アルバム編に続いて、曲編を書いていく。
- 「Nightmare」From Ashs To New
- 「Please Don't Close Your Eyes」The Hint
- 「The Loneliest」Måneskin
- 「上海ハニー」フィロソフィーのダンス
- 「Empress」The Sleeper
- 「はじまりの唄」大橋トリオ
- 「Carpe Diem」You Me At Six
- 「Lucky」Jason Mraz
- 「Psycho」Asking Alexandria
- 「GIANT KILLING」ASH DA HERO
- 最後に
「Nightmare」From Ashs To New
NuMetalの真骨頂
アメリカ発のラップメタルバンドFrom Ashs To New。
メタルコアサウンドにラップを乗せつつ、エレクトロニック・ロックを融合させることで、どれかに寄らない絶妙なバランス感がある。
この曲は、確かSpotifyのnew nuを聴いていた時に、たまたま耳にして気に入った。
どこかLinkin Parkを想起させるような、デジタルな始まりに、クリーンヴォーカルのヴァースで、わかりやすくてよい。
違いがあるとすると、ガナりながらラップすることくらい。
そんな優秀さとサウンドのパワーが好きで、よく聴いた。
「Please Don't Close Your Eyes」The Hint
性格の良さがにじみ出たポップロック
アルバム編でもMcFLYやMarvelous 3のポップなロックを好んで聴いていた通りで、The Hintのこの曲も似たような並びで聴いていた。
アルバム『When It Gets Dark Enough...』を聴いた。
なかなか気持ちの良いアルバムだったのだが、特に「Please Don't Close Your Eyes」が気に入った。
マッチョでパワフルなメタルや、若さで押すメロコアなんかも好きだが、こういう肩ひじを張らないが、ロックのダイナミクスがある楽曲が心地よい時がある。
その辺はイギリス出身のバンドだからなのか、はたまたバンドメンバーにキーボードが居るからなのか、妙な軽快さがある。
「The Loneliest」Måneskin
バラードもイケるやんMåneskin
テレビのエンタメコーナーで取り上げられることが多くて、知ったMåneskin。
そのパフォーマンスやファッション、言動とちょいちょい気になる動向がある。
SNSでは「Beggin’」でその音を聴いて、ヴォーカルDamiano Davidのエグみのある不思議な歌声が印象に残った。
そんな彼らが『Rush!』を発表したんだから、チェックせざるを得ない。
アルバム全体として、めちゃくちゃよいとも思わず、ちょっとだけ退屈な印象すら受けた。
その中で、「The Loneliest」は一味違った。
大人の落ち着きと、とても未練がましい歌詞による妙にねちっこい雰囲気。
なかなかこういう歌詞を聴かなかったので、非常に気に入った。
アップテンポで踊るのもよいが、自分に向けて悲しみを歌うのもよいときだってある。
「上海ハニー」フィロソフィーのダンス
ファンキー上海ハニー
フィロソフィーのダンスは2021年上半期に自分がパワープレイした曲9曲にも「ドント・ストップ・ザ・ダンス (with DEZOLVE)」を選んでいる。
それ以降もいい感じで活動を続けてくれているので、新曲が出ればチェックしている。
この曲は、短いイントロから最高である。
明らかに原曲とは異なる、ファンキーで細かいグルーヴのアレンジだとわかる。
そして、ハルのハスキーな歌声、マリリのセクシーな歌声と売りどころがすぐに表れる。
聴き進めていけばわかるが、原曲の歌詞やメロディは尊重しつつ、ホーン隊も入った音色の多いバンドアレンジがフィロスらしいスタイルになっている。
間奏は原曲では女の子をナンパする男の子の会話であるが、フィロスは沖縄料理を選んでいるところと変わっているところも、なかなかよい。
原曲は生かしつつ、オリジナリティもしっかり提示する。
非常に良い例である。
「Empress」The Sleeper
そう展開していくかーというメタルチックなバラード
メタルの特徴であり、時に萎える部分でもあるのだが、クラシックのような壮大さとともに冗長に思える時もある。
J-POPのイントロ→Aメロ→Bメロ→サビみたいな繰り返しが前提となっていると、長いイントロや長い間奏が本当に長く感じるみたいなことである。
そんなことも気にせず、とりあえず全部楽曲を聴いてみるということが、久々に大事だなと思った曲でもある。
イントロから1回目のコーラスまではエレピと歌だけなので、ソフトな歌モノなのかな?と思うだろう。
そこからバンドが入ってきて、ヘヴィな音をひとしきり鳴らしてから、エレピが入って2番に流れていく。
1番よりも音が多いので、よりバンド感はあるが、ヴォーカルは今までと変わらない。
このまま静かなヴォーカルとヘヴィなバンドと淡々としたエレピで終わるのかと思ったら、2番のコーラスでメロディラインは同じだが、ヴォーカルが1オクターブ上がって、一気にハードロックやメタル感が出てきて、最高潮に盛り上がる。
これに負け時とバンドがヘヴィに音をぶつけてくる。
1コーラスでは終わらず、2コーラスかけて盛り上がりを作り、メロディラインもしっかり伏線回収する。
4分半くらいしかない楽曲なのだが、とても長い展開に飲み込まれたような気分になる。
「はじまりの唄」大橋トリオ
ずっと力まずリラックス
ヘヴィなロックやメタルばかり聴いていると、肩の力が抜けたポップスが妙に響くときがある。
大橋トリオはめちゃくちゃ好みで聴くというよりは、ちょいちょいいい曲があるなーくらいの感覚である。
しかし、ベスト盤が出ていたので、チェックしていたところ、この曲が前述の理由でヒットした。
大橋 好規の空気を多く含んだ、優しい歌声。
バックバンドも尖った音はほとんどなくて、どの楽器もその歌に寄り添って支えているような印象。
たまの息抜きには非常によかった。
「Carpe Diem」You Me At Six
ミドルテンポの16ビートのメジャーキーのロックが好き
You Me At Sixはイングランドのロックバンド。
ポップパンク、オルタナティブロックあたりに分類され、J-POPが好きな人なら、割と聴きやすい音楽性である。
なんともさわやかな曲である。
たまたま散歩中にiPodの曲をランダムで聴いていた時に、久しぶりの再会である。
LOVE PSYCHEDELICOの「Freedom」のようなミドルテンポの16ビートに、メジャーキーで明るく仕上がっている。
歌詞も調べてみると、タイトルの「Carpe Diem」は”その日を摘め”というラテン語で、”今この瞬間を楽しめ”という意味で、なんとも前向きである。
と、そんな感じで、どんどん気に入った曲である。
「Lucky」Jason Mraz
こんなコラボデュエットしてたんだ?
Jason Mrazというと、「I'm Yours」が好きなくらいで、ほかの曲を聴いてもあまりピンとかなかった。
ベスト盤を漁っている中に、この「Lucky」が収録されていて、めちゃくちゃいい曲じゃないかとびっくりした。
コラボをしているColbie Cailllatについては全く知らず、自分のiTunesにもないアーティストだったので、今まで完全に聴いてこなかったわけだ。
Jason Mrazらしい優しい曲なのはそうだが、アレンジも割とシンプルで、アコギ、エレピ、ベース、ドラム、ストリングスの構成。
しかも、テンポがスローなのもあるが、ずっと音が鳴っているというよりは、スカスカでとにかく歌を聴かせようとしている。
こんなにシンプルなバックでOKなのは、歌が良いからに他ならない。
歌詞も割とポジティブで、こんなピッタリな人に出会えてよかったといった内容で、歌っている男女をうまく表している。
男女両方から歌うことで、よりその強い関係性が感じられて、とてもよい。
「Psycho」Asking Alexandria
サウンドのソリッドさと電子音の融合に溶けるエグイ歌声
この曲は、Spotifyのプレイリストを聴いていた時に流れてきた。
Asking Alexandriaは割とチェックしてきたが、この曲は雰囲気が違った。
アコギっぽいギターの刻みから始まり、ドラムが入って、一気にバンドサウンドが加速していく。
かと思いきや、エレクトロニックサウンドになり、音がスカスカになる。
さらに進んでいくと、エグめのシンセとバンドの融合が行われて、どんどんヘヴィになっておく
そこそもヴォーカルのDanny Worsnopの鼻にかかる歌声が、そもそもフィルターがかかっていたのかどうか怪しいくらい特徴的で、エレクトロニックサウンドとメタルサウンドの両方に溶け込む。
だからこそ、両サウンドをうまく融合させることで、より幅の広い音楽性を実現している。
初めて聴くと、シームレスにジャンルを行き来するので、これはメタルなのか?それともエレクトロニックなのか?と混乱する。
それでも、芯が通っているように感じられるのは、Danny Worsnopの歌である。
「GIANT KILLING」ASH DA HERO
蘇るG1 CLIMAX 33
昨年は久々にプロレスを観戦した。
それも、新日本プロレスのG1 CLIMAXという一大イベントである。
そのオープニングで流れたのがこの曲である。
会場でこの曲を聴いた時の高揚感と言ったら、何物にも代えがたい経験だった。
後に発売されて、聴いてみると、意外となんともない曲で、ちょっとヘヴィな雰囲気のあるJ-Rockである。
あの会場での高揚感は何処へ???
それもそのはずで、会場での大音量による音圧、映像、ライトによる演出と、様々な要素が相まっているからこそのものであったのだ。
では、この曲がダメかというとそんなことはない。
毎回聴くたびに、少ないながら観戦をした時のことを思い出すし、”Born in the ring!”の掛け声は何度聴いてもも最高である。
最後に
思いの他作成に時間がかかってしまったが、昨年末まではこんな感じであった。
やはりキャッチーな音楽はよいし、単品で聴いてもそれだけで価値があるので、アルバムとはまた違う聴き方になる。
今年も音楽にたくさん出会っていく。
こちらからは、以上です。
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