音楽を毎日聴いている。
それはiPodを中心としてデータ化された音楽を聴いている。
そのあたりの経緯は今回は置いておく。
毎日聴いていても飽きないのは、かなりの曲数を聴き回せるためで、このサイクルが崩れると一気につまらないものになってしまうかもしれない。
そのために、一定量の新しい音楽・今まで聴いたことのない音楽を入れている。
新しい音楽を取り入れるのがどんどん難しくなっている。
それはアラサーの年齢のせいなのか、新しい音楽に触れる機会が減っているからかは分からない。
ただ、興味の赴くままに毎月数枚~十数枚のCDを手にする自分にとってはこれ以上のペースは維持できない。
だから音楽が売れなくなったわけではないと思う。
そんな想いを抱いている時に下記の記事を読んで何か違うなと思ったのだ。
情報を得る手段や選択できる音楽が限られていた大衆が流行の音楽を周囲と共有するためにテレビやラジオを頼っていた時代、紅白歌合戦に出る、レコード大賞を取るということはミュージシャンにとっての栄誉であり、流行を映す鏡であり、リスナーの大衆にとってチェックしておくべき音楽の指針として働きましたが、趣味や嗜好の多様化によって流行の音楽を追う必要性がなくなり、ネットに触れれば自分の好みにマッチした音楽へすぐにアクセスできるようになった現在、テレビの前に座りテレビがこれぞと言って箔(はく)を付けた箔をつけた音楽を流してくれるのを待つ必要がなくなりました。リスナーが大衆音楽に権威を求めなくなり、共有の手段は動画サイトへと移り変わり、テレビやラジオは音楽の世界において影響力を失っていきます。
ネットに触れれば自分の好みにマッチした音楽へすぐにアクセスができるなんて思ってない。
そんなに簡単に好みにマッチした音楽にたどり着かない。
iTunesにはGenius機能があって、似たタイプの音楽を集めてプレイリストにしてくれたり、Amazonでは「よく一緒に購入されている商品」や「この商品を見た後に買っているのは?」という中に自分の好みにマッチした音楽はあるだろうか?
あるかもしれないし、ないかもしれない。
こんな不確実な方法は使えない。
その他にもまとめ記事等を調べて自分の好みに合う音楽を探すことはある。
それだって、新しい音楽との出会いはかなり減ってきている。
有名な曲は知っている
約20年ほど音楽を聴いてきて、有名な曲・人気の曲・名曲と呼ばれる曲はかなりの数聴いてきた。
また、ロック・ギターが好きなので、後世に影響を与えたロックは聴いた。
ジミヘンやクリームディープ・パープルと洋楽が中心だった。
そこには音楽の良いと思えるエッセンスがあって、それが今の音楽にも色や匂いを変えながら受け継がれている。
そういう体験をしていると、新しい音楽に出会えない。
この新しさはレッチリのミクスチャー感が最初の頃は斬新でカッコいいのだが、いつの間にか王道になってしまう。
フーファイターズだって、オルタナティブ・ロックなはずなのにそれはもう王道。
どんどん王道の道幅が広がっているように思えてならない。
有名な曲は結局王道になってしまい、真新しさという意味では新鮮さを失いやすい。
それは1曲を長く聴いていると飽きてくるのと同じなのかもしれない。
普通なら飽きているはずの時間がたっても飽きない音楽は、別の価値がある。
そうやって生き残った音楽は自分の好みの音楽かもしれない。
自分の好み分からない
90年代のJ-POPから自分の音楽は始まっている。
Mr.Children、スピッツ、ウルフルズ等のバンドや小室ファミリー、ZARDやWANDS等のビーイング系アーティストは今でも最高だと思っている。
そこからギター小僧になり、ギターが上手いバンドを追いかけ続けてハードロックやメタルに出会ってスラッシュメタルのBIG4*1に出会ったり。
そこからずっと洋楽の売れているものを追いかけてきて、またJ-POPに舞い戻ったり。
この辺も自分を構成する9枚から分かると思う。
その中で、同じアーティストでも好きな曲・好きではない曲があったり、好きなアルバム・好きではないアルバムがあるのにも早い段階で気付いた。
だから、今まで好きだったアーティストの新曲が良いかどうかは聴いてみないと分からない。
そして、昨年はJazzに手を出してみたが見事に失敗した。
いい楽曲はいっぱいあったけど、どうも毎日聴くような音楽じゃなかった。
そうやってiTunesで管理する音楽は7万曲を超えた。
そして、分かったことは自分の好みの音楽はキャッチーな音楽であるということだけだった。
ロック然としてるサウンドが好きだったり、ファンキーなノリが好きだったり、綺麗なピアノの音が好きだったり、細かいことを言えばきりがないのだけど、極端なことを言うと上記のこと。
何故自分の好みの音楽がキャッチーな音楽になったかについては、たくさんの音楽の中で埋もれず記憶に残る音楽は必ずキャッチーだからだと思っている。
音楽との出会い方と探し方
気になる音楽を好きなだけ好きなように聴いてきたが、それだけでは音楽の手に入れ方としては片手落ちだと思っている。
好きなアーティストの音楽を全て手に入れる・聴いてみる。
名前だけ聞いて気になるアーティストの音楽を聴いてみるのも同様。
何か音楽以外の情報が前提にあって、気になっている可能性があるのだ。
これが中心になって音楽を聴いている。
もちろん、音楽との出会いはこれ以外ではない。
例えば、テレビをつけていて流れてきた音楽が気になったり、お店でかかっている音楽が気になったり。
そういう意味ではラジオも同様で、聴く気がないけど耳に入って気になった音楽は偶然の出会いなのだ。
だから自分はラジオを大事にする。
前者は必然の出会いであり、後者は偶然の出会い。
自分の場合、必然の出会いばかり求めても楽しくなく減点方式の採点になりがちで、逆に偶然の出会いは加点方式になりがち。
最後に
好きな音楽の大枠は掴んだのだが、結局そのディテールは楽曲になってしまう。
そして、何度も聴いていて気に入る音楽になることだってある。
CMでかかっている曲を何回も聴いていて気になることもある。
どうやって音楽を楽しむか。
通勤中にiTunesに取り込んだものを聴く時間にしている。
そんな中でも気になる音楽はやっぱりいい音楽であるし、TVで気になって調べた曲はいい音楽。
印象に残る音楽は自分から求めてもいつも手に入るわけではない。
何より今まで聴いてきた音楽がまた輝きだすこともある。
新しさは楽曲自体に求めてもよいし、新しい聴き方に求めてもよい。
そのうち、今まで聴いてきた曲の新しい魅力の見つけ方を書いていく予定である。
こちらからは以上です。
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*1:ANTHRAX(アンスラックス)、METALLICA(メタリカ)、MEGADETH(メガデス)、SLAYER(スレイヤー)