どうも音楽をやっている人の話を聴いていると、「Rock=下等、Jazz=高尚」という図式があるような気がしてならない。
なんでだろう....ずっと不思議だと思っていて、今でも不思議。
あるプロドラマーの話
昔よく行ったライブバーがあった。
そこには楽器が一通りあって、その場でセッションをできるようなところ。
そして、普段ガラガラでたまにオッサンがいるくらいのところ。
そこでセッションやらライブを経験させてもらってドラムを上手くなった。
そこのマスターは50前後の人で、いろんな知り合いがいた。
マスター「君はロックが好きだし、メタルとかもよく聴くんだってね?」
自分 「はい、その通りです。メタル叩けるようになったら万々歳です。」
マスター「知り合いのドラマーがいてさ、メタルばっかり叩いていた人がいてね。その人”メタルは叩けても、ジャズが叩けないんだよ。これ(メタル)しかできないんだよ”って言うんだよね」
自分 「いいじゃないですか、一つでも凄くできるものがあるんだったら」
マスター「なんかそれじゃダメなんだって。やっぱりジャズのドラムは格別なんだってさ」
自分 「ふ~ん」
ロックのつきつめ方の一つがメタルというジャンルだ。
やっぱり良く分からない。
そういう価値観があるっていうのは認識できるが、同意はできない。
だって、ロックとジャズはスポーツカーと高級車、86とセンチュリーみたいなもんなんじゃないかと。
同じ車だけどジャンルは違って、どちらがいいなんて一概に言えない。
プレーヤーの質
確かにロックには歴史的にも酒やドラッグが付いて回ったり、素行が悪いミュージシャンがついて回る。
そして、音楽的な技術が足りなくても、それはそれでロックになってしまう懐の深さもあるだろう。
セックス・ピストルズなんかはまさにその例じゃないか。
※後半がパンクらしいパンク。
それに対して、本家本元フランク・シナトラ。
実はこの曲、歌詞を変えてシナトラが歌っているだけで、原曲はまた別にあったりする。
いや、シナトラは結構プレイボーイだったり、政治やマフィアとの関係があったりする。
割合的にはロックの方が素行が悪いのかな。
あとはロックが大きい音で頭おかしくなっちゃってるって言われたりもしているけど、クレバーな人たちだっている。
例えば、音楽的に突き詰めた人たちの1組として、Dream Theaterがいる。
この人たちの楽器の上手さはヴァーグリー音楽院を出ているだけあって、ホンモノだ。
あとは、Bad Relision
パンク/メロコアとかその辺のジャンルだけど、歌っている内容がポイント。
砂漠に行ったことはあるか
死人と歩いたことはあるか
パンのためにたくさんの子供達が殺される
数字はただ横たわるのではなく
人間の堕落を語る
だが我々はやりたいことをやって
勝手なことを考える人生で何かを経験したのか
天罰を目撃したことはあるか
人々は度々逃げるためだけに子供をつくる
この競争の土地であわれみの心は消えてしまった
それでも我々はまだ貧しい人々を無視し続け
そのままそれをつき通すこれはただのパンクロックソング
間違いが見える人のために書かれたものだ
巣の中の蟻のように
我々は自分の役割を果たすのだ
でもほかにもいまいましい虫がたくさんいるんだ
そしてこれはただのパンクロックソング沼地に行ったことはあるか
クソの中で泳いだことはあるか
形式的なパーティーとリアルな政治
見せる顔はいつも違うが
おおげさな言葉はいつも変わらない
我々はそれを我慢して飲み下すが
何も起こらない
何かが変わったことなんてないこれはただのパンクロックソング
間違いがわかるひとのために書かれたものだ
工場での労働者のように自分の役割を果たすが
ほかにいまいましいロボットもごろごろいるんだ
そう、これはただのパンクロックソング1000万ドルが無意味なキャンペーンにつぎ込まれる
2000万人の人々が痛みにもだえ苦しんでいるのに
力のある人は与えようとしない
なんと狭い考え方か5人に1人の子供が貧困に苦しんでいる
1つの人口だけが膨れ上がる
ひたすら突っ走るこれはただのパンクロックソング
間違いがわかるひとのために書かれた
巣の中の蟻のように我々は自分の役割を果たすが
ほかのいまいましい虫もどこかにいるんだ
そしてこれはただのパンクロックソング数字はただ横たわるのではなく
人間の堕落を語る
だが我々はやりたいことをやって
勝手なことを考える
5人に1人の子供は貧困に苦しんでいるのに
ひとつの人口だけが膨れ上がるこれはただのパンクロックソング
そう、これはパンクロックソングだ
---Fire of Prometheus---: Punk Rock Song / Bad Religion より引用
社会をぶった切る。そんなことをできるのも、ロックだから。
んなことはない
人は無い物ねだりなのだ。
ロックができるようになったら、隣のジャズが気になりだすのだ。
隣の芝は青いだけ。
ロックをやっている人はもっと自分のやっていることに胸を張ってほしい。
こちらからは以上です。
- アーティスト: Dream Theater
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