Jailbreak

新しい世界の切り取り方

ネタパレでのネタ、サーフボードストレッチの「コンビニ」の曲はKing Kong & D. Jungle Girlsの「Walkie Talkie」

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またクセになる曲が出てきました。

最近、新型コロナウィルスの影響で、テレビ番組は総集編やある程度の意図をもって切り取ったものが増えている。これ自体は仕方ないのだが、案外過去のものを見直すと面白いものもある。フジテレビの「ネタパレ」は30分番組で、短めのネタが沢山あって、なかなか楽しい番組です。ここでも、レギュラー陣の印象に残ったネタを集めた総集編がやっていた。そこで、東京03飯塚が選んだのが、サーフボードストレッチだった。

彼らを始めて見た時も、なかなか面白くて、印象に残った。それよりなにより、音楽に載せてパントマイムのように、セリフなしでやってのけるお笑いは、なかなか面白かった。あと、あの締めの踊りの何とも言えないひょうきんさが、たまらない。

 

このネタでかかる曲は、King Kong & D. Jungle Girlsの「WALKIE TALKIE」という曲。King Kong & D. Jungle Girlsはユーロビートユニットですが、オリジナルアルバムは2枚しか発売していないという、アーティストとしては短命でした。ダンスダンスレボリューションやダンスマニアといったダンス系のゲームで使用されたのもあって、日本では人気がありました。そんな流れもあって、80年代後半のユーロビートを代表するアーティストと言っても過言ではありません。

代表曲を1曲あげろと言われれば、「Boom Boom Dallar」があげられるが、「Walkie Talkie」も代表曲の一つであるといっても、過言ではない。Walkie Talkieはいわゆるトランシーバーのこと。歌詞の内容的には、トランシーバーで僕が楽しませてあげるよ、死んだ声になるけど、踊りだせば忘れられなくなる、トランシーバーがあれば、僕を忘れられなくなるよ、なんて歌。80年代後半はまだ携帯電話は一般的ではなかったし、現在ほど簡単に個人同士で連絡を取り合えなかった時代で、個人的につながることができれば、僕を忘れられなくなるのになぁなんていう、ちょっと妄想の世界を描いている。

 

 

よくこんな曲を20代半ばの芸人が使ったもんだと感心した。近年お笑い芸人がネタで使う曲がキャッチーな傾向があるのは確かです。ドラマのストリート合わせた音楽の入って来方とはまた違う印象の付け方で、自分の中に入ってくるので、余計に新鮮です。例えば、ブルゾンちえみがAustin Mahoneの「Dirty Work」を使って35億のイメージしにしかならなくなったり、THE Wで優勝した3時のヒロインがネタで使ったJulia Michaelsの「Uh Huh」は記憶に新しい。

前述の2曲が2010年代のいわゆるネタに対して最近の曲だったのに対して、今回のサーフボードストレッチの「Walkie Talkie」はひと昔どころか、ふた昔以上前の曲だったりするわけで、こういう古い曲を掘り起こすというのも、なかなか良いなとも思いつつ。ただ、ネタで曲を使われると楽曲の持つ意味やメッセージと全然違うイメージが付いてしまうという問題が付いて回ります。

今回は踊ってナンボの曲なので、そんなにイメージの路線を変更するような感じではないんじゃないかと、思いつつ。ちょっと好意的でしょうか…

 

そうそう、サーフボードストレッチといえば、結構屈辱的な見た目になるプロレス技だよな…と思ったら、ご本人がnoteで由来はプロレス技だと言っておられて、確信に変わりました。

これは、今後が楽しみなお笑い芸人が出てきました。

 

 こちらからは、以上です。