Jailbreak

新しい世界の切り取り方

ベースソロのパラダイムシフト「London Calling」からの「War Pigs」

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答えだけ言ってしまうと、「あ、それもベースソロって言っちゃうんだ」ということ。そして、それもアリなんだと思ったのだ。

 

もともと風呂でラジオを聴く習慣があるのだが、普段入らない時間帯に風呂に入ると、普段聴きなれないラジオが流れてくることがある。

普段23時過ぎに風呂orシャワーの時間なのだが、その日は珍しく22時過ぎに風呂に入った。そこで流れてきたのがSPITZの草野マサムネのロック大陸漫遊記だった。

始まった当初、自分の地域ではかなり深めの深夜帯にやっていて、寝る時にラジオをつけていると流れてくるパターンがほとんどだった。今回は時間帯が変わり、22時台に放送されていた。その回はベースの田村明浩がゲスト出演しており、田村の担当楽器ベースがテーマで田村が選曲した楽曲を流していた。

 

たまたまラジオをつけたタイミングで草野と田村の会話が流れてきた。

田村「この『London Calling』って曲はイントロからベースで持っているんだよね」

草野「もういきなりイントロからリードベースって感じだもんね」

その後、The Crashの「London Calling」が流れる。あ~、なるほどなと。ドラムとギターは縦の線を綺麗にキメていて、あとからベースが入ってきて、たっぷりと歌っている。音域こそベースのフレーズでシンプルだが、”リードベース”と言われるのもうなずける。音域が高かったらもっとリード感は出るが、ベースの存在感的には十分で、この選択こそ正解なんじゃないかと思わせてくれる。

草野も田村もThe Crashのバンドとしての演奏力の高さを評価していて、特にベースのPaul Simononを褒めていた。結局、田村も自分の守備範囲のメタルも聴くのだけど、それ以外もロックを幅広く好きなことが分かって、なかなか楽しい回だった。

 

どうもベースソロというと、レッチリのFleaとかMR.BIGのBilly Sheehanのイメージが強くて、 ゴリゴリのベースフレーズとかギターみたいに速弾きをするもんだという思い込みがあったことに気付いた。

そう考えて、こんな風にたっぷり歌っているベースがあるだろうか?と考えてみて、思い浮かんだのは「War Pigs」だった。

未だにハマリ続けていて、よく聴く楽曲である。やはりこの楽曲はスゴイ。

 

 

特にイントロはそれでいうとベースソロなのだ。ゆっくり刻むギターとドラムに対して、ベースがいい感じで間を埋める形でリードをとる。その後テンポが早くなり、ヴォーカルの受け入れ準備から、ヴォーカルがリードを取る。そこからリフが展開するが、ここからはドラムの見せ場で、手数を披露する。ドラムが落ち着くと、ギターの見せ場になる。こんなに綺麗に展開していくなんて、意識しないと気づけない。

どうしても、Popsだとヴォーカルを前にすると楽器隊は後ろに引っ込むときも必要で、前に出てもギターくらいなもんで、ベースやドラムにフォーカスが当たることなんてない。その点へヴィメタルとはいえ、この楽器隊のぶつかり方はJazzのような各楽器の協調性を持ちつつ、重たいグルーヴという混沌。今で言えば、そんなに珍しくはないのかもしれないが、1970年の楽曲。改めて感心した。

 

普段広く浅く楽曲を聴きがちなので、たまには名曲にフォーカスをあてて、ゆっくり楽曲を聴くのも大事だと再認識させられた。

 

こちらからは以上です。

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