Jailbreak

新しい世界の切り取り方

2023年上半期にパワープレイしたアルバム 6枚

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2023年も上半期が終わったので、恒例行事として、よく聴いた作品をまとめていこうと思う。

直近だとこんな感じ。

dankantakeshi.hatenablog.com

 

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なお、必ずしも2023年上半期に発売されたとは作品とは限らず、自分が良く聴いたということが唯一の条件となる。

例年、アルバムは洋楽が多いが、今年も同様の傾向があった。

 

『ELLEGARDEN TRIBUTE』V.A.

ELLEGARDEN TRIBUTE (Amazon Original)

1. Vaundy 「Missing」

2. My Hair is Bad 「金星」

3. BiSH 「ジターバグ」

4. マカロニえんぴつ 「高架線」

5. 山本彩 「風の日」

6. BLUE ENCOUNT 「The Autumn Song」

7. Saucy Dog 「虹」

オススメ曲→全部

 

このアルバムを聴いて、ELLEGARDENの楽曲は後世に残したいと思った

 

ELLEGARDENの新作『The End of Yesterday』はチェックしたし、そこそこ聴き込んだ。

もちろん、良い曲もあったが、あの頃の最高のELLEGARDENの楽曲像が頭にあって、全体としては悪くないといった感想しか出なかった。

一方、このトリビュートアルバムは、原曲が良いのはもちろん、全体的な雰囲気を崩さないようにしながら、歌い手が違うことや微妙なアレンジの差で30%くらいの変化がある。

これが、映画『THE FIRST SLAM DUNK』で見せたような、物語に別視点を与えることで世界を広げたのと同じ効果があった。

 

どのアーティストがカヴァーしても、いい曲だと思い知らされる。

例えば、Vaundyはより吐息を増やして、エモさを強調して歌っているし、BiSHはメンバーが6人いて6色の歌が聴ける。

それによって、より原曲の細美の歌声が、意外とクセがなくてストレートな歌声だということに気付かされるのである。

各アーティストの色が出つつ、それでも良い楽曲だと分かるのは、楽曲のもつメロディや歌詞の良さがもたらすものだと思う。

これは、後世に残すべき楽曲ばかりだと思い知らされた。

 

『Yours』The BONEZ

Yours

1.Love Song

2.Rusted Car

3.It's time to let go

4.You and I

5.Step Up

6.Dreamer

7.For you

8.New Original

9.Smile now cry later

10.Here we are

11.I'm on my way

12.We are The BONEZ

オススメ曲→1,4,10,12

 

ドラマを作るには十分すぎる熱量

 

The BONEZはハードな楽曲が好きで、パワーで押しながらJESSEの歪んだ歌声が前に出るロックスタイルがたまらない。

「Place of Fire」は自分にとって、最高のロックアンセムである。

 

今回の『Yours』は自分の知っているThe BONEZ像通りで、非常にストレートなパンクロックを聴かせてくれた。

オープニングの「Love Song」から勢いがあって良い。

テンポの速さとデジタルっぽい音とJESSEの歪んだ歌声と相まって、THE MAD CAPSULE MARKETSのサウンドのように聴こえるし、こういうZAXの突っ込んだドラムが気に入った。

「Here we are」ではゆったりと、確実に一歩一歩進んでいく姿と、少しのセンチメンタルを持って歌うThe BONEZ流のバラードである。

ラストを飾る「We are The BONEZ」はライブでも披露されており、パワフルに気持ちよく終わっていく。

 

JESSEの薬物問題が出てきたときは、どうなるかと思ったが、10周年を飾るアルバムを聴けることはありがたい。

もちろん、薬物問題は根深いのと、ラリって作った音楽が良いものだと肯定はできない。

とはいえ、力強い次のステップとしては、とてもいい作品だった。

 

『DANCEHALL MAGIC』BRADIO

DANCEHALL MAGIC 通常盤

1.ソウル・ギャラクシー

2.Diamond Dust Popping Life

3.DANCEHALL MAGIC

4.Catch A Vibe

5.オワラナイ

6.69 Party

7.Buster!

8.YATARA Dance

9.運命へ

10.BAN BAN TONIGHT

オススメ曲→全部(特に1)

 

ファンクなノリとソウルフルな歌声でブチ上がること間違いなし

BRADIOはずっと追いかけているバンドで、ファンク/ソウルをベースにした音楽性と真行寺 貴秋のソウル然とした歌声が最高のバンドである。

代表曲といっても過言ではない「スパイシーマドンナ」は、印象的なホーン隊のイントロがテレビのSEでもよく聴こえてくる。

 

今回の作品も、相変わらず最高の楽曲ばかりだった。

アルバム全体として、楽曲のクオリティが高く、捨て曲なしと言ってよい。

特にアルバムの顔となる「ソウル・ギャラクシー」がめちゃくちゃ良かったので、このアルバムが好きになった。

相変わらずのキャッチーさを持ちながら、気持ちいいギターのカッティングが聴けたかと思えば、気持ちの良いリズム隊がいる。

かと思えば、「運命へ」のようなしっとりとしたバラードもあって、ちゃんと歌を聴きたい時にもよい。

 

『Hotel Kalifornia』Hollywood Undead

HOTEL KALIFORNIA

1.Chaos

2.World War Me

3.Ruin My Life

4.Hourglass

5.Go to War

6.Alone at the Top

7.Wild in These Streets

8.Dangerous

9.Lion Eyes

10.Trap God

11.Happy When I Die

12.Reclaim

13.City of the Dead

14.Alright

オススメ曲→1,2,4,12,13,14

 

2000年代から脈々と引き継がれていくラップメタル

Hollywood Undeadを知ったのは、ここ数年のこと。

たまたま、ラップメタルを漁っていた時に発見して、一気にお気に入りバンドになった。

個人的には、「Tendencies」、「California Dreaming」とキャッチーさとハードさがある、非常に良いバランスの曲が好きな曲である。

 

本作は、メロディアスさよりも、ラップが効いている曲が多く、Hip-Hop感強めである。

本来RockやMetalな部分が好きであるが、こういう音楽的要素のバランスを変えながら楽曲を変化させていくのはおもしろい。

多分、ラップパートが多めなのと、ハイテンポな曲が「Hourglass」と「City Of The Dead」の2曲くらいなのもHip-Hop感が強めに出る結果となっていると思う。

 

ド頭の「Chaos」は今までのHollywood Undeadスタイルで、コーラスではリズムが半分になるというJ-POPだとありがちなアレンジ。

しかし、こういうベタなやり方で来てくれた方が安心感がある。

メロディアスな楽曲だと「Reclaim」、「Alright」があるので、美メロを聴きたい時にも十分である。

 

『Get Rollin'』Nickelback

ゲット・ローリン

 

1.San Quentin

2.Skinny Little Missy

3.Those Days

4.High Time

5.Vegas Bomb

6.Tidal Wave

7.Does Heaven Even Know You're Missing?

8.Steel Still Rusts

9.Horizon

10.Standing In The Dark

11.Just One More

オススメ曲→1,2,3,4,5,7,9,11

 

ヘヴィでメロディアスでパワフルの三拍子は健在

Nickelbackは『Silver Side Up』~『All the Right Reasons』くらいまでの2000年代初期~2000年代中盤くらいまでのヘヴィなでルードなヴォーカルスタイルと、アコースティックでメロディアスなスタイルを行ったり来たりする雰囲気が好きである。

 

アルバムの1曲目「San Quentin」のイントロを聴いたとき、これこれ!と思わざるを得なかった。

思い出したのは、『All The Right Reasons』の「Follow You Home」や『Silver Side Up』の「Never Again」、『Dark Horse』の「Something In Your Mouth」のように、へヴィで気分をアゲてくれるハリのある楽曲である。

ライブで聴いたら、絶対最高の楽曲である。

もちろん、アコースティックでメロディアスなスタイルも健在。

シングルカットされている「Those Days」はその良い例である。

 

安心安定のNickelbackといったところ。

 

『Misery Made Me(Deluxe)』Silverstein

Misery Made Me

1.Our Song

2.Die Alone (Ft. Andrew Neufeld)

3.Ultraviolet

4.Cold Blood (Ft. Trevor Daniel)

5.It's Over

6.The Altar / Mary

7.Slow Motion (Ft. Mike Hranica)

8.Don't Wait Up

9.Bankrupt

10.Live Like This (Ft. NOTHING, NOWHERE.)

11.Misery

12.Poison Pill

13.Stitches

14.Mary (Orchestral)

15. Don't Wait Up (Acoustic)

16. Poison Pill (Acoustic)

17. Bankrupt (Live in Toronto)

18. It's Over (Live in Toronto)

 

オススメ曲→全部(特に5,12)

 

今勢いのあるバンドの新作が最高

2~3年に1枚はアルバムを発表しているカナダのロックバンドSilverstein。

海外のバンドだと平気で10年リリースがないなんてこともあるが、Silversteinは違う。

この制作意欲こそ、彼らの価値である。

 

本作もパワフルで、スクリームを聞かせ続けてくれている。

アルバムのタイトル『Misery*1 Made Me』の通り負のパワーを帯びているが、こんなに美しくてよいんだろうか?と思わせてくれる。

それは、 Shane Toldの変わらないヴォーカルスタイルと、メロディの甘美さがあるからなんだと思う。

 

本作は、たまたまDeluxe版を聴いたからよかったが、通常版だとオススメの「Poison Pill」が収録されていないので、要注意である。

www.youtube.com

 

最後に

今回紹介した作品のプレイリストはこちら。

 

最近、山下達郎の影響でSpotifyで音楽を流しておくことにした関係で、アルバムとして聴く機会が減っている。

今回紹介したのが6枚に減っているのは、その辺が大きい。

 

アルバムとして聴いたとき、1曲目の印象が特に大事なのは共通している。

特に静かに始まるというよりは、派手に大きな音で始まって欲しい。

多分、アルバムのパワーを感じるのが大事で、そういうことを分かりやすく求めていたからだと思う。

そんなこともあってか、ロックなアルバムが多かったように思う。

 

こちらからは、以上です。

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