桜の便りもまだ先ですが、そろそろ春の歌を聴きたい時期がやってきます。
そんな春に先駆けて、春の歌をセレクトします。
評価付き。評価項目は以下。
・楽曲の明るさ(+5~-5)
・楽曲の良さ(5段階)
・歌の力(5段階)
・演奏力(5段階)
松たか子/明日、春が来たら
・楽曲の明るさ:+2
・楽曲の良さ :4
・歌の力 :3
・演奏力 :3
・総評
今となっては「ありの~ままの~♪」の人になっていますが、1997年のデビューシングルはこんな感じだったんですね。
演奏力が3なのは、スタジオミュージシャンがアレンジャーのアレンジをそのままやっているからというだけで、他意はない。
特別歌が上手い感じはしないし、「Let It Go」ほど声を張り上げてはいないんだけど、このサラっとした感じ。
桜の花びらがひらひらしているイメージと似ているのかもしれない。
スピッツ/春の歌
・楽曲の明るさ:+2
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :5
・演奏力 :4
・総評
タイトルがど真ん中の直球。この曲は明るくなりきれない雰囲気があるけど、芯のある意思は感じる曲。
ちょっと風が強い日に前髪が乱れながら聴くのがイイ感じかもしれない。
スピッツは他にも名曲があるから、1軍だけどクリーンナップの曲じゃないかもね。
打線で言うとあたり7番かな。それだけに、無駄な力を入れずに構える必要もないので、サラっと聴ける良さがある。
Hysteric Blue/春~spring~
・楽曲の明るさ:+5
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :3
・演奏力 :3
・総評
我ながら選曲が古いなと思いながら選んでしまった。この曲と「なぜ....」が売れたくらいのヒスブル。
春のせわしなさと、ワクワク感がある曲。
初めてちゃんとヴォーカルの顔を見たけど、別に可愛くはない。
それにしても、「こういう夢」ってどういう夢なんだろうか。
森山 直太朗/さくら(独唱)
・楽曲の明るさ:+2
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :4
・演奏力 :3
・総評
これはドスタンダードを選んでしまったが、春というよりも卒業の歌だった。
それにしても、ピアノだけでここまで歌うのはスゴイ。下手な人だとバレバレになるレベルだけど、これはこれ。
やっぱり桜舞散る季節にピッタリの曲だし、横に離れ離れになってしまう親友や仲間がいると尚更。
鶴/桜
・楽曲の明るさ:-2
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :4
・演奏力 :4
・総評
個人的に大好きなバンド、鶴。
鶴はアフロをかぶっていた頃が好きで、ファンキーな音楽をやってくれるんだけど、バラードも良い。
この桜は桜の儚さと他の悲しみを重ねているような曲。
ちょっと後ろを向いているけれど、ちゃんと振り返ったら次は前を見るしかない。
だから、新しく進む前にちょっとだけ後ろを見たい時に聴いてみて欲しい。
10-FEET/CHERRY BLOSSOM
・楽曲の明るさ:+5
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :4
・演奏力 :4
・総評
10-FEETも好き嫌いがあるのかな。Vo/GtのTAKUMAのメッセージが宣教師的に聞こえることもあるけど、いろんな事抜きにして楽しめばいい。
そして、明日に向かって走り出す時にこんな曲が背中を押してくれる。
自分を信じて、ただ前へ前へ。
春になったら/miwa
・楽曲の明るさ:+5
・楽曲の良さ :4
・歌の力 :4
・演奏力 :3
・総評
自分はアラサーのせいなのか、こういうギター持って歌う子が認識できなくなってきた。YUIとの違いが分からない。それはまた別の話。
珍しくまともな曲を書く子だと思うし、ドラマの主題歌やCMの曲を書ける力はミュージシャンとして大事。
春に向かって前向きになる曲。
春よ、来い /松任谷由実
・楽曲の明るさ:±0
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :4
・演奏力 :3
・総評
これも古い曲になってしまうんだろうか。
セレブス(セレブ+ブス)の代表格のユーミンの曲は松任谷さんのおかげだけじゃない本人の良さがある。
そして、この古文風な歌詞もよいではないか。最後に童謡の春よ来いを入れているのも良いじゃない。
季節を待つ気持ちと誰かを待つ気持ちを重ねて、桜の花びらのように揺れている気持ちを表しているんだろう。
夜の河原にライトアップされた桜が似合う。
静かにゆっくりとその存在感を感じるのがオツな楽しみ方じゃなかろうか。
sacra/Yesterday
・楽曲の明るさ:-3
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :4
・演奏力 :3
・総評
あまり有名ではない曲かもしれない。
これも卒業ソング寄りの春の歌。
全体的に後ろ向きだけれど、悲しいのが全てじゃない。
そんな気持ちを抱えて、朝を迎える日だってある。
この曲、小栗旬が出演している「Spring Story」というものがあるので、そちらもチェック。
SAKURA/いきものがかり
・楽曲の明るさ:-2
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :4
・演奏力 :3
・総評
これも古い部類に入ってしまうんだろうか。
WBSのCMでのこの曲のインパクトはスゴかった。
これも卒業というキーワードがある。
思い通りにいかない未来だって受け入れて生きてきた。そんな想いを桜の花びらを見て思い出す。
オッサンだから分かります。
後悔だって痛みだって全て抱えて生きているんだから。
純恋歌/湘南乃風
・楽曲の明るさ:5
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :5
・演奏力 :3
・総評
どこが春なの?って思った方、正解。
ただこの曲、「桜並木」が歌詞の中に出てきます。
イカついお兄ちゃんが頭の中お花畑状態の曲。いいですね、ここまでバカになれるのも春の温かさと恋愛のせいにしたっていいじゃない。
ちなみに、相関図はこんな感じ。
桜/河口恭吾
・楽曲の明るさ:-5
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :5
・演奏力 :3
・総評
桜ソングの一発屋、河口恭吾の名曲「桜」
これまた暗い。死ぬほど暗い。もう、ブラックホールレベル。
いつも明るくいられるわけではないし、じっくり思考に浸りたい時だってあるし、誰かの事を考えることも必要。
それにしても、いい歌歌ってると思うんだけど、なかなか見ないよね。
Dreams Come True/めまい
・楽曲の明るさ:-1
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :5
・演奏力 :3
・総評
アルバムの1曲なんだけど、吉田美和という人の歌の潜在能力を思い知らされる曲。
超ロングトーンで本当に色んな事を思い出したんだろうなと感じられる。
そして、歌詞がとても女性的で女々しい自分に響く部分がある。
桜のせいで、2人の昔の風景がフラッシュバックして、切ない気持になる。
この2人は上手くいかなかったんだろう。
でも、この桜を見て「今までで一番キレイ」と言えるようになっている。
どんなに悲しくても。
こんな短編小説の様に風景が浮かぶ曲も少ないんじゃないか。
桜の足あと/藍坊主
・楽曲の明るさ:+4
・楽曲の良さ :5
・歌の力 :5
・演奏力 :4
・総評
自分はこれを聴きながら春の朝が始まることが多い。
青臭い感じが目いっぱいあるんだけど、その勢いに憧れる年ごろになってしまった。
桜にその大きな想いを乗せて、遠くまで飛んでいってほしい。
これから困難がたくさん待ち構えていても、こんな曲があれば頑張れそうな気がする。
最後に
春の歌は必ずしもポジティブな曲ばかりではないのがおわかりだろう。
別れの悲しみであったり、一緒に過ごした日々の一部になっていることもある。
それでも、明日に向かっていける力になるんなら、一度しゃがんでから大ジャンプしてもよいのではないでしょうか。
それが許されるのもこの春の季節だから。
こちらからは以上です。
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