2017/02/04 歌詞に関する記載を一部修正
どうしても売れたアルバムや売れた曲があると、そのイメージが先行してしまいなかなか新しい曲を聴いてみようと思えなかったりする。
自分の友人たちもそういう傾向があって、カラオケに行くと新しい曲よりは昔から歌っている曲を入れてしまう。
それはそれでよいのだけど、せっかくだからもう少し音楽を知ってほしいことがある。
自分を含むアラサー世代は青春時代にMONGOL800を聴いていることが多く、そこから時間が止まりがちなのだ。
あれだけ売れたアルバム「Message」があるから。
もう少しモンパチの音楽を知ってみないか?という趣旨。
厳選した8曲を紹介する。
神様
5thアルバム『eight-hundreds』収録
MONGOL800は沖縄出身・在住のバンドでやはり沖縄の独特な雰囲気を持っている。
それは戦争ことも歌うことがあって。
彼らの願う平和は敵も味方もない関係。
2番の歌詞がこの曲のメッセージとして分かりやすい。
I've told you thousand times
猿の成れの果て 歩いたと思ったら戦争ばっかりしててさ
I've told you time and time again
お願い慣れないで 先生も歴史も教科書も間違うしさ神様お願いがあるのです 上手に騙して下さい
信じやすいのがたまにキズです「神様」より引用
根本的な平和への願いは大きな愛の歌。
I'll be
5thアルバム『eight-hundreds』収録
とても長い曲で9分以上の尺がある。それは一般的なJ-POPが1曲3分半程と言われているから、倍以上の長さがあることになる。
曲のテンポが遅いのはあるけど、それよりもサビ以外の歌詞の繰り返しが少ない長編の歌詞が折り重なっているのもある。
この曲はここにいて誰かを愛する理由をいっぱい並べてみるのだけど、結局愛する人の心に居続けることが一番嬉しいということを歌っていると思っている。
だからこそ、後半に考えてみて言葉を吐き出すけど、愛することに落ち着くのだと。
運命の悪戯なんて 歯車の食い違いなんて
日常茶飯事なわけで 愛もすれ違う
明日世界が終わるとしたら その瞬間誰といたいかなんて
ハナから上から目線だし 悠長甚だしくて
確実に来る明日なんて 誰も保証はできない中で
今、世界が終わっても 良いように生きてるだけです
どこかで誰かが目を瞑り どこかで誰かが目を開く
喜んだり悲しんだり 何かと忙しい訳です
それでも誰かを愛する訳です
それでもあなたを愛する訳です「I'll be」より引用
I'll be for you、あなたの為に存在している。でも、理由はない。
face to face
4thアルバム『Daniel』収録
多分、「ちいさな恋のうた」や「あなたに」を好きな人にとって、この曲はモンパチのイメージを外さない。
こういうテンポが速くてキャッチーで、分かりやすい言葉で歌ってくれて盛り上がれる曲こそモンパチっぽさ。
上手くいかない時でも、大丈夫だよ、そのままであなたは素晴らしいじゃないと言ってくれているような気がして。
スコール
『Daniel』収録
身の回りの大事な人がどんどん亡くなっていってしまって、その経験から作られた楽曲。
悲しみも喜びも 全部全部 焼きつけて離さない
涙の雨はいつか頬を伝い 喜びの虹になる「スコール」より引用
Danielのツアーで清作が「思いだそうとすれば、笑って出てきてくれて、つらいときとかは後押ししてくれる」 と言っている通り亡くなってしまった人とは思い出すことでまだつながっていることができるのかもしれない。
STAND BY ME
7thアルバム『People People』収録
モンパチは夢を歌うことだってある。
夢を見続ける僕を見守っていてくれという歌。
PVがいい具合に歌詞の世界を表現してくれているから、より解釈しやすくしてくれる。
STAND BY ME STAND BY ME
夢を選んだ
僕を笑っておくれ
涙が勿体ないから
「STAND BY ME」より引用
お別れの歌だけど、違う夢を持って応援してくれる誰かがいるからこそ頑張れることがあるんだよ、と心に寄り添ってくれる歌。
ひとりじゃない
SOFFetの『SOFFet Collaborations Best "With"』収録
2人組の音楽ユニットSOFFetとのコラボ曲なので、純粋なモンパチの曲ではない。
作詞作曲も清作とともにSOFFetの2人が関わっているので、本当の意味でコラボ曲。
モンパチの優しさと軽快さに、SOFFetの甘さとバランスの良さが加わってとてもいい曲に仕上がっている。
サビのメッセージがとても心地よい。
http://j-lyric.net/artist/a00eccb/l00c802.html
Youtubeを探してみたり、検索の候補に挙がる通り、とても結婚式と合う曲。
うるさ過ぎず、軽快で分かりやすい歌詞で愛を歌うメッセージは、門出の場でも最適なエンドロールの曲になるから。
Love song
6thアルバム『GOOD MORNING OKINAWA』収録
アップテンポなリフに琉球風のリードで始まるこの曲はモンパチのお家芸。
ポジティブな存在意義を認めてくれるメッセージが気持ちよく鳴り響く。
個人的には2番のBメロの歌詞がとても気に入っている。
声を揃え足並み揃えて
僕の何を決めるのさ二つに一つの答え合わせで
僕の何が決まるのさ
僕の何がわかるのさ「Love song」より引用
杓子定規で測っても自分のことなんか分かんないだろ?と言われている気がして。
もちろん、テストや勉強も大事でそれはそうなのだけど、人間の価値を測るのにその出来だけでいいのだろうか?と。
元々人間の価値を測ろうなんていうのが愚かなのかもしれないと思ってしまうような曲。
ture hearts
6thアルバム『GOOD MORNING OKINAWA』収録
最初は静かに始まるけれど、ちゃんと軽快なテンポに持ち込んでくれる曲。
アルバムの最後を飾る曲で、モンパチのオーガニックな大らかさと優しさと力強さがある曲。
この曲のメッセージに心が助けられたことがある。
何気ない あなたの言葉に
何千回も救われてきた
今日だって
「true hearts」より引用
案外自分の中に大事な言葉は残っているんだけど、それを忘れがちだったりして。
そんな忘れている状態を「そういえばそんな言葉もらったな」と思い出させてくれる。
あとはサビの歌詞も心の内を明かしてごらんと言われているような気がして、とても心を軽くしてくれる。
ねぇ聞かせてよ
本当の声 心の奥の
さあ少しずつゆっくりでいい
あなたの歩幅で歩いて行こう
「true hearts」より引用
テンポがさらに倍速になるなかでドキドキさせてくれながら、優しい言葉で包み込んでくれる。
最後に
モンパチはあの頃のメッセージと同じように分かりやすい歌詞をキャッチーなメロディで歌っている。
「小さな恋のうた」や「あなたに」は名曲なのだけど、『Message』以降のアルバムにも名曲はまだまだある。
名曲に出会うチャンスはまだまだたくさんある。
こちらからは以上です。
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