Jailbreak

新しい世界の切り取り方

2018年下半期に自分がパワープレイした9曲

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前回は2018年下半期のアルバム編をまとめた。

 今回はその曲編。毎度ながら、アルバム編よりもまとまりがないので、その辺はご勘弁をいただきたい。

 目次

「ウマーベラス」/MONKEY MAJIK×サンドウィッチマン

ウマーベラス

ウマーベラス

  • MONKEY MAJIK × サンドウィッチマン
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

面白さと良い曲は両立するのか?その問いに対しては、Yesと言おう。

いきなりネタみたいな曲なんですが、これがまた良いんですよ。

お笑い芸人のサンドウィッチマンとMONKEY MAJIKの東北出身の2組がタッグを組んだ楽曲が、このウマーベラス。そもそも、ウマーベラスは食レポの際に富澤が旨いものを食べた時に発するキメ台詞。ホンジャマカ石塚のまいうーとかそういうイメージ。

サウンド自体はダンスミュージックっぽいのだが、16ビートが基本のファンクスタイル。ギターのカッティングも気持ちいいし、ドラムも4つ打ちにしていないところがまた良い。4つ打ちのダンスビートの次は、きっとこういう16分のファンクビートが来るはず(※個人の感想です)。ネタの曲だが、音楽としてはしっかりしているというのは大事なこと。

ブリッジにサンドのコントが入っていたりするのだが、やはりツッコミの伊達がボケだすと、一気に世界が壊れて面白い。そこに富澤の秀逸な一言みたいなスタイルは、本当にズルいと思わせるほど面白い。個人的にサンドウィッチマンのコントはよくテレビで見てきたし、最近のゼロカロリー理論なんかもしっかり追いかけているので、サンドのいいところが出ているなと。

そんなわけで、凹む前にウマーベラスでも聴いて、バカだなーと思って嫌なことを忘れて暮らしていくくらいがいいんじゃないかなと思っている。 

「Glacial」/Minuit

Glacial

Glacial

  • Minuit
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

スタンダードなのだけど、スタンダードが故の聴きやすさとダンスミュージックのノリが存在する。

ニュージーランドのバンドMinuit。たまたまダンスミュージックを漁っていたら、出てきたバンド。あまり期待していたわけではなかったし、聴いたアリバム『Vertigo』も雰囲気は好きな方だったが、ガツンときたのがこの「Glacial」くらいだった。

くらいと言ったが、まあこの曲は古めかしいダンスミュージックで、イントロのフェイザーの効いたギターとスラップベースに心奪われた。女性ヴォーカルなのもよいし、シンセの雰囲気も70年代って感じがして、懐かしいけど新しいという矛盾を抱えた楽曲なのだ。

スタンダードな曲というか、どストレートのど真ん中を狙ってきている感じがして、王道が好きな自分にはぴったりだった。

「Electric Rider」/Hardcore Superstar

Electric Rider

Electric Rider

  • Hardcore Superstar
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

名前負けするかと思いきや、名前通りにハードコア。

正直、バンド名を見てスゲー名前だなと思って、気になって聴いたバンドだ。Hardcore Superstarはスウェーデンのバンドで、そもそもロックンロールをやろうということで集まったバンドであるとのこと(参照:ビクタープロフィールサイト

最新アルバム『You Can't Kill My Rock'n'Roll』を聴いた中で、唯一飛びぬけてカッコイイ曲だった。Hardcore Superstarという名前に負けないHardcoreなスタイルで、ヘヴィで所々メタルっぽさが顔を出すロックンロールといったところ。また、Joakim "Jocke" Bergの歌声が、AerosmithのSteven Tylerと同じタイプなので、妙に聴きなれていて心地よさすら感じる。

こういうヘヴィでキャッチーな曲は好きなので、Hardcore Superstarは今後もチェックの対象。

「パープル」/コレサワ

パープル

パープル

  • コレサワ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

皮肉とネタが売りなのに、ここはあえて普通にいい曲。

コレサワは1stアルバムの『コレカラー』から好きで、2017年下期に自分がパワープレイしたオススメアルバム10枚に選んだりもしている。そもそも「SSW」のポップなのに毒の効いた歌詞というギャップが最高なのだ。

この「パープル」自体はそういう毒の効いた楽曲ではなく、とても普通のギターでの弾き語り楽曲。もともとがポップな楽曲なので、聴きやすく落ち着く雰囲気がある。

ちょっと切ない歌詞なので、おセンチになりたいときに静かに聴くのにハマった。

「Shame Doesn't Live Here」/Building 429

Shame Doesn't Live Here

Shame Doesn't Live Here

  • ビルディング429
  • クリスチャンミュージック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

変な曲ばかり聴いていると、普通にいい曲が聴きたくなる。

Building 429は王道のロックを探していて、出会ったバンド。アメリカのバンドで、クリスチャン・ロックに分類されるらしい。

ソリッドなロックだけれど、聴きにくい渋さはなく、クリアでポップ。歌っていることがどういう内容かわからなくても、BGMとして聞き流しやすい。

エモいヴォーカルも良いけれど、力まない自然体なヴォーカルは、帰り道のクールダウンに丁度良かった。

「Kiss You Back」/Nulbarich

Kiss You Back

Kiss You Back

  • Nulbarich
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

オシャレさと、アーバン感と、軽快さと

2018年上半期でも聴きまくっていたNulbarich。いい感じの軽さ(聴きやすさ)とアーバンな雰囲気が好きで、街中を歩くときによく聴いた。

打ち込みとサンプリングと生音が上手くミックスされたサウンドは、ただデジタルくさいだけの音楽が苦手な自分にとっては、とても心地よいものだった。

これもBGMとしての聴きやすさが下半期によく聴いた理由だ。

「Life is beautiful」/BiSH

Life is beautiful

Life is beautiful

  • BiSH
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

牙を閉まって、正攻法で正面からぶつかる

楽器を持たないパンクバンドBiSH。この「Life is beautiful」をラジオでたまたま耳にして、いい曲だなと思って聴き始めた。このあと、BiSHの発売済みの全楽曲をチェックした。メッセージ性の強い歌詞が多い印象を受けた。メッセージ性があったり、そのメッセージが強いのがパンクか?と言われるとちょっと違う気がする。パンクの定義をしても仕方ないのだが、アナーキーで反体制こそパンクの始まりだったはずだが、本件とはあまり関係ない。

PVもいいのだけど、 一番のハマリポイントはサビの「行こう」の強さ。自分が比較したのはthe pillowsの「この世の果てまで」。やはりthe pillowsの「行こう」は明確に方向と共に時間(明日に向けて)を意識させる強さがある。その力強さが背中を押してくれる。それに対して、この曲はもっとふわっと「行こう」と言ってくる。ふわっと未来に向いて、肩に手を置いてくれる。強めのメッセージが多い人たちなのに、ふわっとしているギャップがなかなかよい。

これぐらいふわっと肩に手を置いてくれる楽曲は珍しく、あまりないのでよく聴くことになった。

「Arabian dance」/THE PREDATORS

Arabian Dance

Arabian Dance

  • THE PREDATORS
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ダサい。この人に関しては、それこそが誉め言葉。

the pillowsが好きで、そのソングライターの山中さわおがの別バンドが新作を出すということで、聴いてみた。これがまた良くも悪くも山中さわおっぽさ満載のアルバムだった。その中でもリード曲であるこの曲が気に入った。

山中さわおっぽさとは、いい意味でギリギリかっこよさそうで、カッコ悪いところを責めるのが得意なのだ。この曲だって、本当はアラビア音階を使って不思議な雰囲気を出すのが、外しとしていい感じになるはずなのに歌い始めると一気にダサい。さらに、楽曲に展開があって、shake!の掛け声がとてもダサい。でも、ダサいはずがやみつきになる。臭いのに、もう一度臭いを嗅ぎたくなるあの感じだ。

 アルバム全体としてよいというより、この曲が一番キャッチーでダサくて最高だった。

「Take You with Me」/Tremonti

テイク・ユー・ウィズ・ミー

テイク・ユー・ウィズ・ミー

  • Tremonti
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

サイドプロジェクトも重たいロックを聴かせてくれる。

自分の好きなバンドの一つがAlter Bridge。そのAlter BridgeのギタリストMark TremontiのサイドプロジェクトTremonti。これは新作が出れば、チェックせざるを得ない。本職はギタリストであり、ヴォーカルまで自ら担当してしまう。正直、ギタリストなので、歌はそれほどなのだが、ソングライターとして有能だったり、スピードメタルを前面に出したサウンドが好き。Myles Kennedyが歌ったら、Alter Bridgeになってしまうので、これはこれとして聴くのが良いと思うことにした。

『A DYING MACHINE』はカッコイイアルバムだった。その中でも、一番テンポの速い曲が「Take You with Me」だった。気持ちよいハイテンポな曲でありながら、リズムが重い。ドラムとベースがガチガチに重いのはもちろんのこと、ハイテンポな後ノリってなかなか聴いたことない。 

この暴走列車感がたまらなくて、朝仕事に向かう時によく聴いていた。 

番外編:「U.S.A.」/DA PUMP

結局、2018年はこの曲をよく聴いていた。自分ひとりの時にも聴いたし、誰かと一緒にいる時にもよく聴いた。どう考えても、この曲が2018年のベスト曲。 思わず記事も書いたし。

最後に

2018年の話題をここまで引っ張ってしまったのは、どんどん言語化せず、聴いてすぐの反応で音楽を聴いてしまっているからかもしれない。ブログなのに、言葉にできない。いいから、いい曲だから聴いてみるのが一番!と言いたくなる。それにしても、キャッチコピーは必要で、どんな曲なの?と訊かれて、どういうポイントが最高だったと言いたいことを書いている。 

あとは、自分の記録のために、その音楽との出会い方も書き残すようにしている。最近Spotfyを使用し始めて、また違う音楽のきっかけが生まれつつある。それはそれで、2019年の音楽の幅は広がるといいなと思っている。  

こちらからは以上です。

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