自分の好きなドラマーの一人にRed Hot Chili PeppersのChad Smithがいる。
191cmの巨体から紡ぎだされる最高のグルーヴ。太鼓をしばき倒す一方、とても繊細なゴーストノートまで叩き分ける。何より手数の多さと楽曲に合わせて最適なパターンを選ぶ力。と、良いところをあげるとキリがない。
個人的には体が大きいドラマーが好きで、John Bonham(Led Zeppelin)、Tommy Lee(Motley Crue)あたりもかなり影響を受けている。
この辺からは好き嫌いもあるのだが、好きなアーティストのシグネチャーモデルがあると、まずはそこから手に入れる人もいるだろう。自分はChadのスティックを買ったが、太いし長いし重いしで振り回すのが大変すぎてほぼ飾りになっている。
スティックこそ買ったが、スネアやシンバルは手を出していない。Chadのスネアは割と安く扱いやすいと評判が良いし、HOLY CHINAは派手で歯切れが良いのでロックに向くチャイナシンバルだ。
この辺までは楽器をやったことがある人だと、理解してくれる人も多いのではないだろうか。好きなアーティストと同じ楽器を使って、気分よく練習する。まずは練習することが楽しいことが上達への第一歩なのだ。新しい服を着る時のワクワク感や、納車後の新車に乗るワクワク感と同じで最初数回~1年くらいはワクワク感が続く。楽器が上手くなるのは楽しいが、そのきっかけを作って楽しみ続けることも重要なことなのだ。
楽器を買い集めるのも良いが、そのドラマーに近づいてみようと音楽的にフレーズを研究したり、音色を近いものにしたりと他にも努力の方向性はたくさんある。好きなドラマーの見た目や身に着けているものを近づけるのも楽しい。
例えば、自分の周りの神保彰が好きなドラマーはシグネチャーモデルのスネアやスティックを持っているし、GROOVEBOOSTERまで持っている人を良く見かける。神保彰が考案したドラム用グローブだ。
他にも好きなドラマーと同じ靴や衣装を身に着けてライブに出る人なんかもいて、何だかドラマーだけ他のメンバーと違う格好していることもある。いずれにしても、楽しむことを加速度的に上げてくれる。
自分の場合、前述の通りChad Smithが好きだ。Chadはある時期から帽子を良くかぶるようになり、近年はベースボールキャップのツバを後ろに被るのがトレードマークになっている。これこそ自分がChadに寄せていく第一歩だ!と思った次第である。
衣装と合わせて何色もパターンがあり、よくもまあこんなにバリエーションがあるもんだと思わざるを得ない。このトレードマークを真似たくて、ベースボールキャップを探したのだが、Chadが被っているキャップにはサイズを調整するアジャスターがついていないのだ。
↑の画像の様なアジャスターがあるタイプのベースボールキャップは知っているが、Chadの被っているアジャスターの無いタイプを探して、帽子専門店に行ってやっと発見。New Eraの59FIFTYだった。色々考えたが、一番無難で使いやすいであろう黒のNYヤンキースのモデルにした。
サイズだけはさすがにかぶって見ないと分からなかったので、何度も試着して7 1/2に落ち着いた。アジャスターがない分、余裕がありすぎてもキツ過ぎてもダメなのだ。
バックショットはChadのそれそのもの。ツバを後ろにしているので、ちょっとベレー帽とかそっち系の香りがするが、あくまでベースボールキャップだ。
New Era自体はHip-Hopやらストリート感があるのだが、ドラムスローンに座ってドラムセットに向かうと一気にChad Smith感が出る。完全に自己満だが、髪形を気にしなくて済む。これはとても楽だ。Chadも髪の毛が薄くなってきて、帽子を愛用するようになってきたわけだし。
この59FIFTYは5000円弱するのだ。自分の感覚だとキャップなら2000~3000円位なもんかなと思うので、ちょっと高い。フランネルのハットならまだしも、ベースボールキャプ。されどベースボールキャップ。別にドラムを叩くときに関わらず、普段使いすればいいだけだ。
と、こんな具合で2017年アマチュアドラマーとしての活動をスタートしたわけだが、大事なことは見失ったつもりはない。
引き続きドラムを楽しみたい。そのためのスパイスにベースボールキャップを買っただけ。 それだけで楽しめるならいいじゃないかと思っている。
こちらからは以上です。
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