Jailbreak

新しい世界の切り取り方

The Darkness『Live at Hammersmith』にはライブ盤のワクワクがあった

 

LIVE AT HAMMERSMITH

1.Open Fire
2.Love is Only a Feeling
3.Southern Trains
4.Black Shuck
5.One Way Ticket
6.Givin' Up
7.All the Pretty Girls
8.Barbarian
9.Buccaneers of Hispaniola
10.Friday Night
11.Makin' Out
12.Every Inch of You
13.Solid Gold
14.Stuck in a Rut
15.Get Your Hands off My Woman
16.Growing on Me
17.Japanese Prisoner of Love
18.Christmas Time
19.I Believe in a Thing Called Love

オススメ曲→2,3,4,7,8,11,18,19

 

The Darknessというと1stアルバム『Permission to Land』がめちゃくちゃ最高。 「Black Shuck」、「I Believe in a Thing Called Love」が名曲ってことと、ヴォーカルのファルセットの様な独特なハイトーンヴォイスと70年代のハードロックを思わせるバンドサウンド。とにかく最高にカッコいいバンドが2000年以降に出てきたという印象しかない。

その後解散して、再結成したところまでは知っていた。そんなバンドがライブ盤を出したというので聴いてみたら、思いの外いいアルバムだった。

まず、ライブ盤の価値は本来のライブと同様で音源に対してどこが同じで、どこが違うかが重要だ。さらに、その同じ割合と違う割合がどれくらいあるかということだ。あまり正解はなくて、自分での耳でどれくらい違いを感じられるか?という問いに対する挑戦でもある。同じことで安定し、違うことでワクワクする。また、知らない曲をどれだけ楽しめるか。始めてライブで見聞きした時にドキドキするあの感覚を味わえるか。そんな水物の感情をいかに再現できるかということもある。

とにかく伸び伸びとしたライブ盤で、生き生きとした印象を受けた。The Darknessの持つロックンロールの力と、Justin Hawkinsの歌が気持ちいい。最高のパフォーマンスをしているのも確かなのだか、ライブとしての高揚感が感じられた。この原因はドラムが突っ込んでいるからだと思うのだ。

「I Believe in a Thing Called Love」を聴いて分かるのだが、ギターのリフ自体も自然なレベルでテンポが上がっている。そこからドラムがさらにテンポを上げていく。この突っ込み方はなかなかできない。リフに対して前のめりにドラムが存在しているのだ。

Metallicaもライブでテンポが上がることで有名だが、これはドラムのLars Ulrichが要因というよりは、James Hetfieldが根本原因だったりする。しかし、The Darknessは明らかにドラムが突っ込んでいる。良く調べてみたら、ドラマーが変わっていてRufus Tiger Taylorというドラマーになっていた。そして、このRufus Tiger TaylorはQueenのドラマーRoger Taylorの息子だというではないか。メンバーの中では最年少ながら、この存在感はすごい。ヴォーカルJustin HawkinsがFreddie Mercuryの歌い方を思わせるので、余計いリンクしてしまう。

他にもギター2本のパワーがありつつ、ヴォーカルのJustin Hawkinsがギターをかなり弾けて、AC/DCを思わせるコンビネーションを見せてくれるのも発見だった。まさに「I Believe in a Thing Called Love」のイントロはギター2本になったときのパワー感と、2本なのに1本のように聴こえるくらいリフがシンクロしているのは、なかなか簡単にできることではない。

他にもイントロがAC/DCの「Thunderstruck」を思わせる、「Makin' Out」であったり、ちょっと間違うとQueenにありそうな「Christmas Time (Don't Let the Bells End) 」であったりと、1stくらいしかまともに聴いたことがない自分にも楽しいアルバムであった。

 

 ライブ盤は実際のライブを音だけで追体験できる。そして、原曲がありつつ、それとはまた異なる空気感を伝えてくれる。The Darknessに関していえば、自分が大好きなハードロックをベースにしており、その芯がブレない。リフだけでも十分70年代を感じられるようなアプローチがあるバンドなのだ。そのバンドがこの2010年代後半に出した新鮮さと古臭さとフレッシュ感を合わせたようなこのアルバムは是非1度は聴いてもらいたい。

 

 こちらからは以上です。

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