第58回グラミー賞の結果が発表になった。
自分はグラミー賞は大好きで、毎回どんなアーティストがノミネートされて、どのアーティストが受賞するのかは毎年楽しみ。
あまり日本では売れていないアーティストが出てきたり、主要4部門には新人賞があるので必ず新しいアーティストの出会いがある。
そんなのもあって今年のグラミー賞主要4部門を予想したので、結果と合わせて発表したい。
主要4部門自分の予想と結果
①RECORD OF THE YEAR 最優秀レコード賞
自分はEd Sheeranの「Thinking Out Loud」を予想した。
結果は、Mark Ronson Featuring Bruno Mars「Uptown Funk」となった。
上記記事でも書いているけど、「Uptown Funk」以外は落ち着いている曲調のものばっかり。
そこまで分かっていたのに...
「Uptown Funk」自体はアルバム『Uptown Special』の中でもアッパーでかなりキャッチーな曲で、ちょっとだけ異色感もある。
Mark Ronson - Uptown Funk (Audio) ft. Bruno Mars
個人的にもこの曲が選ばれるなら仕方ないと思ってしまう。
この曲は他にもBEST POP DUO/GROUP PERFORMANCEやBEST REMIXED RECORDING, NON-CLASSICALも受賞している。
②ALBUM OF THE YEAR 最優秀アルバム賞
自分はAlabama Shakesの『Sound & Color』を予想した。
結果はTaylor Swiftの『1989』が受賞した。
どや顔キメてるテイラーもなかなかいいもんだ。
いや~、これも普通に選んだら『1989』だったのだが、たまにあるグラミーの玄人感を前面に出してくると『Sound & Color』かなと思ったんだけど...
外しましたね、2連続で。
とはいえ、一番売れているアルバムであるし、この結果は納得。
Taylor Swiftについてはこちら。
Taylor Swiftはこの他にBEST POP VOCAL ALBUM、BEST MUSIC VIDEOも受賞している。
たまに勢いに任せて3冠達成みたいに報道されているけど、主要4部門の1つを獲得して、それ以外に2つ受賞しているので注意。
3冠には変わりないけど。
『1989』の中でも「Blank Space」は2ndシングルになるくらいの曲で、メディアが取り上げる悪女テイラーを描いてみたんだとか。
Taylor performs "Blank Space" at The GRAMMY Museum
アコギの弾き語りヴァージョンもなかなかいいじゃないか!
こうやって元々の曲の造りがしっかりしていると、どんなふうにアレンジしてもいい曲に聴こえるっていうお手本かもしれない。
③SONG OF THE YEAR 最優秀楽曲賞
自分はEd Sheeranの「Thinking Out Loud」を予想した。
結果はEd Sheeranの「Thinking Out Loud」だった。
予想的中!
やっぱり、エドの曲はいい曲なんだよね。
サウンドはスッカスカだけど、中身のある音楽。
ついでにPVもなかなかいいんだ、これが。
Ed Sheeran - Thinking Out Loud [Official Video]
Ed Sheeranはその他にBEST POP SOLO PERFORMANCEも受賞している。
猫好きのエドだが、本人も捨て猫みたいな見た目なのよね。
その辺が母性本能をくすぐるのかもしれない。
④BEST NEW ARTIST 最優秀新人賞
自分はCourtney Barnettを予想した。
結果はMeghan Trainorが受賞。
Oh~、これまた予想が外れた。
メイガンって既に売れているイメージだったので、選ばれないかなと思ったのに...
メイガン、この日の為に痩せてたりはしない?
アメリカ音楽界の柳原可奈子なんだから。
ま、本家本元も最近痩せて方向性がよくわかんなくなっているけど。
全く、太さが売りだと歌っていたじゃないか!
Meghan Trainor - All About That Bass
この何とも言えない声。
高さはまったく感じられなくて、スモーキーさがあるかといえばほとんどなく、凄く普通の声。
でも、低い音域を歌う時の声はいいかもしれない。
結果を受けての感想
結果は1勝3敗で予想は1つしか当たらなかった。
今回は割と素直に評価がされたんじゃないだろうかと思っている。
先ほども述べたが、グラミー賞特有の玄人感があって、渋めの曲やアーティストが選ばれる傾向があると思っている。
だが、今回は割と分かりやすく日本でも売れているものが受賞している。
例年通りだと直輸入盤しかなく、受賞したアーティストの日本版が3月に発売なんてこともあるのに、今回はそんなことはない。
グラミー会員が変わったのか、評価方法が変わったのか、時代が変わったのかはわからないけど、自分にとってはいつもよりしっくりくる結果だった。
その他受賞について
小澤征爾がBEST OPERA RECORDINGを受賞した。
これは日本人としては嬉しい限り。
今まで日本人でグラミー賞を受賞したのは8人だけ。
松本孝弘(ギタリスト)、上原ひろみ(ジャズピアニスト)、松山夕貴子(琴奏者)、内田光子(クラシックピアニスト)、中村浩二(太鼓奏者)、喜多郎(シンセサイザー奏者)、坂本龍一(作曲家・音楽プロデューサー・ピアニスト)、 石岡瑛子(デザイナー)である。
ここに9人目として名前が刻まれえることになった。
ALBUM OF THE YEARと予想したAlabama ShakesはBEST ROCK PERFORMANCE、BEST ROCK SONG、BEST ALTERNATIVE MUSIC ALBUM、BEST ENGINEERED ALBUM, NON-CLASSICALを受賞している。
主要4部門を獲得したアーティストは他の賞も受賞しているし、主要4部門にノミネートされたアーティストもそれ以外の賞を受賞している。
今回の最多受賞は11部門にノミネートされたKendrick Lamarの5部門。
最多ノミネート記録が12部門なので、これはかなり驚異的な数字だ。
こんな風にいろんなアーティストが様々な賞を受賞するのがグラミーの醍醐味だと思う。
最後に
音楽業界の功績を称えるイベントであるグラミー賞はやっぱり偉大だ。
その一方で、なぜ日本の紅白歌合戦やレコード大賞が衰退してしまったかはもう1度よく考えたいところだと思う。
賞やイベント自体の権威はアーティスト自らが守って初めて価値がある。
グラミー賞を受賞することはアーティストにとって喜びになる。
そして、過去に受賞したアーティストもその名誉を蔑ろにしない。
紅白やレコード大賞の価値が下がっているのは、アーティスト自身がその名誉を大事にしなくなり、大事に思えなくなってきたというのも一因じゃないだろうか。
あんなに出場や出演を辞退するなんてことはそういうことの現れだと思う。
最近の野球のように日本でプロになるのではなく、いきなりメジャーを目指してしまうようなことが音楽業界でも起こっているようでならない。
別にメジャーを目指すことが悪いわけではない。
常にトップを目指す姿勢は大切だ。
時代は変わっていって、環境に適応できないものは駆逐されていく。
何だかダーウィンの進化論みたいな話になったけれど、グラミー賞を見ていてどうしても日本に同等かそれに匹敵するものが欲しいなと思ってしまう。
こちらからは以上です。
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