前回はよく聴いているアルバムについて触れた。
よく聴くアルバムはちょっと珍しい。
なぜなら、普段は曲単位でランダムに音楽を聴いているから、アルバム単位でいい曲が残ることが少ない。
今回は曲ごとである。
アルバムの流れも何も関係なく、ただその1曲をよく聴いているという曲。
何度聴いても飽きない曲は確実に名曲である。
そんな曲たちを紹介したい。
ANGRY FROG REBIRTH「LOVE YOU」
ANGRY FROG REBIRTH - LOVE YOU - YouTube
出会いはテレビ東京系 JAPAN COUNTDOWNという番組のオープニングテーマ。
聴いて一発で惚れた。
たまに槍玉にあがるロキノン系と言われる系統かもしれない。
何より、JAPAN COUNTDOWNのスポンサーがロキノンである。
そんなことはどうでもいい。
楽曲のキャッチーさと勢い。やりすぎず、やらなさすぎずのアレンジ。
ただそれが心地いい。
The Prodigy「Nasty」
もうアルバムは出さないかもしれないと言ってしまった、イングランドのテクノ/エレクトロロックバンドのThe Prodigyの新作。
そうなんだよね、アルバムになってから買うとかシングルだから買わないとかそういうことではなく、その楽曲が欲しいからその曲を買うになってきているここ最近。
こういう思考に至るのも分かるし、リスナーの気持ちを良くぞ代弁してくれた!という感じ。
さて、本題の本作はイントロからキャッチー。
正直、あまりテクノやエレクトロ系はあまり聴かないのだが、圧倒的な音楽的才能を見せつけられるとその才能に惹かれてしまう。
才能とはつまりこういうこと。それを体現してくれている。
Ellie Goulding「Love Me Like You Do」
Ellie Goulding - Love Me Like You Do (Official ...
アメリカのダウンロードチャートでずっと上位にいたので、良く聴く機会ができて気に入った曲。
メロディやアレンジはテイラー・スウィフトやアリアナ・グランデやケイティ・ペリーあたりが歌っていても全然おかしくない、流行りのサウンドと声。
エリー・ゴールディングはイングランドのシンガーソングライターだが、この曲を知るまで彼女の存在を知らなかった。
下半期は彼女の以前に発表したアルバムを聴いてみる予定である。
MACO「LOVE」
MACO – LOVE 【5月20日CD SINGLE発売中】 - YouTube
久々にまともに歌える日本人の女性が出てきたという印象のMACO。
個人的に綾香や福原美穂のようにこねくり回す歌い方が好きではないのだけど、平井堅のようなアタックを外してくるような歌い方は受け入れられるので、MACOの歌は聴いていられる。
楽曲自体はフワっとしているし、サビは短6度を上手く使った切なさを使った王道進行なので外れはない。サザンの「真夏の果実」のサビや「TSUNAMI」でやっているあの進行である。
ゴリゴリロックばっかり聴いていると、こういう力まない音楽を聴きたくなることもある。
The Pillows「この世の果て」
この曲の発表自体は2001年であり、もう10年以上も前の曲。
それを何故今更聴いているのかというと、トリビュートアルバムでグッドモーニングアメリカがカヴァーしているのを聴いたのがきっかけである。
もともとThe Pillowsの音楽はミスチルが「ストレンジ カメレオン」をカヴァーしたのをきっかけに全部手に入れていた。
その音楽から再発掘した楽曲である。
とにかく山中さわおの歌詞の中の「君」は輝いていて、絶対的な太陽の様な存在である。
それに対して斜に構えて、貧乏くじをひいても理想を追い求めるアウトローな熱さのある姿を描いた歌詞がとにかく自分に響く。
この曲を聴いてから仕事の向かうのと、聴かないで仕事に向かうのとでは心の所在が異なるのだ。
藍坊主「賢者の忘れ物」
もともと藍坊主は好きで、彼らの書く歌詞の世界が好きだったりする。
青臭くもあり、現実的でもあり、なんだかその辺にありそうな世界を描いてくれて、自分の人生にもそんな素敵な時間が合ったような気がすると思わせてくれるのだ。
アルバム「ココーノ」は以前よりは青臭さはなくなったけれど、結局この曲のように藍坊主に青臭さを求めてしまう。
だからこの曲をよく聴いている。
昔はもっと心が燃えていなかったか?エネルギーをつぎ込んでいなかったか?最近、怠慢じゃないか?
そんな風に問われている気がする曲である。
AC/DC「Rock or Bust」
AC/DC - Rock or Bust - YouTube
もうどっからどう聴いても名曲「Back In Black」にしか聴こえないのだけど、AC/DCの新曲である。
「自分達はこれが得意だから、これしからやならない」というアーティストの意思とお客が求めているものが一致している曲だから凄く魅力があると思う。
同じものを同じようにやっていてはいつかは飽きられる恐怖がアーティストには少なからずある。
だから、新しい面や本当にやりたいことをやったりして失敗する。
AC/DCに「Back In Black」を求めているのだ。だから、この曲がチャートで上位に上がってくるのだ。
思った通りののAC/DC。
この曲はそんなキャッチフレーズがに合う曲である。
Dirty Loops「Hit Me」
Dirty Loops - Hit Me - YouTube
音楽がデキル人の音楽がこれだと思う。
テクニック満載でスゴイ事をやりまくっているのにドヤ感がそれほど前に出てこない音楽なのである。
よくよく聴くとえげつないことを山ほど盛り込んでいるのだが、それを涼しい顔でやりきっている彼らのテクニックは本物である。
「でも、テクニックだけあっても音楽は芸術なので素晴らしいものにならないんじゃない?」と思うのなら、是非この人たちの底知れぬ才能に触れてほしい。
才能はテクニックだけではないところに現れる。
テクニックは表現するための手足であって、才能は脳である。
脳がなければ手足だって動かないし、上手く動くのは脳が優れているからである。
この才能には惚れ惚れする。
Sam Smith「Stay With Me」
Sam Smith - Stay With Me - YouTube
第57回グラミー賞で4冠を達成した本曲。
去年から売れていたので、正直今更感はあったのだがやっぱり聴いてしまう曲なのだ。
グラミー賞をとったこと自体は結果でしかないのだが、非常にクラシカルで分かりやすくサム・スミスの歌の良さが出ている曲なのだ。
その人の魅力が一番出ている曲は一番いい曲である。
静けさの中の内なる秘めた熱さ。
そんな感じが自分には好きでたまらない曲である。
Clean Bandit「Rather Be」
Clean Bandit - Rather Be ft. Jess Glynne [Official ...
アメリカのダウンロードチャートで上位あったのがきっかけでよく聴くようになって気に入ったという前述のエリー・ゴールディングと同じパターンのこの曲。
何が良いって、この曲の持つ哀愁である。
キーがマイナー(短調)なのもあるが、歌詞だって「あなた以上の場所なんてない」なんて言っちゃうドハマり感といいとにかく悲しみを抑えている。
いつもいいことばかりではないし、悪いことばかりでもない。
でも、過去に抱えた悲しみは年を重ねることに消えることなく積み重なっていく。
そういう部分をくすぐってくれる曲の雰囲気と歌なのである。
最後に
全曲キャッチーなのは言うまでもないが、そこから自分に対して訴えるものがある曲ばかりである。
本質的には大きなメッセージがない曲も、受けてが勝手に解釈してメッセージを増大して受け取っている可能性も大いにある。
それでも、その曲を聴くことで自分の人生や心は確実に豊かになっている。
これがいわゆる「健康で文化的な最低限度の生活」の健康的で文化的に当たるのではないかと思う。
音楽くらい好きに解釈して好きに楽しめば良いのだ。
そして、勝手にその曲を好きになってそのアーティストのファンになればいい。
そうやって音楽は大きくなってきたのだから。
こちらからは以上です。
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