1....
2.Burn It
3.Animal
4.Prey for Me/3
5.One of Us
6.Inglewood/3
7.The Innocent
8.Out of Control/3
9.Am I Here?
10.Coup D’Étalk
オススメ曲→3,4,10
Fever 333の1stアルバム『Strength in Numb333rs』を聴いた。
iTunesか何かのチャートで上の方にランクインしていて、それを一緒に聴いてみてこれは良さそうだ!ということで、腰を据えて聴いた形だ。
このアルバムの第一印象は「Linkin Parkみたい」だった。21世紀のトップアーティストであるLinkin Parkに似ているとは、どういうことか。キーワードは脱ギターロックである。
Linkin Parkに似ていると思ったポイントは、イントロから不思議な打ち込みで始まり、ヘヴィなバンドサウンドと打ち込みの組み合わせ、ラップとヴァースの構成、ヴォーカルによるスクリーム、ギターソロなしと、いずれもLinkin Parkが2000年代初期に打ち出したスタイルだ。今となっては当然の流れではありながら、この2010年代後半にきて、再度のこのスタイルを前面に打ち出してきたのは驚きだった。
イントロから不思議な打ち込みとしては、実質ファーストトラックとなる「Burn It」から始まる。フワッとリズムを打ち出してから、バンドが入ってくる。
よくあるギターロックの思考として、バンド(ギター、ベース、ドラムやキーボード)のメンバーで何とかしてやろうというバンド根性みたいなものを感じる。これはこれである程度の正当性があって、ライブでどうやって再現するのよ?に対する答えの一つだと思う。ただし、これだけでは楽曲の幅は制限されてしまう。そこで、打ち込みやシーケンサーを上手く利用して、バンドサウンドに対して彩りを追加していく。これによってバンドメンバーにサポートメンバーを加えた以上のサウンドと音楽性の広がりを持たせることができる。この思考こそ脱ギターロックであり、今回このアルバムで感じたことの根幹である。
これがバンド以外の音からフワっと始まるものだから、Linkin Parkの『Meteora』を聴いたときのあの感覚が蘇った。ヴォーカルもエッジが利いていてロックっぽいし、シンプルにバンドサウンドを鳴らすものよりもずっと複雑な感じが良い。ギターやドラムはテクニックこそ見せないが、狙ってサウンド全体を調整しているので自分の役割をしっかり果たす。俺が俺がでぶつけあうサウンドではなく、あくまで全体像を掴んだスタイルだ。
だからこそ、ライブにも定評があるようだ。
ステージを所狭しと動き回るスタイル。これは見るものを楽しませ、熱狂させる。
楽曲のアイデンティティも大事だが、ライブでのこういう激しいスタイルは非常に楽しみになるバンドだ。
こちらは以上です。
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