2019年も終ろうとしているので、2019年下半期によく聴いたアルバムをまとめておこうと思う。
2019年下半期は、iPodを水没させたため、音楽の評価の方法が変わった。それにより、音楽の運用が変わった。その関係もあって、あまりたくさん音楽を聴けなかったのだが、それでも、いい音楽に出会ってきたので、紹介したい。
- 『Fetish』/夜の本気ダンス
- 『acoakko debut』/My Little Lover
- 『Brand-new idol Society』/BiS
- 『いちご』/木村カエラ
- 『MEME』/Brian the Sun
- 『Limitless』/J
- 『人間なのさ』/Hump Back
- 『Anesthetic』/Mark Morton
- 『Fear Inoculum』/Tool
- 最後に
『Fetish』/夜の本気ダンス
1.Ain't no magic
2.Sweet Revolution
3.Magical Feelin’
4.Movin’feat. Creepy Nuts
5.NAVYBLUE GIRL
6.Music For Life
7.Take it back
8.MONSTER (Rougelike life)
9.Oh Love
10.Eternal Sunshine
11.Forever Young
オススメ曲→1,2,3,5,8,11
間違いなく、2019年下半期に出会った音楽の中で、一番出会ってよかったと思わせる音アルバムだった。何が良いって、「キャッチーさとアレンジのバランスがとにかく至高」であるということ。それは、何曲か聴いていると分かってきて、非常に良い音楽的感覚が入っているなと思わされた。
今までの楽曲も聴いてきてはいたが、ダンス感とかバンド色というアレンジの強さが大きくて、本来ほしいメロディや歌詞のキャッチーさが足りないと感じていた。
それに対して、今回の作品は得意のアレンジと共に、キャッチーさも兼ね備えた作品だった。踊れて、キャッチーで、よいアレンジとなってくると、これはもう高評価しかないわけです。
『acoakko debut』/My Little Lover
DISC1
1.小序曲 <「くるみ割り人形」より>
2.Magic Time
3.ALICE
4.12月の天使達
5.こんぺいとうの踊り <「くるみ割り人形」より>
6.ハーモニー
7.DESTINY
8.午後の曳航
9.行進曲 <「くるみ割り人形」より>
10.Deck the Halls
11.Shiny Shoe
12.NOW AND THEN ~失われた時を求めて~
13.トレパーク <「くるみ割り人形」より>
14.時のベル
15.ちいさなロマンス
16.Melody
DISC2
1.Hello,Again ~昔からある場所~
2.Free
3.recall
4.予感
5.悲しみよ今日わ
6.くちびる
7.あふれる
8.インスピレーション
9.Man & Woman
10.風と空のキリム
オススメ曲→1-7,1-12,1-14,2-1,2-4
Mr.Childrenが大好きな自分にとっては、小林武史つながりのマイラバも大好きなアーティスト。ただ、小林武史がプロデューサーから離れて迷走している感じはしている。5枚目の『FANTASY』くらいまではよく聴いていたのだが、好きだけどわざわざ音源を手に入れるほどじゃないところだったりする。そこをTSUTAYAのレンタルCDが救ってくれたのが、本件。
このアルバム自体は、既存曲のアコースティックアレンジをしたアルバムで、しかも途中にくるみ割り人形の曲を混ぜたりとちょっと変化を加えたアルバムになっている。そんな小細工は関係なく、アコースティックになったことで、楽曲の持つそもそもの美しさが際立つ結果となった。
美しいのだけど、原曲の持つakkoの持つ不思議な透明感がない。あの透明感は歌を2回重ねることによるダブルの効果なのだけど、それがないことでより楽曲の本質に近づけている感じがしてたまらない。
元々マイラバを知っていて、好きな人にもこのアルバムの「DESTINY」や「NOW AND THEN ~失われた時を求めて~」の無垢な感じを是非とも聴いて感じていただきたい。
『Brand-new idol Society』/BiS
1.STUPiD
2.BiS-どうやらゾンビのおでまし-
3.SURRENDER
4.リフレイン
5.BiS3
6.this is not a love song
7.1,2,3!!!
8.absolutely meeeeee!!
9.ナンデスカ?
10.thousand crickets
11.teacher teacher teacher
12.strawberry girl
13.LET'S GO どうも
オススメ曲→2,4,5,6
BiSの第3期のファーストアルバムということらしいのだが、あまりよくわかっていない。 何が良いって、バンドサウンドで女性ヴォーカルがパンキッシュに歌うところ。
別にバンドサウンドを聴かせてくれるアイドル自体はそこそこいるのだけど、歌い方がロックやパンキッシュとなってくるとなかなかいない。どうしても、アイドルのイメージとしてキレイに歌ってナンボみたいなところが先入観としてあるのだけど、 BiSの歌声は必ずしもキレイなものばかりではない。日本の音楽で考えると、きっと綺麗に歌う方が多いので、歌声が汚いのは特徴になる。
良い歌を綺麗に歌うのはもちろん良いんですが、このBiSの様にクリーンと歪みの2パターン持っていると強いなと。BiSHも同じことが言えるのだが、今回はBiSだった。
『いちご』/木村カエラ
1.Continue
2.セレンディピティ
3.BREAKER
4.MUSIC ON, WORLD OFF
5.曖昧 me
6.clione
7.ミモザ
8.ストレスポンジー
9.戦闘的ファンタジー
10.ハイドとシーク
11.いちご
オススメ曲→ 1,7,9,10,11
木村カエラは大好きなアーティストでずっと追いかけている。木村カエラの魅力は、ロック感、哀愁感、童謡感の3つだと思っている。
そんな中、今回の作品はロック感あり、哀愁感あり、童謡感もある。そのうえで、さらにコラボによって楽曲を彩ることに成功している。これはとても良いアルバムだった。
『MEME』/Brian the Sun
1.Lonely Go!
2.まじでうるせえ
3.忘れていたこと
4.Re:mon
5.ファストワルツ
6.グリーンアルバム
7.夢の国
8.死
9.僕らの未来を照らすためのうた
10.MINT
11.MILK
オススメ曲→1,4,7,9,10
閃光ライオットって、チャンスでありつつ青田買いだなとも思うわけです。 Brian the Sunも閃光ライオット出身で、あの時のあの勢いを思い浮かべてしまうわけで。
今回の『MEME』はその若さと、 少しずつ成熟して落ち着いてきた、大人の階段を上りつつあるって、その辺のバランスが絶妙だった。
「Lonely Go!」、「僕らの未来を照らすためのうた」あたりはアップテンポでこそ勢いがあるけれど、 「Re:mon」や「MINT」のアルバムの中でも落ち着いた雰囲気はいい感じの緩急があった。ただ、全体的にはバリバリ前に出てくるサウンドなので、その辺のサウンドとしての緩急はもう少しあった方がよいなと思いつつ、その辺はまだまだ若いなとほほえましく思いながら聴けるのが、青田買いの良さ。
『Limitless』/J
1.the Beginning
2.Now And Forever
3.at Midnight
4.Don’t Let Me Down
5.Ghost
6.Love Song
7.Falling Star
8.Come Alive
9.Can’t Get Enough
10.Fever
11.Fly Again
オススメ曲→ 1,4,8,9,11
Jのソロ作品は好きで、新作が出るたびにチェックしている。今回の『Limitless』自体はJらしい作品で、通常運転。ただ、この通常運転というのが、今までの作品を踏襲しつつ、いつものバンドサウンド路線でカッコイイロックを聴かせてくれるということであって、その安定感はさすがの一言。
この作品をざっと聴いた後、音楽雑誌に今回のアルバムについてのインタビューを読んで、妙に納得した。Jのソロ作品ではなく、Jのバンド作品だという認識だということ。つまり、Jのソロ作品でありつつ、J以外のメンバーも対等に音楽に関わっていくということのようだった。その割には、いつものJの作品だった気がするし、良い意味で安定のクオリティだった。あとは、捨て曲がなくて、ずっと聴いていられるアルバムだというのも大きかった。
『人間なのさ』/Hump Back
1.LILLY
2.拝啓、少年よ
3.サンデーモーニング
4.コジレタ
5.生きて行く
6.オレンジ
7.Adm
8.クジラ
9.恋をしよう
10.ナイトシアター
11.僕らは今日も車の中
オススメ曲→ 1,2,5,7,9
Hump Backは気になっているバンドで、新作はチェックする対象にしている。
シンプルなバンドサウンドにちょっとしゃがれた女性ヴォーカル。歌詞の世界観を掴めると、一気に引き込まれる。そこにロックはあるのか?と問いながら聴くのが良い聴き方だと思う。
『Anesthetic』/Mark Morton
1.Cross Off (featuring Chester Bennington)
2.Sworn Apart (featuring Jacoby Shaddix)
3.Axis (featuring Mark Lanegan)
4.The Never (featuring Chuck Billy and Jake Oni)
5.Save Defiance (featuring Myles Kennedy)
6.Blur (featuring Mark Morales)
7.Back from the Dead (featuring Josh Todd)
8.Reveal (featuring Naeemah Maddox)
9.Imaginary Days
10.The Truth Is Dead (featuring Randy Blythe and Alissa White-Gluz)
オススメ曲→2,4,5,7,10
LAMB OF GODのギタリストMark Mortonのソロアルバム。ギタリストのソロアルバムなので、ギターがどんどん前に出るのかと思いきや、全然そんなことない。むしろ、楽曲として全体的に優等生なメタル。ヘヴィさもあり、キャッチーさもあり、テクニカルさもある。もっと売れてもよさそうな作品なのだ。
参加しているアーティストも豪華で、かなり有名なバンドのヴォーカルを中心に有名ミュージシャンがバックを固める。それはそれはすごい作品になるかと思いきや、超一流感は逆になく、そのヴォーカルの作品だと言われれば分からないくらい、楽曲が汎用。
そう、とてもスゴイ個性がヴォーカル以外にないメタルなので、とてもキレイに聞き流せるし、よく聴くとカッコよくて、よく聴く結果となった。
『Fear Inoculum』/Tool
1. Fear Inoculum
2. Pneuma
3. Invincible
4. Descending
5. Culling Voices
6. Chocolate Chip Trip
7. 7empest
このアルバムを入れて良いもんかと思ったが、最後に入れておいた。特筆すべきことは特になくて、ToolはやっぱりToolだったという作品以外の感想はない。
Toolは冗長で、ヘヴィで、暗くて、といずれも誉め言葉にならないような形容詞しか出てこない。 とにかくどんよりした音楽の中に、静と動のような盛り上がりがあったり、内なる熱さみたいなものを感じる。ただ、それはそんなに大事なことではなく、なんとなく楽曲の雰囲気に身を任せて漂うくらいの感覚で聴けると、激しいところやキメにハマってくる。
そういう聴き方をするアルバムで、長いなと思って聴いていたら、いつの間にか終わっているブラックホールみたいな曲で、よく聴いてしまった。
最後に
例年通りアルバムに関しては、ロック色が強い傾向があった。アルバム全体を通して聴き通せ、聴きどころを所々に見つけられるものばかりになっている。
来年もまた良いアルバムに出会っていきたい。
こちらからは、以上です。
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