1.The Prince Of Metal
2.Kings Before You (Ft. Chris Jericho & Phil Demmel)
3.Into The Flames
4.The Sacred Mountain
5.The Beast Awakens
6.Evil Eye
7.Necromancer
8.Riders On The Wind
9.Calling Out For Midnight
10.Battle Cry
11.By The Horns
12.Rise To Valhalla
オススメ曲→1,3,4,8,9,10
DURBINの「The Beast Awakens」を聴いたので、レビュー。
最初こそ残念な気持ちになったが、聴けば聴くほどハードロックのノスタルジーが感じられて、最後には実はよかったんじゃないか?と思わせてくれるアルバムだった。
あのJames Durbinの参加したアルバムだとは、全く思わず聴いた。
どう聴いても80年代のハードロックバンドのスタイルで、特にヴォーカルのハイトーンが印象に残った。
IRON MAIDENのBruce Dickinsonや、HelloweenのMichael Kiskeのような往年のヴォーカリストのようなイメージである。
さらに、1曲目の「The Prince Of Metal」がテンポ速めのシャッフルで始まるせいで、そのイメージが固まってしまったのもあるかもしれない。
では、この往年のハードロックスタイルが悪いかというと、全然そんなことない。
正直、最初は古いハードロックのスタイルだなと、ちょっと残念な気持ちからスタートした。
しかし、往年のハードロックバンドのような安定感や安心感すら感じて、次はどのスタイルだ?なんて楽しみながら、聴き進められた。
それもそのはずで、メンバーがなかなかスゴイ。
ヴォーカルがAmerican Idol出身のシンガーソングライターのJames Durbin。
2017年にはQuiet Riotにヴォーカルとして参加しており、ギタリストとしての面も持っている。
ベースがB'zのサポートやDokken、MSG、UFOに参加したBarry Sparks、ドラムがY&TのMike Vanderhuleと、バリバリのハードロックのリズム隊である。
ギタリストは曲によって流動的で、Jon Yadon Jr.、Marc Putnam、Dylan Rose、Nick Gallantが名を連ねている。
"pure heavy metal"アルバムなんて言われているが、自分としてはハードロックだなと感じている。
特に個人的に気に入った流れがある。
「Calling Out For Midnight」のアップテンポながらヘヴィなリズムでゴリゴリ進めていく感じに対して、「Battle Cry」のスローテンポで哀愁漂うバラードスタイルという緩急がたまらない。
こういう緩急をアルバムの流れの中でしっかりと出してくると、曲同士が際立ってくる。
曲順は大事。
James Durbinのソロアルバムだと、もっとオルタナティブ色が強いサウンドだったと記憶している。
この作品は今までの傾向で進めるのではなく、バンドとしての作品だという意思を感じるものだった。
こちらからは、以上です。
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