Jailbreak

新しい世界の切り取り方

2022年下半期に自分がパワープレイしたアルバム9枚

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2022年が終わってしまったのだが、2022年下半期に自分がよく聴いたアルバムをまとめておく。

一応、2015年から続けている恒例行事なので、継続することとする。

前回はこんな感じ。

 

dankantakeshi.hatenablog.com

 

『LANDER』LiSA

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1.往け

2.一斉ノ喝采

3.dis/connect

4.シャンプーソング

5.明け星

6.白銀

7.炎

8.逃飛行

9.HADASHi NO STEP

10.シフクノトキ

11.土曜日のわたしたちは

12.悪女のオキテ

13.dawn

14.NEW ME

オススメ曲→1,2,3,7,12,13,14

 

待ってました、ロックに合う女性ヴォーカル

やっと出たLiSAのアルバム。

前作『LEO-NiNE』が「紅蓮華」の為のアルバムであったように、今回のアルバムは「一斉ノ喝采」の為のアルバムだった。

もちろん「炎」も収録されているのだが、個人的に鬼滅と言えば「紅蓮華」なので、

そこまで評価は高くない。

一方、「紅蓮華」のようなアッパーでリズミカルなロックを担っているのが、「一斉ノ喝采」である。

こういう曲がとにかく好みである。

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11月後半に手に入れてから、全体的に流して聴くことが多かった。

全体的にバンドサウンドがベースになっていて、「悪女のオキテ」のようにソリッドなものや、「往け」のシンセが上手くミックスされた曲、「HADASHi NO STEP」のようにホーン隊やストリングスが入ったりと同じサウンドで押すようなことはない。

歌い方の幅も広く、「悪女のオキテ」では妖艶さを、「dawn」では声を張り前へ出ていく、「シフクノトキ」ではゆったりと肩の力を抜いた歌を聴かせてくれる。

捨て曲がなく、全体を通して聴きやすいアルバムであるのも、よく聴いた理由。

 

『Funkindustry』Funkindustry

Gimme All You Got

1.Baby I Guess

2.Good Time

3.Master of Liars

4.You Got To Love Me

5.On My Road

6.Gimme All You Got

7.Strong Enough

8.The Bad Cop Brothers

9.Rock This Night

10.Suddenly

11.Suddenly (feat Jua)

オススメ曲→2,3,4,5,6

 

分かりやすい王道のファンク

2021年上半期にCory Wongに出会って、ジャンルとしてファンクをチェックすることにした。

dankantakeshi.hatenablog.com

特に歌モノのファンクをチェックしていて、出会ったのがFunkindustryである。

『Funkindustry』は彼らのファーストアルバムで、なかなかいい仕上がり。

”「グルーヴ」をモットーに20世紀代の「アフロアメリカンミュージック」の多様性やミックスをバンドの原動⼒としているバンド”というだけあって、王道のJames Brownスタイルが貫いている。

「Master of the Liars」は正にそのスタイルで、イントロのリフからキメがきまり、ミドルテンポながら、踊りだしたくなる気持ちよさがある。

もう少しアッパーな曲だと「Gimme All You Got」、「The Bad Cop Brothers」辺りがよくて、いずれもヴォーカルの掛け声から始まるのもらしいスタイルだと思う。

もちろん、スローな曲もあって、「On My Road」や「Suddenly」のようにゆったりと聴くには最高の雰囲気を持っている。

 

雰囲気が違う楽曲がバランスよくあり、歌もキャッチー、聴いていて気持ちいい曲ととにかく気分がいいアルバムだった。

 

『Studios 301 Sessions』Lachy Doley

Studios 301 Sessions

1.Give It (But You Just Can't Take It)

2.Betcha I'll Getcha

3.Voodoo Child (Slight Return)

4.Make It Up

5.Get It While You Can

6.Only Cure for the Blues Is the Blues

7.I'm a Man

8.Right Time

9.The Greatest Blues

10.A Woman

11.Love Come Around

12.Six Feet Under

13.Conviction

14.I Can See Clearly Now

オススメ曲→2,4,5,7,8,10,11,12,14

 

オルガンがカッコいいって、珍しい

オルガンがカッコいいポピュラーミュージックって、あんまり聴いたことがないのは自分だけだろうか。

ちょっと考えて、思いつくのはDeep PurpleのJon Lordが弾いたロックオルガン。

ハモンドオルガンを使って、歪ませ、レスリー・スピーカーでモジュレーションを掛ける。

これだけで出来上がったサウンドで、今となっては王道のサウンドになっている。

 

Funkindustryを知った同時期くらい(少なくとも2021年)にこのアルバムが発売されていて、一緒にチェックしていたが、ちゃんと聴いたのが2022年の後半。

聴いてみたら、とにかくオルガンがカッコいいの何の。

例えば「I'm a Man」では、普通、その部分ギターソロになるんじゃないの?と思うようなパートで、ガッツリオルガンがソロをとる。

何より、ミックスの中でも存在感が出るようにしてある。

よくよく調べてみると、Lachy Doleyはシンガーソングライターであり、オルガンプレーヤーだった。

そりゃ、オルガンがカッコいい造りにするよなと、納得。

前述のJon Lordはハードロックだったけれど、Lachy Doleyはブラックミュージックでファンクなのでジャンル的には違うが、カッコよさは変わらない。

 

Funkindustryと比べると、全体的にサウンドがパワフルで、ちょっとロック掛かっている。

そして、ヴォーカルは太くて、体格が良さそうな雰囲気を持っていて、パワフル。

総じて、Funkindustryよりパワフルで、オルガンがカッコいい。

特に「Make It Up」は必聴。

セッション感もありつつ、ホーン隊もカッコイイし、アップテンポ。

そして、何よりオルガンがカッコいい。(4回目)

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『Eternal Blue』Spiritbox

Eternal Blue

1.Sun Killer

2.Hurt You

3.Yellowjacket

4.The Summit

5.Secret Garden

6.Silk in the Strings

7.Holy Roller

8.Eternal Blue

9.We Live in a Strange World

10.Halcyon

11.Circle With Me

12.Constance

オススメ曲→全て

 

色々入って、結局ヘヴィなロック

確か、激ロックを漁っていて、その中で見つけたSpiritbox。

カナダのメタルバンドで、2021年のデビューアルバムが本作。

そのタイミングで、「Secret Garden」を聴いて、これはチェックせねばと思い1年ほど経過して、やっと聴き始める(毎度、聴き始めるのが遅い)

 

前身となったIWRESTLEDABEARONCEを知らないのだが、元々結構エグイことをやっていた様子。

それに対して、本作はいい感じの上澄みをすくって、キレイなジャイアンにした感じ。

時にArch EnemyのAngela Gossow姉さんやAlissa White-Gluz姉さんのように、デスヴォイスを聴かせたかと思うと、超クリーンヴォイスで歌い上げる。

クリーンヴォイスになると、EvanescenceのAmy Leeほどの華やかさはないが、Within TemptationのSharon den Adelに負けず劣らずの色気を聴かせてくれる。

例えば、「Secret Garden」ではデスヴォイスを出したくなる衝動を抑えて、しっかりとクリーンヴォイスで歌い上げる。

上手いギタリストだと、テクニックを見せたくなり、ギターソロをやってしまうように、ヴォーカルもデスヴォイスが使えるなら、1曲でちょっとでも披露したくなってもおかしくはない。

しかし、曲を理解して、しっかり使い分ける。

そして、この歌声が、良いのである。

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サウンドは最近のメタルコアあたりのヘヴィもので、そこに上手いことデジタルサウンドが融合している。

前提として、バンドサウンドがあるのだが、その辺は卒なくメタル。

ソリッド過ぎず、適度にデジタルをミックスして、メロディアスでハードにもソフトにも歌える女性ヴォーカルメタルバンドって、なかなかいない。

 

『The Long Road』Dan Lucas

Long Road -Bonus Tr-

1.1985

2.The Long Road

3.Memories (feat. Noah Fischer)

4.Forget You

5.Somebody Loves You

6.What's Left

7.I Can't Believe It

8.A Place in My Heart

9.Sunshine

10.In the Safe Harbor

11.You Reap What You Sow (From the Musical "Jack the Ripper")

オススメ曲→1,3,4,5,7.8.9.10

 

歌が上手いことは最強

YouTubeを見ていて、Journeyの「Don't Stop Believin'」のカヴァーがサジェストされた。

どれどれと思ってみてみたら、これがまた上手いのなんのって。

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いい感じに枯れた歌声とハイトーンが魅力。

Dan Lucasを調べてみると、ドイツのロックシンガーソングライターで、なんと1954年生まれ。

もうすぐ70歳が見えてくる年齢で、これだけ歌えるのはスゴイ。

楽曲的にも歌モノになっているので、バンドがどうとかそういうことではなく、存分に歌声を堪能できる。

バンドがゴリゴリ難しいことをサラっと聴かせる音楽もよいが、こういう歌をしっかり聴かせてくれるアルバムに出会うことがないので、結構貴重。

 

『Nonnegative』coldrain

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1.Help Me Help You

2.CALLING

3.Cut Me

4.Before I Go

5.Bloody Power Fame

6.Here With You

7.Boys And Girls

8.PARADISE (Kill The Silence)

9.2020

10.Rabbit Hole

11.Don't Speak 

12.From Today

オススメ曲→7以外

 

今、日本でへヴィな音楽を聴きたいんだったら、coldrainがイチオシ

前作『The Side Effects』がかなり名作だったので、期待しつつ、シングルとして発表されていた「PARADISE (Kill The Silence)」「Before I Go」がいい感じだったので、心待ちにしていたアルバム。

相変わらず日本のバンドであることを忘れさせてくれるヘヴィなロックサウンドと、日本でも通用するキャッチーさを持った貴重なバンドである。

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前述のシングル2曲は間違いなくカッコイイし、全体的にラウドロックでまとまっているので、テンションを上げるためには最適。

 

『Force Majeure』H.E.A.T

フォース・マジュール [CD]

1.Back To The Rhythm

2.Nationwide

3.Tainted Blood

4.Hollywood

5.Harder To Breathe

6.Not For Sale

7.One Of Us

8.Hold Your Fire

9.Paramount

10.Demon Eyes

11.Wings Of An Aeroplane

12.Back To The Rhythm

オススメ曲→8以外

 

待っていたぞ、H.E.A.Tの新作

今までも何度かパワープレイ対象の次点には入ってきたH.E.A.T。

『Force Majeure』は、安定した楽曲のカッコよさとパワフルさを継続してくれている。

「Nationwide」や「Demon Eyes」、「Hollywood」のようにハイテンポでテンション高めの楽曲、ミドルテンポな「Back to the Rhythm」、「Not for Sale」、バラードも忘れておらず「Harder to Breathe」、「One of Us」のように情熱的に歌い上げる楽曲もある。

バランスよく楽曲が配置されているのがよかった。

個人的には、「Paramount」が全体的に好きなのと、「Harder to Breathe」のギターソロからキーボードソロと最後にギターとキーボードによるツインリードが最高だった。

「Paramount」の北欧の寒い冬を温かく照らし出す日の光が行進していくような、やりすぎないが確実なパワーを感じさせてくれて、とにかく最高。

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細かいテクニックは見せつけつつ、全体的にゴリゴリのアレンジにしないところは、とても耳馴染みが良い。

あとは、洋楽にたまにあるコーラスが不明で聴きどころが分からないみたいなことは、全くない。

最後に、2代目のKenny Leckremoの歌声がパワフルで、へヴィなサウンドに負けないという3連打でノックアウト。

 

『Inside My Head』Until I Wake

Inside My Head

1.The Sacrifice

2.Forsaken

3.Fake

4.Octane

5.Reasons

6.hope ur happy

7.Inside My Head

8.Still Sinking

9.Undeserving

10.Blue Beam

11.For The Record

12.Legacy

13.Marching Forward

オススメ曲→2,3,4,6,8,12

 

バンドサウンドはヘヴィなのに、こんなにクリーンヴォイスがど真ん中を貫く

ざっくりメタルというジャンルは、へヴィなサウンドが前提になるので、ヴォーカルも対抗するために、シャウトやデスヴォイスを使って、とにかく攻撃的になる傾向があると思う。

そんな中にクリーンなヴォーカルがあると、ギャップでヴォーカルがよりクリーンに聴こえることがある。

Until I Wakeもメタルコアバンドなので、まさにこれが該当する。

そんなことを改めて感じたのが「hope ur happy」という楽曲。

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2回目のコーラスの後にしばしの静寂が流れ、一気にヴォーカルが落ちる。

こういう揺さぶりに弱い。

 

もともとのきっかけは、ジャケットが何とも不思議な雰囲気があって、気になったこと。

どうやら、コンセプトアルバムっぽい世界感もあるが、そんなことどうでもよくなるくらい歌声の緩急が素晴らしいので、必聴。

 

『岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナ』岡崎体育

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1.Overture

2.Open

3.R.S.P

4.感情のピクセル

5.からだ

6.FRIENDS

7.Horoscope

8.今宵よい酔い / 岡崎体育÷JINRO 

9.MUSIC VIDEO(Short Version)

10.Voice Of Heart

11.スペツナズ 

12.龍

13.Okazaki Hyper Gymnastic

14.Stamp

15.トロッコにのって

16.ポーズ~キミの冒険(Medley)

17.Voice Of Heart 2

18.XXL

19.The Abyss

20.鴨川等間隔

21.エクレア 

22.Explain

オススメ曲→4,5,9,11,12,20,21,22

 

ごめん、岡崎体育を見くびっていた

このアルバム自体は、DVDとして映像となっているものが音源化されている、いわゆるライブ盤。

個人的にライブ盤がめちゃくちゃ好きなのだが、岡崎体育のライブ盤がめちゃくちゃよかった。

ライブ盤の良さは、実質ベスト盤となる選曲となること。

現時点では、岡崎体育はベスト盤を出していないので、このアルバムがベスト盤状態である。

 

元々楽曲が面白いのは知っていた。

「感情のピクセル」、「MUSIC VIDEO」、「Explain」と音楽を良く分析して、イジるスタイルはネットでも話題になったので、よく知っている。

その一方で知らないスタイルもあった。

「からだ」ではラップスタイルを見せてくれたし、「スペツナズ 」では声にエフェクトをかけてデジタルポップにも変化してみせる。

 

一番の発見は、何ともセンチメンタルな歌詞と王道のJ-POPの組み合わせであった。

「鴨川等間隔」で歌うリア充爆発しろという気持ち、「エクレア」では音楽に対して真摯に向かう姿を、生活感を出しながら静かに熱く、「龍」では現実と非現実が溶け合うファンタジックな作品になっている。

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前述の面白い楽曲のイメージしかなく、聴いてみると、楽曲の幅の広さと音楽性の高さに正直驚いた。

しかも、ライブの様子なので、「Explain」の口パクで笑わせていたり、MCでの反応があったりと、観客を巻き込む姿が目に浮かぶ。

そういう、普通のアルバムでは聴くことができない体験が含まれた作品だった。

 

最後に

全体的に楽曲のクオリティが高いアルバムは、聞き流しやすく、そんな中でも耳に残ることで何度も聴くことになっている。

今回紹介したアルバムはいずれも全体を通していいアルバムばかりなので、是非チェックしていただきたい。

 

こちらからは、以上です。

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