タイトルの通り、使用していたイヤホンがお亡くなりになり、新たなイヤホンを手に入れることとなり、 茶楽音人 Co-Donguri Brassを購入した。その経緯と、茶楽音人 Co-Donguri Brassのレビューを書く。
正直な感想としては、
・値段の割によい音で、バランスが良い
・ダイナミック型だが、音の解像度が高い
・低音がブーストされるようなイヤホンではない。割とアッサリで、ミックスに忠実な音
といったところ。
目次
経緯
前回イヤホンを買い替えたのが、 2017年の10月だった。
MUIX IX3000を使用していたのだが、ある時から右側の出力が落ち、気にせず使っていたが、ある時寿命が来た。多分、L字になっている個所の接触不要が原因だった。
1年半ほど持ったので、これは寿命だということで、仕事終わりに電気屋に駆け込んだ。
購入基準と選考
実質、20分もない中でイヤホンを選ぶという制約があった。そのため、そのお店である程度オススメされているものから選ぶことにした。
・予算は5000円程度
・カナル型イヤホン
・有線(古いiPodで音楽を聴くため。Bluetoothは対象外)
・その時、自分が良いと思ったサウンドが出ている
予算から、あまり高いものは考慮する必要はなくなった。しかし、型落ち等で値引きされているものは考慮しても良い。
また、以前書いたとおり、サウンドの基準は変わらない。
シンプルに言うと、PINKLOOPの「Love Smile」のイントロのスネアがヌケてきて、イントロのベースとギターがモコモコにならず、ヴォーカルが気持ちよく聴ければOK。
この基準だと、1イヤホン5秒も必要としないので、 短時間でもそこそこ聴き比べられる。
その中で、気になったのが、オススメ商品となっていた、PioneerのSE-CH5T-Lはサウンド的にも、ねじられたコードの見た目も含めてなかなかいい線いっていた。しかし、イヤホン自体の大きさがそこそこあって、カバンに入れておくと、引っ掛かって出しずらい可能性は捨てられなかった。また、イヤホン自体の重さもそこそこあった。
他に選考対象となったのは、家電批評で評価が良かったZERO AUDIOのイヤホン。置いてあったサンプルが良くなかったのかもしれないが、あまり音が前に出てくる感じがしなかった。
その他にもいくつか聴き比べたが、大体低音が効いている系のものはNGだった。自分の求める低音は、モコモコしているのではなく、あくまで支えるバランスとして最低限存在する程度でよい。ロックを中心に聴くのだが、そもそも低音は大きめにミックスされがちなので、それをわざわざブーストする必要はない。また、バスドラのアタックがよく聴こえたり、ベースの輪郭が聴きやすいかも大事だ。そういう意味では、中高音域の輪郭はハッキリしていて、低音はタイト目のイヤホンが好みなのだろう。
そんなこんなで、色々探している間に、ハイレゾ対応イヤホンコーナーにあった、茶楽音人 Co-Donguri Brassに行き当たった。サウンドの解像度の高さと、適度な低音、そして、何より音が前に出てくるので音量を大きくしなくても、大きな音が出てきたので、そのあたりが決めてとなり、予算内の4,000円程度であったため、購入に至った。
茶楽音人 Co-Donguri Brassのレビュー
まずはスペックから。
エレメント Φ10mm ダイナミック型 音響方式 トルネード・イコライザー方式、密閉型 出力音圧レベル 106 dBSPL /mW 周波数特性 5 Hz ~ 40 kHz(ハイレゾ対応) 最大入力 200 mW インピーダンス 18 Ω 質量 22 g(コードを含む) プラグ Φ3.5 mm L型金メッキステレオミニプラグ コード OFCリッツ線×4芯構成 付属品 シリコン製イヤーチップ final Eタイプ S/M/Lサイズ(Mサイズは本体に装着)、取扱説明書兼保証書
一番最初に感じたのは、音の大きさ。iPodの通常7割程度の大きさなのだが、5割程度の出力にしても大きく感じる。音が前に出てきて、ハッキリ聴こえる。バッテリーの消費量も減るし、これはこれでよいと思った。
ダイナミック型のカナル型イヤホンでありながら、独自のトルネードイコライザーにより、低音のモッサリ感がない。また、周波数特性も広く、ハイレゾ対応でありながら、シャリシャリ感は感じない。以前使っていたMUIX IX3000はバランスド・アーマチュア型のユニットを使用しているせいか、最初は音のシャリシャリ感が気になった。そのサウンドに慣れた可能性もあるが、いい感じにヌケてきて、とても聴きやすい。
では、低音が少ないかというと、そんなことはない。曲のミックスにかなり近い状態で聴こえるので、低音が大きいミックスであれば、大きいし、低音が少ないミックスだと、少なくなる。メタル等の低音が強めのロックだと、アタックはしっかり聴こえつつ、適度な感じで低音が出てくる。帯で低音が強くなるというよりは、アタック(点)はしっかり聴こえて、低音を支えるイメージだ。
一応、通常の掛け方とShure掛けの2通りで対応している。移動中にiPodを聴くときは、通常の掛け方の方がケーブルが引っ掛からないので、良い。しかし、Shure掛けの方が音質的には良くなる気がする。あくまでも、気がする。さらに、通常の掛け方をしても、ケーブルノイズは少な目。ただし、自分は割とうるさい音楽を聴いているので、そもそもケーブルノイズなんかかき消されることが多い。
以前のイヤホンと違うのは、音楽を聴く専用のイヤホンであるということ。つまり、スマホとつないで、通話ができるタイプのものではない。マイクはついていないし、途中にON/OFFスイッチもない。その点は注意だ。
箱はこんな感じ。2色展開されており、赤と黒がある。落ち着いた雰囲気の黒を選んだ。
ケーブルジャックはL字型。自分のiPodには非常に合う形なので助かる。
イヤホン自体は、このような感じ。ブラスを使用しているようだ。筐体自体の振動を抑えるらしい。あまり関係ないが、自分のスネアはBrassだが、良く鳴るぞ。
ケーブルは割と細身の丸型。絡みにくく、適度な弾力がある。
若干ケーブルが短くて、Shure掛けすると、ちょっと短くて引っ掛かる感じがある。Shure掛けしなければいいだけなので、その時々で、使い方を分ければよい。
最後に
4,000円程度で手に入ったので、良い買い物をしたと思っている。サウンド的にも満足している。あとは、耐久性がどれくらいか?ということくらいかなと思う。
毎度イヤホンを買い替えるのは面倒な部分もありつつ、その時に自分が良いと思ったものを選んでいるので、満足度は高い。もしかすると、過去の自分だと手にしなかったようなモノを選んでいる可能性もある。耳だって加齢とともに衰えることは考えられるので、その時一番聴きやすいものを適度に買い替えていくのが自分のスタイルということだ。
次の出会いも楽しみにしつつ、今の音楽を楽しみ続けたい。
こちらからは以上です。
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