今週のお題特別編「この春に始めたいこと・始めたこと」
〈春のブログキャンペーン 第2週〉
ちょっと「あまりにも」と思ったのがいくつかあったのと、アルバム1枚のレビューをしたことがないので、やってみたかった。
今回は私とドリカム2 -ドリカムワンダーランド2015 開催記念BEST COVERS-をレビューする。
基本情報
『私とドリカム2-ドリカムワンダーランド2015 開催記念 BEST COVERS-』
2015年4月1日発売
価格:¥2,913(税抜き) 仕様:初回盤のみ三方背BOX予定
DREAM COME TRUE大ヒットカバーアルバム第2弾のリリースが決定!
今作はドリカムが4年に1度開催している“史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND"の開催年記念作品! 男性・女性両方の豪華アーティストが参加し、世代や性別を超えて多くの人々に愛されるドリカムの名曲をそれぞれの世界観と共に表現!
ドリカム×奇跡のラインナップの実現した必聴アイテムです! !
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カヴァーアルバムですが、いろんなアーティストがドリカムをカバーしているようです。
いつもただのカヴァーアルバムとトリビュートアルバムの違いが分からない。
各楽曲のレビュー
曲の評価は5が最大。0.5は存在しない。
★ :いらない曲。一生聴かない。
★★ :所有はしておくけど、基本聴く気はない。
★★★ :普通の曲
★★★★ :良曲
★★★★★ :名曲
1. 何度でも May J. ★★★★
「Let It Go」で有名になったMay J.が歌っているのだが、やはりカラオケ女王だけあって歌の安定感はある。
逆に、カラオケのテンプレ通りの歌を提供してくれる。
もちろんアレンジは原曲よりもちょっとオシャレにホーン(管楽器)が入っていたり、コード進行をいじったりしているが、原曲の良さは失っていない。
ちょっと何度でもの新しい魅力を引き出したので、星4つ。
2. うれしはずかし朝帰り 西内まりや ★★★★
モデルで女優もやって音楽にも幅を広げつつある西内まりや。
歌は普通。特段個性もない。
アレンジはMazy J.の何度でもと似ている。曲順のせいでちょっとマイナス。
とはいえ、お年頃の女の子が歌う「うれしはずかし朝帰り」はなかなかいいもんだ。
評価は4つ星
3. 未来予想図II Daichi Miura ★★★
最近評価されてきている三浦大知。
歌の傾向としてR&Bが得意なんだろう。それはそれ。
ただ、その得意な分野にアレンジを合わせてしまったから、原曲の未来へ向かう感じが無くなってしまっている。
リバーブでぼかしたリズムが楽曲を殺している。
イマイチなカバー。でも、アルバムの流れ上存在していてもいいので、星3つ。
4. 晴れたらいいね LiSA ★★★★
歌っているLiSAを知らない。
アニメの歌とかをやっているんだろうか。
問題はアレンジ。
そのまんまw気持ちいくらいそのまんまw
逆に変なところで個性を出そうとしていないし、楽曲の良さは消えていない。
星4つ。
5. The signs of LOVE JUNHO (From 2PM) ★★★★
2PMは韓流アーティスト。
そこからどうしてまたJUNHOが歌っているか分かんない。
歌はイイ感じで合っている。
オーケストラを使って、壮大に仕上げている。
これはこれでいいんじゃないだろうか。
元々の曲の良さもあるけど、星4つ。
6. 眼鏡越しの空 片平 里菜 ★★★★
片平 里菜はまだデビューして2年もたたない新人アーティストのようだ。
まだヒット曲はない。
Aメロのウィスパーボイスはイイ感じで、ポップな雰囲気と非常に合っている。
声を張り上げすぎないところがポップに聴こえるんだろう。
アレンジはポップでボサノバ寄りのポップスでホーンとエレピがいい雰囲気を醸し出している。
歌声とアレンジと楽曲の良さが合わさっている。
でも、名曲にはならなかった。星4つ。
7. うれしい!たのしい!大好き! クリス・ハート ★★★★
外国人カラオケで注目されたクリス・ハート。
この人は本当に歌が上手い人だと思う。
やっぱり高い声が気持ちよく出ている。
ある意味で吉田美和と重なるところがある。
アレンジも原曲の雰囲気を踏襲しつつ、ちょっとファンキーに仕上がっている。
あえて言うと、原曲+小田和正の「ラブストーリーは突然に」かな。
ギターのカッティングのせいかもしれないけど。
歌がちゃんとのって、アレンジもイイ感じで目先を変えつつ原曲の感じを失わずフレッシュになっている。
これは良曲。星4つ。
8. 決戦は金曜日 NICO Touches the Walls ★
ヴォーカルの声がミスチルの桜井さんに似ているNICO Touches the Walls。
このバンドは残念ながらカヴァーの才能がゼロ。
今までもカヴァーしてきた曲をいくつか聴いてきたが、頑張ってアレンジしすぎて何だか分かんなくなる傾向がある。
今回のアレンジ。
Aメロ~Bメロとレゲエ風に仕上げているのだが、そのモッサリ感のせいで「これから決戦感」が全く無くなってしまっている。
サビになって盛り上げるのだが、このシャッフルが最悪。
カッチカチのリズムで、全然楽しくないし、ノレない。
ドラムも悪いけど、特にギターのリズム感の無さが最悪なんだろうな。
アレンジが名曲を殺しました。星1つ。
9. サンキュ. 大森靖子 ★
ごめんなさい、大森靖子さん、誰だか知らない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%A3%AE%E9%9D%96%E5%AD%90
ホント、素人かと思うくらい歌が下手なのですが、プロでしょうか?
音楽業界が心配になる。
アレンジも何もなく、ギターの弾き語り。
しかも、ギターが下手くそ。
個人的にストリートミュージシャンが嫌いなのもあるが、安っぽい歌ならちゃんとお金を払ってイイ音楽を聴きたい。
これはその逆。カヴァーとしても楽曲としても音楽としても最低。
星あげたくないけど、星1つ。
10. 朝がまた来る Little Glee Monster ★★★
Little Glee Monsterは女性ヴォーカルグループ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Little_Glee_Monster
それだけあって、歌はイイ感じ。
アレンジは打ち込みのディスコ感+ラテン感のある仕上がり。
原曲とは異なるが、これはこれで盛り上がって良い。
とはいえ、あまり聴きどころもなく普通。星3つ。
11. やさしいキスをして 川畑 要 ★★★★
CHEMISTRYの川畑 要が歌っているが、さすがASAYANのヴォーカルオーディションを勝ち抜いただけあって、歌の力がある。
EXILE声になりそうなタイプだが、そこはちゃんとEXILE声にはなっていない。
アレンジはピアノのみ。
これはこれで非常に良い。
ちゃんとメリハリのあるアレンジなので、聴いていて飽きない。
新しい楽曲の1面を引き出してくれて、いい歌を歌っている。
名曲一歩手前の良曲。星4つ。
12. 雪のクリスマス JUJU ★★★★
JUJUはカヴァーをたくさん出しているし、Jazzのヴォーカルをできるくらいの安定感がある。
この人も歌が上手い。
アレンジはピアノやちょっとしたパーカッションや一部ストリングスも使っているが、全体には凄く静かで、粉雪降る夜の景色が浮かぶ。
川畑要もそうなのだが、本当に歌がうまくないとできないアレンジである。
JUJUの歌の魅力と楽曲の持つ冬のイメージを生かすアレンジ。
この曲も名曲一歩手前の良曲。星4つ。
13. a little waltz MONGOL 800 ★★★★
沖縄出身のモンゴル800がこの曲を料理するとこんな風になるんだなと。
ちゃんとスリーピースバンドらしく、バンドサウンドで仕上げている。
沖縄の大らかな雰囲気とヴォーカルの清作の太いボーカルが楽曲を大陸から島国寄りにしている。
もともとはアヒルが歩いているような楽曲だが、どう聴いてもも歩いているのはシーサー。いや、シーサーは動かないのだけど。 シーサーの散歩。
楽曲の雰囲気を変えて、曲のイメージまで変わったけれど、楽曲の持つ楽しさや心踊る感覚は失っていない。
良いアレンジ。星4つ。
14. LOVE LOVE LOVE 徳永 英明 ★★★★
カヴァーの大御所徳永 英明がトリ。
個人的にあまり声が好きじゃないのがマイナス。歌は上手というか、声質以外は無駄な個性がないかな。
アレンジはクラシックギター1本。
川畑 要はピアノだったが、こっちはクラシックギター。
ずっと盛り上がらず、淡々とするには音が足りず、静かにその中に燃え上がる愛を歌う。
これはこれで良いのではないか。
名曲一歩手前の良曲。星4つ。
総評
酷いカヴァーもあったが、名曲1歩手前(原曲が名曲)な曲はいくつかあった。
また、新しい面を見せてくれる曲がある。
そんな曲を楽しんでみてはいかがだろうか。
ドリカムファンはカヴァーを聴いてみて、「やっぱり吉田美和は偉大だ」と思うかもしれないし、「これはこれで新しい曲の楽しみ方だ」と思って楽しめるかもしれない。
ドリカムファンではなくても、有名な曲を扱っているし、気になった曲は原曲と合わせて聴いてみても良いだろう。
カヴァーアルバムとしては、ジャンルや性別に偏っていないので十人十色で良いだろう。
こちらからは以上です。
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