Jailbreak

新しい世界の切り取り方

2017年上半期自分がパワープレイしたオススメアルバム12枚

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半年に一度自分が良く聴いた音楽をまとめていて、今回はそのアルバム編。

大体半年くらいである程度まとまって気に入る音楽と出会うからというだけなんだけど。なお、毎度毎度のことですが、必ずしも2017年上半期発売作品だけではないので、ご了承ください。

『プルーストと花束』/SHE'S

プルーストと花束

1. Morning Glow
2. 海岸の煌めき
3. Stars
4. Say No
5. Tonight
6. グッド・ウェディング
7. パレードが終わる頃
8. Freedom
9. Running Out
10. Ghost
11. プルースト

おすすめ曲→1,2,6,8,10

 

爽やかなピアノロックバンド知りませんか?と問われれば、反射的に回答してしまうバンドがSHE'S。

このアルバムは全面的にピアノが鳴っているので、普通のギターロックバンドよりはちょっとソフトな印象があり、さらにストリングスでリッチな雰囲気も出している。王道っちゃ~王道のロックで結構気に入って聴いております。

言いたいことは大体上記記事に書いてありますので、興味があればどうぞ。

『True North』/Bad Religion

True North

1.True North
2.Past Is Dead
3.Robin Hood in Reverse
4.Land of Endless Greed
5.Fuck You
6.Dharma and the Bomb
7.Hello Cruel World
8.Vanity
9.In Their Hearts is Right
10.Crisis Time
11.Dept. of False Hope
12.Nothing to Dismay
13.Popular Consensus
14.My Head Is Full of Ghosts
15.The Island
16.Changing Tide 

おすすめ曲→1,2,3,12,13,15

 

大御所の新作は楽しみだけど、ハズすこともある。しかし、この作品は相変わらず最高の楽曲を提供してくれている。

正直、Bad Religionは「好きなバンドは何?」って聴かれて30番目くらいに思いつくバンドで、好きと言えば好きだけどめちゃくちゃ好きかどうかと言われるとそうでもない。ただ、Bad Religionの良さは何か?と問われれば、①パンクらしいニヒルな歌詞と②勢いのある演奏だと思っている。本作もとりあえず気に入った曲は②勢いのある演奏で、それで何歌ってるんだろう?と歌詞を読んでみると①が待っていて二重にハマることになる。

正確には2013年の作品なので新作かといわれればそうでもないのだが、自分が今まで聴いてきななかで一番新しい作品という意味で新作です。大御所の新作に求めるものは何かなんて記事を書いたこともありますが、自分が思っている魅力をいつも通り体現した楽曲があると満たされるんだなと思った次第です。

『THE KIDS』/Suchmos

THE KIDS(通常盤)

1.A.G.I.T.
2.STAY TUNE
3.PINKVIBES
4.TOBACCO
5.SNOOZE
6.DUMBO
7.INTERLUDE S.G.S.4
8.MINT
9.SEAWEED
10.ARE WE ALONE
11.BODY

おすすめ曲→1,2,5,6,8

 

ダサいって言葉は否定的な意味だけれど、Suchmosにかかるとダサいが肯定的な意味になるから不思議。

多分、Suchmosの音楽は新しいものを作り出そうってことではなくて、今まで俺たちが聴いたカッコイイ音楽をやろうと思った結果、割と古めの音楽に向いていてその辺がこの音楽のダサさの原因なんだっていうのがルーツを知って分かった。

Suchmosがオッサンホイホイなのは90年代以前の音楽に影響を受けていて、その辺が素直に表れているから。あとは、歌詞の雰囲気がたまにDragon Ashの「Grateful Days 」にあるような”東京生まれ HIPHOP育ち 悪そなヤツは だいたい友達”みたいな俺たちワルだぜ感を出す。いいんだけど、今時やっぱり流行らないんだよなと思って気付いた。彼他の音楽は流行の音楽ではないのだ。流行ってない=ダサい。ただ、流行ってのはファッショントレンドを見ると分かるが、巡り巡る。今まさに90年代リバイバルがきていて、あの頃の雰囲気を持った(当時の音楽じゃないという意味で)新しい音楽なんだなと。 こうやってダサい音楽がカッコよくなる。

Suchmosの音楽はクラブとかバーやちょっと暗めのカフェでかかっていても全然違和感がないオシャレさがあるので、トレンドを狙うというよりは聴きやすいオシャレな音楽かな。そういう普遍性があるんじゃないかと思っている。

『青年の主張』/Shout it Out

青年の主張

1.大人になれない
2.17歳
3.雨哀
4.道を行け
5.DAYS
6.夜間飛行
7.トワイライト
8.青春のすべて
9.影と光
10.青年の主張 

おすすめ曲→4、5、8、10

 

若い若い。自分が好きでも嫌いでも、大人でも子供でもないし、迫ってくる社会のボーダーラインは内なるパワーになってくる。こんな感覚あったんじゃないか?と思い出させてくれる。

10代の頃の気持ちなんていい加減忘れてきてしまって、こんな言葉遣いもしないし、こんな内なるパワーも無くて、そういう時期があったことをちょっと懐かしく思ってしまう。多分、前述のSHE'Sと世代的には同じくらいのはずだけど、Shout it Outの歌詞の方がずっと熱くて青臭い。どちらがいいってことはないけれど、ギリギリ10代だから書けることってあるのかな~って。

ちなみに、オッホイの要素もあって、10曲目の「青年の主張」でフラワーカンパニーズの「深夜高速」の一説が引用されていて、最初は何勝手に歌ってるんだ?とも思ったけどよくよく聴くと、ちゃんと昇華していた。

いいっすよ、あの時のあの感覚を呼び起こしてくれる音楽って。

『Extremist』/Demon Hunter

Extremist

1.Death9
3.What I'm Not
4.The Last One Alive
5.I Will Fail You
6.One Last Song
7.Cross to Bear
8.Hell Don't Need Me
9.In Time
10.Beyond Me
11.Gasoline
12.The Heart of a Graveyard

おすすめ曲→3,4,5,6,12

 

久々に出会ったカッコイイメタルバンド。1stから順番にアルバムを聴いて仕上がっていく様が最高。そして、このアルバムで最高地点に到達している。

メタルはすそ野がどんどん広くなっていて、新しいバンドも聴いてみるんだけどどうもイマイチなことも多くて、自分の中でチャレンジするけど失敗するジャンルになっている。ま、ガナる程度ならいいけど、デス声で1曲通して歌われるとちょっとつまらないと思ってしまうし、カッコイイリフが無いと結局いい評価をできない。何ならメロディアスなヴァースを作って欲しいというわがままもあるので、これを満たすのが大変。それなら分かり切っている大御所の過去の作品でも聴いてしまった方が確実なのだ。 

そんな考えがこびりつきそうになりながら、BURRN!誌の新作レビューか何かで見かけたDemon Hunter。最新作の『Demon Hunter』を試聴して良さそうだったので、1stアルバムから最新アルバムに向かってどんどん聴いていった。1st~3rdアルバムまでは雰囲気は好きだけど決め手に欠けるアルバムで「この1曲があるから好きなアルバム」と「ずば抜けてよい曲はないが、全体としていいアルバム」の話で書いたような状態。それが4thアルバム以降どんどん自分の好きな音楽性に寄ってきて、8thアルバムの『Extremist』で魅力MAXと相成った。

へヴィさとリフのカッコよさ、ヴォーカルのデス声とクリーンのミックス、楽曲もゴリゴリ押してくる楽曲、ゆっくりと抒情的に歌い上げる曲まで幅広くあるので、メタル特有のこの雰囲気しかやらん!みたいな頑固さも感じず好感が持てる。1stアルバムが2002年の発売で9枚アルバムを出しているので新人ではないが、ある程度脂ののってきたメタルバンドであることは確か。

『Kingmaker』/Pretty Maids

KINGMAKER

1.When God Took a Day Off
2.Kingmaker
3.Face the World
4.Humanize Me
5.Last Beauty on Earth
6.Bull's Eye
7.King of the Right Here and Now
8.Heavens Little Devil
9.Civilized Monsters
10.Sickening
11.Was That What You Wanted

おすすめ曲→3,5,7,10

 

音楽の良さは若さが必須条件ではない。真摯に音楽に向かい合って絞り出した最高の1滴から出来上がった作品こそ至高だと教えてくれるのがこのアルバム。

Pretty Maidsは1981年から活動しているバンドでヴォーカルのRonnie AtkinsもギターのKen Hammerも50代に入って円熟を迎えている。50代のミュージシャンが生き残るには売れ続ける必要があり、売れ続けた結果50代でもミュージシャンでいるとも言える。彼らのキャリアの中でも間違いなく最高の作品だと言える。

基本的に自分はiPodに入れたものを聴いているのだが、できる限りアルバムの曲順を守るようにしている。しかし、このアルバムは何かの手違いで7曲目の「King of the Right Here and Now」が一番最初にかかったのだ。これがこのアルバムの第一印象をかなり良くした。イントロからギターのリフで始まり、スネアがそれに答えるのだがこのスネアの音数がリフよりも多く装飾音符的になっていて、そのままリフを合わせるメタル的アプローチをあえて外すカッコよさがあったのだ。本来のオープニング曲の「When God Took a Day Off」も静かに始まる良さがあるが、ガツンとくるパンチは「King of~」の方が上で、この予定外の出会いによってこのアルバムの評価が決まったと言っても過言ではない。オープニング曲大事。アルバムも第一印象大事。

『÷』/Ed Sheeran

Divide - Deluxe Edition -

1.Eraser
2.Castle on the Hill
3.Dive
4.Shape of You
5.Perfect"
6.Galway Girl
7.Happier
8.New Man
9.Hearts Don't Break Around Here
10.What Do I Know?
11.How Would You Feel (Paean)
12.Supermarket Flowers

おすすめ曲→2,4,11,12

 

2010年代最高のシンガーソングライターは誰か?と問われれば、Ed Sheeranと答えざるを得ない。それほどの才能を毎回見せつけられる。

前作の『X』も2015年上半期に自分がパワープレイしたオススメアルバム10枚に含まれていて、2015年上半期から今でもたまに『X』の曲は聴く。それくらい気に入っている。そして、確か先行的に「Shape of You」を聴いていて、こりゃ今回のアルバムも間違いないなと思って、アルバムを聴いてその考えが確信に変わった。

Ed Sheeranの強みは何なんだろう?と考えると、多分元々シンプルにいい楽曲を作っているんだろう。ギター1本で歌ってもいい曲に出来上がっているので、アレンジをしてもしなくてもそもそも良い。そこにアレンジを加えて、同じにならないようにしているのでアルバムを通しても飽きない。

例えば、2曲目の「Castle on the Hill」はシンプルなリズムとギターに動くベースラインは「Sing」と同じパターンかと思いきや、コーラスで一気に世界が広がったようにシンセが入って壮大だが、根本は普通にギター1本でできている。それ以外にも12曲目の「Supermarket Flowers」はシンプルなピアノ曲だが、これだってコードが決まっていればいくらでもピアノアレンジはできる。そして、元々歌が良くないとこんなアレンジをしても楽曲の魅力を出すことはできない。きっとそういうことの積み上げがあって、シンプルな理由なんだがEd Sheeranの才能のスゴさしか感じない。

『Welcome Home』/Zac Brown Band

Welcome Home

1.Roots
2.Real Thing
3.Long Haul
4.2 Places at 1 Time
5.Family Table
6.My Old Man
7.Start Over
8.Your Majesty
9.Trying to Drive
10.All the Best

おすすめ曲→2,3,4,9,10

 

歴史の長いカントリーをベースにした音楽性はただ一言「ズルい」。新しい音楽なのに伝統的な良さがにじみ出る。

Zac Brown Bandは2010年グラミー賞の新人賞を獲得してからチェックするようにしている。やっぱりグラミー賞を獲るアーティストは一流だし、特に新人賞にノミネートされるだけでもかなり注目を集めて人気が出る。そういうスターになっていく姿を見ていくのは楽しいし、作品がリリースされる度に変化や成長が分かるとさらに嬉しいのだ。

音楽的にはカントリーをベースにして、サザンロックやフォークロックと大体同じ雰囲気がする音楽を包括したようなサウンド。アコギの他にもフィドルやバンジョー、ウクレレが入り、コーラスが満載でアメリカの田舎町で聴くには最高の音楽。Mumford & Sonsなんかもそうなのだけど、この類の音楽を真摯にやるとクラシックのような高貴さを帯びることがあって、その素晴らしさったらない。クラシカルだけど新しい音楽。カントリーの魔法みたいなものがあるんじゃないかと思っている。

この作品に関しては今までのどの作品よりもメロディアスで、とてもポップ。J-POPが好きならサウンド的にもメロディ的にも普通に受け入れられるはず。あえて言うなら、カントリー特有の楽器の土臭い感じが気に入るかどうかかな。

『California』/Blink-182

California

DISC1
1.Cynical
2.Bored to Death
3.She's Out of Her Mind
4.Los Angeles
5.Sober
6.Built This Pool
7.No Future
8.Home Is Such a Lonely Place
9.Kings of the Weekend
10.Teenage Satellites
11.Left Alone
12.Rabbit Hole
13.San Diego
14.The Only Thing That Matters
15.California
16.Brohemian Rhapsody
17. Hey I'm Sorry
DISC2
1.Parking Lot
2.Misery
3.Good Old Days
4.Don't Mean Anything
5.Hey I'm Sorry
6.Last Train Home
7.Wildfire
8.6/8
9.Long Lost Feeling
10.Bottom Of The Ocean
11.Can't Get You More Pregnant
12.Bored To Death (Acoustic)

おすすめ曲→DISC1:3,4,9.12 DISC2 1,5,8

 

そんなに好きじゃなかったBlink-182のメンバーが交代して甘酸っぱくてポップなパンクを鳴らしているじゃないか! いいぞ!このアルバムは今までのどのアルバムよりも甘酸っぱい!

一応、Blink-182は全部チェックしていて、その上でこれは!っていう名曲が自分の中で見つけられないでいた。これ系のメロコアやポップ・パンクは好きで結構いろんなバンドを聴くのだが、Blink-182は悪くないのだが良くもない。何というか欲しいものはちゃんと甘味のあるサイダーなのだけど、Blink-182はただの炭酸水で甘味がない感じ。そう、メロディアスさがちょっと足りなくて、その他の演奏もフックを感じられずにいた。ドラマーとしてはTravis Barkerは好きだし、あのボコボコに叩く中にあるテクニックは本当にすごいと思いつつ、Blink-182だと聴けないもどかしさがあった。

それが、このアルバムは全然違う!それもそのはず、ヴォーカル&ギターのTom DeLongeが脱退して、Matt Skibaがサポートから正式メンバーに格上げになっている。3ピースバンドの1人が変わるってこんなにも違うもんなのか?それかプロデューサーがJohn Feldmannだったからなのか。最近だとOne OK Rockをプロデュースしたりもしているので、別にこのジャンルが主戦場というわけでもなさそうだし。結局、要因は分からないが変わったことはいくつもあって、その結果甘酸っぱいアルバムになっている。

このアルバム1曲目の「Cynical」からハイスピードなパンクで気持ちよく始まり、2枚目のラスト「Bored To Death (Acoustic)」までずっと爽やか。そして、気持ちMark Hoppusのヴォーカルがエモい。4分以内の短い曲がどんどん続くので飽きないが、変化でちょっと目が回るかもしれない。その辺もパンクらしいし、いい曲が続くから何も言えない。

『Majestic』/Dragon Ash

MAJESTIC (初回完全限定盤)

1.MAJESTIC
2.STARDUST
3.MIX IT UP
4.ODE TO JOY
5.SINGIN’ IN THE RAIN
6.光りの街
7.HEADBANG
8.FACELESS
9.JUMP
10.BESIDE YOU
11.A HUNDRED EMOTIONS

 おすすめ曲→2,3,4,6,7,10,11

 

思っていたよりソフトだけどヘヴィ。様々な要素を巻き込んで大きな渦にするDragon Ashのセンスに脱帽。

「Dragon Ashてこんなにソフトでへヴィな音楽だっけ?」というのがこのアルバムを通して聴いたときの率直な感想。へヴィに関してはあまり説明はいらないだろう。ベースがKenKenがベースを務めているし、ギターのHIROKIも低音を出しつつターンテーブルとの兼ね合いであまり前には出ないが音圧でバンドを支えている。この辺は3曲目「MIX IT UP」あたりを聴いてもらうとよく分かる。さて、このアルバムを通してのソフトな印象が何なのか。多分、他のロックバンドと比べると今回のミックスは中低音を中心にミックスされていて、高音域があまり耳に付かない。ちょっと言い方を変えると若干ヌケが悪く感じる可能性こそあるが、だからこそ中低音が生きている。耳をつんざくようなスネアやバキバキのベースやシャリシャリいうギターなんてものはない。ベースはバキバキのスラップが聴こえたりもするが、全然攻撃的じゃない。そういう意味でソフト。

 そういえば、珍しく見たMステにDragon Ashが出てて、「MIX IT UP」のパフォーマンスをしていたのが最高にカッコよかった。それもあってこのアルバムを手に取ったわけだが、正解。今となっては当たり前になっているミクスチャーだが、ずっと同じことをやり続けているわけではなくて、最低限マイナーアップデートがされていて思っていたものと違う感じに進化していた。そこがまた良かったから結果オーライ。

『Life』/Northern19

LIFE

1.AKASHIC RECORD
2.BELIEVER
3.WAKE UP
4.EARLY SUMMER RAIN
5.PRIMAL
6.MY DAWNING
7.GREEN
8.PHOTOGRAPH
9.MY SWEETEST ONE
10.CYNICAL
11.CLARITY
12.SLEEP
13.CALL MY NAME
14.YOU&ME SONG
15.BEAUTIFUL NAME
16.NOW IS FOREVER

おすすめ曲→1,2,3,6,16

 

朝テンションを上げるには最高のアルバム!毎朝聴いている。これ以上の褒め言葉は思い浮かばない。

Northern19はずっと好きなバンドで、王道のメロコアを貫くスタイルが最高。アルバム自体が2017年4月19日発売で実質聴いたのは5月に入ってからだが、とにかく最高のアルバムだからまさに毎日パワープレイ。特に好きな曲は日に何回も聴いていた入りする。 よく考えたら、2016年上半期パワープレイしたアルバムにNorthern19が入っている。

朝通勤する際によく聴くのだが、通勤時は明るくアップテンポで自分の気分をノせてくれる曲が自分には合っている。メッセージは必ずしもポジティブである必要はないけれど、向かっている方向性くらいは多少ポジティブであって欲しい。この辺はミスチルの曲でまとめを書いたことがある。簡単に言うと気持ちよく聴けて、自分を上げてくれる曲はそうそうなくて、アルバム全体を通してもそういう楽曲が多いこのアルバムは確実に名盤だということ。

『PINK』/土岐麻子

PINK(DVD付)

1.City Lights
2.PINK
3.Valentine
4.Fancy Time
5.脂肪
6.Rain Dancer
7.Blue Moon
8.Fried Noodles
9.SPUR
10.Peppermint Town

おすすめ曲→1,2,3,7

 

1回聴いてちょっと気になって、数回聴いてまた聴きたくなり、いつのまにか好きになっていた。 

今回紹介してきたものとはちょっと毛色が違うのがこのアルバム。これまでの11枚はほぼ一目惚れ状態で好きになっているのだが、このアルバムは最初はちょっと気になるくらいで、たまに数曲聴きたくなってを繰り返して聴く頻度が増えてじわじわ好きになった。あるよね、恋愛もじわじわ始まるパターン。それです。

最初、朝通勤するときにこのアルバムを聴いて1曲目「City Lights」が流れてきて、あれ?これきっと朝聴く感じじゃないやと思って。こりゃ、朝聴いたらちゃんと評価できないやと思って、次の「PINK」を聴いたらもっとシティポップで歌詞もいい感じに都市感があって、とりあえずその時評価するのをやめた。だって、どう考えても絶対夜聴いた方がいいアルバムだし。そんな感じで帰り道にちょいちょい聴いていると好きになって。でも、毎日聴く感じじゃなくて、ホント何にもない日に聴きたい感じ。

以前、音楽の順張りと逆張りという記事の中で書いた自分をプラスに持って行ってくれる曲とか、マイナスに引きずりおろす曲みたいな考え方に当てはめると、とてもニュートラル。気持ちは上がりも下がりもしない。超平常心。だからこそ安定感だったり安堵感があって、サウンドのデジタルさとかオシャレさがスルっと心に入ってくる。そういう良さをこのアルバムに感じている。

最後に

多くはずっと追いかけてるアーティストが出した新作が良かったっていうこと。完全に最初から追いかけたりDemon Hunter、ファーストアルバムのSHE'SとShout it Outはちょっと外れるくらいで。新しいアーティストは洋邦問わず好き嫌いしないで、とりあえず聴いていく予定。

ちなみに次点としては、このへん。
『ソルファ (2016)』/ASIAN KUNG-FU GENERATION
『ヒカリノアトリエ』/Mr.Children
『Brian the Sun』/Brian the Sun
『FREEDOM』/BRADIO
『We're Just Waiting 4 You』/MY FIRST STORY
『All You Can Eat』/Steel Panther
『Honesty』/SHANK
『Into Another World』/The Winking Owl
『à la mode』/TWEEDEES

『ソルファ (2016)』については記事を書いたし、 『ヒカリノアトリエ』はEPだけど実質ボーナストラックの良さが半端じゃない。

良かったものは今後もアルバム単位でレビューを書いていこうと思ってます。

次は2017年上半期の曲編を書く予定。

 

こちらからは以上です。