Jailbreak

新しい世界の切り取り方

LINE MUSICやAWA、Apple Musicに見るストリーミングのその先と所有欲

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音楽が好きというより、毎日聴くもので生活の一部になっている自分にとって、音楽が定額で聴き放題なのが嬉しいかというと案外そうでもない。

 

何故か?

 

音楽の聴き方のスタイルと所有欲が関係していそうだと思ったので書いて整理していく。

 

 

LINE MUSIC・AWA・Apple Musicの違いとストリーミングとは

 

ストリーミングという言葉がピンとこないわけではない。

分かりやすい例だと、YouTubeがストリーミング動画サービスである。

ストリーミング - Wikipedia

 

ダウンロードしながら再生する。

本体のデータはサーバー側にあって、決してクライアント(聴いている人)のものにならないのだ。

通信ができないところだと利用できない可能性だって高い。

いつでもどこでもというわけにはいかないだろう。

 

 

各サービスの違いも見てみよう。

gori.me

 

各サービスとも月額数百円から千円程度を払うと何十万、何千万曲という単位の曲が聴き放題になる。

でも、iTunesでサザンオールスターズの曲が買えないとか、Mr.Childrenは音楽配信をやっていない(「かぞえうた」は例外)とかで本当に聴きたい音楽が全部聴けるわけじゃない可能性があることは理解したい。

あっちのサービスでは聴けるけど、こっちのサービスでは聴けないということもある。

 

自分の好きなアーティストの音楽を聴けるかどうかはサービスを選ぶときに考えるべき観点じゃなかろうか。

 

-----2015年6月23日追記-----

 

LINE MUSICについてこの辺のところを書いてくれている記事がある。

basement-times.com

 

やっぱり、ミスチルもサザンもB'zもドリカムもバンプも聴けない。

それ以外のアーティストが悪いというわけではなくて、定番曲を聴けないことは大きな損失じゃなかろうか。 

 

-----2015年6月23日追記 ここまで-----

 

 

 

 

これってマクドナルドと同じじゃないか?

 

 

何万曲という曲が聴き放題というキーワードでこちらのエントリーを思い出した。

fujipon.hatenablog.com

 

的確に感覚を表していて、おっしゃる通りだと思った。

 

内容は以下の通り。

1,000通り以上の組み合わせから選ぶのってめんどくさいし、大した違いもない。

買う側は大した違いの無いものなのに、売る側の手間だけ増えていく。

もっと厳選したもの(極端なことを言うと超おススメの1つ)を提示した方が良いと。

 

何十万、何千万曲という中から自分が本当に聴きたい曲に辿りつくのだろうか?

辿りついたとして、それはスゴイ時間がかかってしまいそうな気がしている。

70,000以上の曲をiTunesで管理する方法を以前提示したが、少なくともどこかで気になって手にいている音楽達であっても、自分の人生において不要な曲は結構ある。

dankantakeshi.hatenablog.com

 

それなりに取り出しやすくして、自分なりのプレリストを作るのには時間がかかっている。

 

誰かがおススメする音楽を受動的に聴きたいとか、BGMが欲しいとかなら良いと思うのだが、自分の様に自分の聴きたい曲を聴きたいタイミングで聴きたい人にはあまり有効なサービスに感じない。

 

 

マツコが語った所有欲

 

 

マツコデラックスがマツコ・有吉の怒り新党で本の所有欲について語っていたことがあった。

電子書籍はデータで、やっぱり本はそのもの(実体)が欲しい。本はそういうものだと。

 

この感覚は自分も思い当たる節がある。

dankantakeshi.hatenablog.com

 

iPodを手にする前は音楽はCDで欲しかった。

でもiPodに慣れてしまったらデータで音楽を聴くことに抵抗はなくなった。

 

同じようにストリーミングには抵抗がある。

自分の音楽ではない気がするから。

それはiTunesの音楽データは自分のPCの外付けHDDの容量を曲の分だけ使用しているのが、自分の所有欲を満たしている気がするということ。

ストリーミングでは手元にデータはない。

 

ストリーミングでは自分の所有欲は満たせない。 

 

音楽が売れないし、もっと売れなくなる

 

 CDが売れなくなって、音楽のダウンロードの方が売り上げが伸びているのだが、最近はストリーミングサービスの方がダウンロードを上回っているようだ。

www.musicman-net.com

 

これは音楽業界全体として売り上げが落ちていく原因を作っていないか。

CDで邦楽のアルバムは大体3,000円であったのが、ダウンロードになると1曲150~300円となり、何曲聴いても定額で1000円と1曲あたりの売上が減ることになると考えている。

 

アルバムは曲数が増えれば1曲あたりの単価は下がるが確実に大きな3,000円は入る。

それがダウンロードだと、1曲単位で購入することができるし、アルバム単位で買っても2,000円台になりCD自体の原価がかからないから安く上がる。

 

それが全て定額。

例えば、月額1,000円払って1日5曲聴いて30日だとすると、1000円÷150曲=6.6666.....円である。

もっと曲を聴けば1曲あたりの単価は下がるし、もっと聴かなければ単価はあがるのだが。

 

 

当然、全体の売上という観点においては、利用者数がこの定額制のキモなので、どれだけ利用者数が増えてどれだけの期間続くかということも考慮しなければならない。

 

 

最後に

 

やっぱりプリンスのアルバム発言がこれからの音楽業界への危惧を表していると思う。

dankantakeshi.hatenablog.com

 

 

アルバム単位で音楽を買わなくなり、音楽をダウンロードしなくなり、ストリーミングで音楽を聴く。

どうもその感覚に慣れないし、家の外で音楽を聴くときは一切通信ができないiPodで音楽を聴いているのもある。

今後もスマホとiPodは別で考えて別物として扱っていくつもりである。

 

 

そんなことを言っておきながらストリーミングで音楽を聴きだしたら、その時はその過程を書き記すことにする。

 

 

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こちらからは以上です。

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