Jailbreak

新しい世界の切り取り方

2024年下半期に自分がパワープレイしたアルバム4枚

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2024年下半期に自分がよく聴いたアルバムをまとめておく。

なお、毎度のことながら、作品が発表された年月は関係なく、あくまで2024年下半期に自分がよく聴いたアルバムである点はご了承いただきたい。

 

2024年上半期はこんな感じであった。

dankantakeshi.hatenablog.com

 

 

BAND-MAID『World Domination』(2018)

WORLD DOMINATION(通常盤)

01.I can’t live without you.
02.Play
03.One and only
04.DOMINATION
05.FATE
06.Spirit!!
07.Rock in me
08.CLANG
09.Turn me on
10.Carry on living
11.Daydreaming
12.anemone
13.Alive-or-Dead
14.DICE
15.ハニー

オススメ曲→1,2,4,14

 

2024年下半期はBAND-MAIDに染った

自分はライブ盤が好きで、よく聴いている。そんな中、たまたまBAND-MAIDの『TOKYO GARDEN THEATER OKYUJI』を聴いた。その名の通り、東京ガーデンシアター公演でのライブ(BAND-MAID的にはお給仕というらしい)の模様が収録されている。

この中で、「I Still Seek Revenge」*1という曲のイントロが、ドラムとベースの絡みによるもので、めちゃくちゃカッコよかった。

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BAND-MAIDいいじゃん!となって、色々聴き漁った結果、アルバムとしては『World Domination』を一番気に入った。

 

全体的にはハードロックやヘヴィメタルのサウンドに、J-POPの構成とコード進行が入ったスタイル。ロックっぽさとポップさが融合したいい感じの邦楽である。

SAIKIのヴォーカルはロック然として、ハイトーンを張り上げるスタイルでヘヴィな楽器隊にも負けないパワーがあるし、小鳩ミクがリードをとるとちょっと甘くてメロウな雰囲気が出る。

楽器隊も負けていないし、必要なテクニックは持ち合わせながら、オイシイ部分をいい感じで前に出してくれるので、バンド全体のカッコよさと自己主張のバランスが非常によい。

 

このアルバムの中だと「DICE」が一番好き。

BAND-MAIDを好きになったきっかけの曲にも似ていて、イントロがベースとドラムの絡みなのである。

1回目のサビの入り方(いいよ Let'sの部分)がちょっと変則的で2拍子なのも、ちょうどよいフックになっている。

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歌でいえば、「I can’t live without you.」
サビが高いので、微妙に声が出きっていないのだが、その辺の危うさとギリギリを狙っている感じがとてもよい。

youtu.be

 

他のアルバムや曲もよいので聴いているのだが、アルバムとして一番聴いたのは何かと言えば、『World Domination』だったというところ。

 

NEMOPHILA『Seize the Fate』(2022)

Seize the Fate (通常盤)

01.Seize the Fate
02.炎天 – ENTEN –
03.ZEN
04.Back into the wild
05.Rock'n'Roll Is?
06.STYLE
07.Waiting for you
08.now I here
09.A Ray Of Light
10.徒花 – ADABANA –
11.Soaring~to be continued~

オススメ曲→4,7

 

本格的にメタルを突き詰めるとこういう感じになってくると思う形の一つ

前述のBAND-MAIDがいい感じでカッコよく聴かせる範囲のテクニックを持っている一方で、メタルやるんならもっとテクニカルなものを聴きたいなと思う気持ちもあった。

NEMOPHILA自体は、ドラムのむらたたむを知っていて、どうもメタルをやっているガールズバンドがあるっぽいなくらいにしか思っていなかった。

そんな時に、NEMOPHILAを思い出して聴いてみたら、まさに狙っていたゾーンの音楽性だった。

前述のBAND-MAID同様NEMOPHILAも全部のアルバムを聴いた。

その中で、バランスがよかったのが『Seize the Fate』だった。

 

ちゃんとメタルスタイルの「Back into the wild」みたいな曲もあれば、もう少しポップなロックスタイルの「Waiting for you」みたいな曲もあって、テクニックをしっかり発揮しながらいいバランスで聴きやすい音楽性にまとまっている。

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全体のサウンドはドンシャリで、意外とギターの音の重心が低いので、mayuの歌声が非常に聴きやすい。

mayuはただのハイトーンだけでなく、ガナったり、グロウルなんかもできるので、かなりメタルスタイルの音楽性とは相性がいい。

「炎」や「紅蓮華」を歌うLiSAをよりハードにしたような雰囲気で、これはこれですごい。

 

先に触れたとおり、テクニカルさであれば、BAND-MAIDよりもNEMOPHILAの方が楽曲で発揮しているのは確かだし、よりハードな音楽性であるのも確か。

一方で、尖ってしまったが故のポップさが失われてしまう問題もあって、個人的にはBAND-MAIDの方が好きな楽曲が多い状態。

それでも、NEMOPHILAはかなりいいバンドである。

 

Staind『Confessions Of The Fallen』(2023)

Confessions Of The Fallen

01.Lowest In Me
02.Was Any of it Real
03.In This Condition
04.Here and Now
05.Out of Time
06.Cycle of Hurting
07.The Fray
08.Better Days 
09.Hate Me Too
10.Confessionals of the Fallen
11.Full Of Emptiness
12.Take 
13.Better Days (feat. Dorothy)

オススメ曲→1,2,3,4,5

 

安定のStaind

自分にとってオルタナティブロックの完成形の一つであるバンドがStaindである。

ヘヴィでダークなサウンドに、野太いヴォーカル。決してテンポは上げず、テンションは音圧で上げるタイプのバンドである。

前作『Staind』は2011年の作品で、12年ぶりのアルバムとなる。

 

ヴォーカルのAaron Lewisのソロ作品は2022年上半期によく聴いた曲にもあげている。

dankantakeshi.hatenablog.com

 

サウンドも歌声も相変わらずで何より。

オープニングの「Lowest In Me」から一気にStaindの世界観に飲み込まれる。

「これを求めていた」と言える曲である。

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こんな感じの世界観の楽曲がアルバムを通して続くので、そのまま流しておいても全然ストレスがない。

 

Lola Amour『Looking Back(Live at the PETA Theater, 2022)』(2022)

Lola Amour

01.Fools
02.Fallen
03.Maybe Maybe
04.Please Don’t Leave
05.Inerrancy
06.Piano Interlude
07.Fools (Revisited)
08.Sanity
09.Pwede Ba

オススメ曲→1,4,5

 

フィリピンにこんないいバンドが居たなんて!

 

シティポップのプレイリストか何かを漁っていた時に出会ったフィリピンのロックバンド、Lola Amour。

普通に英語で歌っているし、日本人っぽいネイティブじゃない英語でもないので、普通に欧米系の人が歌っているのかなと思ったら、メンバー全員フィリピン出身。

フィリピンの公用語は英語なので、自然なのもうなずけた。

 

重要なのは、そのサウンド。

シティポップの流れで出会っただけあって、オシャレでポップ。

何より、ヴォーカルPio Dumayasの中性的な歌声が魅力的である。

「Please Don’t Leave」はピアノと歌だけで始まるストロングスタイルの曲だが、最初聴いたときに歌っている人が男性か女性かわからなくて、ちょっと混乱した。

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空気をたくさん含みながら、細くなりすぎず適度に中音と低音が含まれているのと、音域が男性だとちょっと高め女性だと少し低めな領域で歌っているので、余計に中性的に聴こえるのだと思う。

ホーン隊がいるのも、サウンドを柔らかくしてくれて、非常にポップな仕上がりになる。

 

全体的にバカテクを効かせるでもなく、どの楽器がでしゃばるでもなく、ヴォーカルを中心に据えて歌モノのバンドとして成立させている。

ロックバンドというよりは、R&Bやファンクを内包したポップなバンドといったところ。

 

シティポップは好きだけど新しい音で聴きたいときや、落ち着いた曲が多いので、夜なんかには非常によく合うアルバムであった。

 

最後に

2024年下半期は、とにかくBAND-MAIDをよく聴いた。

とはいえ、ほかにもいい音楽とも出会えて非常によかった。

 

こちらからは、以上です。

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*1:アルバム『Unseen World』収録