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骨伝導Bluetooth防水イヤホンKSCAT NICE5(DN-914573)を上海問屋で購入したので使用感をレポート

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近年、耳を塞がずに音楽や通話を楽しむことができる手段として注目を集める骨伝導イヤホン。そんな骨伝導イヤホンDN-914573を購入したので、使用感をレポートしようと思う。

結果的には万能なものではないので、用途を明確にして使うことがよいものだ。

骨伝導イヤホンとは

骨伝導イヤホンは普通の鼓膜を使って聴くのではなく、骨を振動させることによって音楽を聴く方式を採用したイヤホン。耳を塞ぐ必要がなく、外の音を聴くことが可能な状態で音楽を聴くことが可能。そのため、ランニング中や自転車に乗っている際に外の音を確認しながら音楽を聴けたり、オフィスで呼びかけに対応が可能な状態で音楽が聴けたりと、普通のイヤホンでは聴こえない外の音と音楽を聴くということが両立できる点にある。

購入のきっかけ

昨年、クロスバイクを買って劇的に自転車に乗っている時間が増えた。その分、歩いて移動している間に音楽を聴く時間が減った。耳を塞ぐイヤホンで音楽を聴きながら自転車には乗れないので、こればかりは仕方ないと思っていた。しかし、耳を塞がないのであれば外の音が聞こえるため、自転車に支障がなく音楽が聴けそうだと思って、骨伝導イヤホンを探し始めた。

Amazonで探してみると、CODEOが見つかったがその当時は品切れ状態で手に入れることができなかった。

他の物は1万円以上するものばかりで、失敗した時のリスクが高すぎてなかなか手が出せなかった。その一方で、AfterShokzのAS400を試聴することができて、大体骨伝導イヤホンの音質も分かっていた。やはり、それ単体では普通のイヤホンに比べて音質が劣ることは分かったが、十分音楽を聴けることも分かっていた。

そこまで調べた上で、たまたまドスパラの面白商品を売っている上海問屋に骨伝導Bluetooth防水イヤホンが置いてあり、7000円程度で購入した。7000円くらいなら骨伝導イヤホンとしては高い方ではないし、Bluetoothで余計な線が無く、汗をかく可能性があるので防水まで対応しているなら失敗しても良いかなと思えたのが大きかった。

スペック

KSCAT NICE5(DN-914573)のスペックは以下の通り。

通信方式 V4.1 Class II (CSR8645)
チップセット CSR8645
コーデック APT-X
周波数帯域 100Hz-15KHz
連続再生時間 約6~8時間
連続通話時間 約6時間
充電時間 約2時間
対応プロファイル A2DP、AVRCP、HSP、HFP
スピーカー感度 124±3dB
マイク感 -45±3dB
防塵/防水等級 IP67
電源 USB充電/5V
重量 約48g
付属品 日本語マニュアル、充電用USB-microUSBケーブル(約75cm)、3.5mmステレオミニケーブル(約7.5cm)

普通のBluetoothイヤホンと同様に通話をできるマイクも備えており、音楽だけでなく通話もできる。

自分が気になったのは、Bluetoothのヴァージョンが4.1で自分の持っているiPod nano(第 7世代)が使えるかどうかということ。結果的に問題なく使えているが、自分のiPodのBluetoothのヴァージョンが4.0だったので、購入の際はペアリングする機器のBluetoothの対応バージョンや対応プロファイルはよく確認することをすすめる。そうしないと、結局使えないなんて悲劇になりかねない。

防塵/防水等級のIP67はiPhone7も同じ等級で、粉塵等級は6: 粉塵が内部に侵入しない、防水等級は7:一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がないということになっている。塩素等のプールで使う想定は記載がないため、使用しない方が良いが、汗を書く野外での運動程度では問題がないはずだ。

KSCAT NICE5(DN-914573)の使用感

なかなか快適な使い心地で、細かい問題点はあるが今のところクリアできている。

こんな感じの箱。

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箱を開けるとイヤホン登場。磁石式になっていて、横に開くのだが、別に箱にそんなに凝らなくても…

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内容物はイヤホン、説明書(英語版)、説明書(日本語版)、microUSBケーブル、イヤーピース。イヤホンは充電式なので、USBケーブルは必須。イヤーピースは何のために同胞されているか不明。

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本体とiPod nanoを並べるとこんな感じ。黒なのがいい感じにリンクしている。

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左側に機能は寄っていて、多機能ボタンや電源、USBポート等がまとまっている。

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音質

よく言われている音質の悪さだけど、確かに低音はスカスカになる。具体的にはアジカンの「遥か彼方」のイントロのベースがほとんど聴こえない。ちょっとガリガリ鳴っているのが分かる程度で、これ何の曲だ?と少し思うのだが、ドラムやギターが入ってきて分かる。ベースこそ聴きにくいが、ヴォーカルやベースはクリアに聴こえるので、歌モノは十分。

その一方で、Alter Bridgeの「All Ends Well」のドラムのアタックは良く聴こえる。バスドラはもちろん、タム類の音もアタックが強いからか、ラストのタム回しまでしっかり聴こえる。サビ周りのベースはほぼ再生されていないが、それが無いとこの曲の価値がないかと言われればそうでもない。ミックスによるし、狙ったサウンドにもよるんだろうが、一律低音を感じられないかと言われるとそうでもない

これは用途によるのかなと。自分は自転車に乗りながら聴いているので、正直音楽を集中して聴いているわけではない。あえて言うならBGMのような使い方なので、自転車の運転自体に気を使って、ちょっと音楽が流れている状態。たまに頭の中で音楽を再生させることはあったが、それがより明確になるだけ。それくらいの感覚だと、低音がちょっと足りないくらいで楽しめない音楽なら聴かない方がいいそれよりも、いい感じのBGMになりそうな音楽を聴くのがよいと思っている。

なので、本気で音楽を聴きたい人向けではなくて、片手間で音楽を聴きたい時に使うのが用途としてはベストなのかなと。本気で聴きたかったらヘッドホンでも高いアンプでも使って音楽を聴くのが良いさ。1万円を切ったイヤホンでそんなにスゴイ良い音質のものがあったら、みんなそれに飛びつきそうなもんだ。

ちなみに、自分は普段カナル型のイヤホンを使っている。あんまり低音が効いたタイプではなくて、アッサリした仕上りで価格の割に満足している。

長時間使用

連続使用時間が6~8時間となっている。自分は断続的にトータル5時間くらい使ったのだが、特に出力が落ちるとか通信不良になるとかということは起こらなかった。充電が切れるとアウトなので、使用する前には充電しておくようにしている。

また、こめかみにホールドして耳に若干掛かるような状態で使用するが、特に頭が痛くなるようなことはない。ただ、自転車に乗っていると汗をかくので密着している部分に汗をかく。だからと言って何が起こるでもない。信号で止まった時にでもちょっと外して汗を拭けばいいくらい。本体も軽いので首が痛くなるようなこともない。いたって快適。 

操作性

イヤホン自体の操作性はあまり良くない。

イヤホンで操作をしようと思わないので、あまり不便さは感じない。できることと言えば、以下のこと。

①電源のON/OFF

②Bluetoothのペアリング

③音量の上げ下げ

④再生と一時停止

⑤前の曲へ/次の曲へ

⑥通話に関わる操作

この中で、電源のON/OFFとBluetoothのペアリングは事前に行うので、イヤホンをかけた状態で行わない。実質、③~④の操作なわけだ。

③音量の上げ下げはある程度決まってしまえばほとんど行うことはない。イヤホンをかけている状態で行うのはなかなか難しく、音量を上げようと思って下げてしまったり、その逆の操作になってしまうこともある。

④再生と一時停止は左側の多機能ボタン一発で行えるので、操作は楽。自転車に乗っていて、ちょっとコンビニに寄る時に一時停止なんてのもお手の物。

⑤前の曲へ/次の曲へは③の音量の上げ下げと同じボタンを使わなければならず、実質無理。ただ、トラック選択は再生しているメディアから行うようにしたり、そもそもトラック選択を行わなければ良いようにプレイリストを組んだりすることで避けることが可能。

⑥は使用していないので分からないが、多機能ボタンを使用することで実現可能なので、そんなに手間ではないはずだ。2回連続押しの操作があるので、危険が伴わない状態で行いたい。

多機能ボタンの操作はイヤホンをかけた状態でも行いやすいが、それ以外のボタンでの操作は行いづらい。

その他気になるポイント

音漏れはそこそこある。音量を最大にしてロック等のうるさい音楽を聴いているとそこそこ音漏れする。レベル的にはオープン型イヤホンが近い。自分は自転車に乗っているので、普段のスピードを出して走っている限りはそんなに気付かれないが、信号待ちで横に人が来たら何か聴いているのは分かるくらい。ランニングだと微妙だけれど、近くに人がいたら音楽が流れているのは分かる。自分は自転車に乗っているので、そんなに気にならない。

音量は最低限音楽を聴ける程度。音量をMAXにしても、外の音はしっかりと聴こえるし、横に大きなトラックが通ったらかき消されてしまう。向かい風にあうとちょっと聴きづらくなるレベル。これも、あくまでBGMだと思えば別に大音量である必要はないし、適宜消えてくれた方が今自分がおかれている状況を把握できるのでちょうどよいのではないかと思っている。

帽子と併用しても干渉しない。ニットやベースボールキャップ、ヘルメットでも本体は首側に降りているため、邪魔をしない。さらに、メガネをかけていても干渉しない。本当に邪魔にならないところにいるので、その点は快適。

最後に

用途を間違わなければ有益なツールなのだが、用途を間違うとちょっと迷惑な割に音質が良くないなんてことになりかねないのかなというのが感想。サイクリングやランニング等のスポーツ中に外でBGMとして使う分には良いと思う。しかし、オフィスで作業をしながらだったり、ジムでトレーニングしながらだと音漏れがクレームの対象になりかねない。何より、本気で音楽を聴きたいならオススメしない。

あくまで、有益な使い方が限られていることを心得た上で、この価格が高いか安いかを考えて手に入れることを推奨する。それさえ心得ていれば、音楽と共に過ごせる快適な時間が増えるだろう。

こちらからは以上です。

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