最後に
新しい趣味と呼べるものができたのは良いことで、新しい世界が広がった。その結果お金の使い方や時間の使い方が変わった。今後も楽しんで安全にクロスバイクに乗っていこうと思っているし、ロードバイクを購入するかもしれない。そういう記事が今後アップされたら自転車を楽しんでいると思って欲しい。
こちらからは以上です。
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