約10年前のこと。
自分はもともとCDで音楽を聴いていた。
自分がiPodを手にした理由はラジオしかない車で自分の音楽を聴きたかったからである。
これ以降はその経緯とそれ以上のものを手に入れた話である。
車では音楽を流すのが当たり前
自分の実家には自分が生まれた以降は必ず自動車があり、必ず音楽かラジオを聴いていた。
主に休日にどこかに行くときに乗るのだ。
そして、自分には4つ下に弟がいる。
本当に小さい頃は親父が好きな古い映画音楽をテープで聴いていた。それでなければ、自分たちが好きな童謡等の子供向けの歌を聴いていた。
それから小学生になり、CDコンポを購入したのをきっかけにCDをレンタルしてテープに録音するようになった。
当然、そのテープは車でも聴くようになるのだが、自分は自分の聴きたい音楽をかけたいし、弟は自分の音楽をかけたい。
残念ながら弟とは音楽の好みが合わなかった。
自分は当時流行っていたバンド系(ビーイング系が多かったかもしれない)の音楽が好きだったが、弟は小室ファミリーやアイドルなど割と女の子が好きな音楽を好んでいた。
そこで喧嘩にならないようにいつからか、3曲ずつ自分の好きな曲をかけるというルールが生まれた。
1曲ずつではテープの入れ替えが頻繁に発生するし、5曲では長すぎるし下手すると目的地に着いてしまう。
絶妙な3曲ずつ音楽をかけるルールにより自分の好きな音楽をかける意識が生まれていた。
これが年を重ねるごとにCDやMDに変化していき、10枚以上のCDとMDを抱えて車に乗り込んでいた。
やっぱり車で音楽をかけたい
それから免許を取って自分で車を運転するようになった。
就職をして営業職になった。
自分用の営業車が与えられた。
しかし、その営業車にはCDやMDを聴くことはできず、ついているのはラジオのみだった。
同じ車に乗っている先輩に同行させてもらった時に先輩はFMトランスミッターでiPodの音楽を聴いていた。
自分の住む北の大地は土地が広く、地方へ営業することもあったが地方ではFMはもちろんAMのラジオすら入らない地域がある。
さらに長距離の運転は疲れるし、眠くもなる。
そんな時に好きな音楽を聴けたらいいと思った。
それに、FMトランスミッターなら車に改造は必要ないので、会社からも怒られないので体裁も保てる。
iPodとFMトランスミッターを購入することにした。
一番最初に手に入れたのはiPod nanoの第3世代8GBだった。
音楽が1000~2000曲ほど入るものだった。
膨れ上がるライブラリ
iPodを購入してからはPCにはデータを溜めず、iPodに入れるのみという一方通行にした。
そうしないと、PCのハードディスクの容量を圧迫してしまう。
そうして、アルバム単位に音楽を入れていくのだが、すぐiPodの容量がいっぱいになっていまう。
そこで、価値がある曲と価値が無い曲を切り分けて価値のある曲だけiPodに残そうと考えた。
そうして、音楽の評価を始めた。
音楽の評価をレートで行って、価値がある曲だけ残るようになった。
iPodはいつの間にか「自分オリジナルのオムニバスベスト盤」になった。
聴きたい曲と聴きたくない曲
車で通勤をしていたので、朝から夜までほぼ毎日iPodで音楽を聴いていた。
朝出勤するときは、テンポが速くて気分がアガる曲が聴きたかった。
飛び込み営業が多かったため、心が折れることもあった。
それでも次のお客さんに会う時に心が折れていてはダメなので、心を整えるのに音楽を聴いた。
また、帰宅時にはリラックスしたかったので、スローな曲を聴きたかった。
今日の疲れを明日に引きずりたくなかった。
出勤時と帰宅時で違う曲が聴きたかった。
もっと言うと、出勤時に帰宅時に最適な音楽は聴きたくなかったし、その逆もそうだった。
出勤時用プレイリストと帰宅時用のプレイリストを作成した。
しかし、これはただのプレイリスト。
この曲は出勤用、この曲は帰宅用と手動で分けた。
ちょっと大変だが、2000曲程度では1時間もかからず終わる。
それから、春に聴きたい曲、夏に聴きたい曲……夕方に聴きたい曲、真夜中に聴きたい曲……ドライブで聴きたい曲等思いつくままにプレイリストを作って曲を放り込んでいった。
また、プレイリストを使用することで車の運転にもメリットがあった。
運転前にちょうどよいプレイリストを選んでおけば、最適な音楽がかかるので運転に集中できる。
また、その曲が気に入らなくても次の曲へと1クリックで別な最適な曲がかかる。
いちいち欲しい音楽を探して運転に集中できないこともなく、思っているのと違う音楽がかかることもない。
こうして、自分オリジナルオムニバスベスト盤がシチュエーションに合わせて最適な曲をかけられる便利な「シチュエーション対応自分オリジナルのオムニバスベスト盤」になった。
聴かせたい曲と聴かせたくない曲
車を運転していると、他の人を乗せることもある。
家族、上司、同僚、後輩、友人、恋人と色々だった。
そんな時でも自分は自分がセレクトした曲をかけていた。
古い曲も含まれていたため、懐かしがる人もいて楽しかった。
しかし、洋楽を聴くのを嫌がる人もいた。
せっかく同じ車に乗って時間を過ごすのだから、楽しい方がいいし、自分が好きな音楽しか入っていないiPodで楽しめるならもっと良い。
邦楽だけをかけられるようにはできないものか。
もっと言うと手軽にできるならそうしたい。
そういえば、自分も今日は洋楽の女性ヴォーカルが聴きたいなと思ったりすることもあった。
既に手動で追加するプレイリストには限界を感じていた。
ネットを調べて様々な方法を探った。
コメントやグループを使えば、洋楽・邦楽を分けられる方法を発見した。
今回はスマートプレイリストを使って自動的に分けられる。
データに洋楽・邦楽や男性ヴォーカル・女性ヴォーカル等の情報を追加するようになった。
スマートプレイリストを増やすためにグループに記号を追加していった。
こうして、「シチュエーション対応自分オリジナルのオムニバスベスト盤」が「カテゴリ・シチュエーション対応自分オリジナルのオムニバスベスト盤」にレベルアップした。
外付けHDDの導入と生活の変化
ある日、アルバムごとにデータをiTunesにインポートするのに、価値のない曲を消していくのがもったいないと思い始めた。
そこで、PCに外付けHDDをつけてそこにデータを保存することにした。
すると、iTunesの曲が数千曲から1万曲を超えた。
アルバムが4枚や5枚1000円でレンタルできたのもその一因だった。
友達にもCDを借りまくった。
それでも、データの整理は必ず行っていた。
そうすることでiPodを使えば便利に必要な音楽を必要な時に聴けた。
音楽が増えても整理方法を変えなければ大した難しいことはなかった。
その頃には今の仕事を始めており、車で出歩くこともほとんどなくなった。
通勤時や帰宅時に音楽を聴くのは変わっていない。
それでも同じように音楽の評価を行い、データのメンテナンスは行っている。
今日も「カテゴリ・シチュエーション対応自分オリジナルのオムニバスベスト盤」を持ち歩いている。
最後に
自分は音楽をシチュエーションや気分に合わせて聴きたい。
そうすることで自分をよりよい状態に整えられる。
だから、7万曲以上のデータがあるiTunesで音楽の整理を行い、仕分けを行う。
ただ、今までもiTunesを使った音楽の整理術を示しているだけである。
本当に行いたいことは音楽の仕分け。
つまり、その音楽・曲が自分にとって必要か不必要かを行うことが最終目的である。
そうしてできたライブラリは洗練された音楽だけが残ったものとなる。
その方法については考え方も含めてすべての整理術を示した後に書く予定である。
最初からiPodは手軽に音楽を聴くための手段だった。
今はとなっている。
こんな便利で価値のあるものは他にない。
今、「何故iPodで音楽を聴くのか?」と問われれば、「カテゴリ・シチュエーション対応自分オリジナルのオムニバスベスト盤であり、約3000曲*1がいつも自分の手の中にある状態だから」と答える。
自分と音楽の関わり方を今でも模索しているが、こんな風な音楽の関わり方もあるのだ。
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こちらからは以上です。
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*1:現在はiPod nanoの16GBをメインで使用している