Jailbreak

新しい世界の切り取り方

最近「War Pigs」ばかり聴いている

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最近、「War Pigs」ばかり聴いている。要するにハマったのだが、その経緯を書いてみる。

 

出会いはOzzy Osbourneのベスト盤『The Ozzman Cometh』のDISC1。当時10代だった自分には十分すぎる衝撃的なアルバムだったのだが、他の楽曲の方がキャッチーだったのと、1970年に録音されたバージョンであまり音が良くなかったので、それほど印象には残らなかった。そもそも、Black Sabbathが原曲だと知るのはもう少しCDのライナーノーツを読み込んでからだった。

 

それから10数年後、自分が社会人になって色んな人とバンドを組んで、ライブに出るようになった。その頃、たまたまヴォーカルがカナダ人で、20個上のオッサンとライブに出ることがあった。そして、ライブの帰りにギターのオッサンの車で流れてきたのが、「War Pigs」。多分、『Paranoid』のオリジナルバージョンで、ギターのオッサンとカナダ人ヴォーカルが二人してカッコイイよねなんて言い出すもんだから、よく聴いてみるとメチャクチャカッコイイ。最初こそ気だるい始まり方だが、テンポチェンジシしてからの間の使い方、リフのキメのカッコよさ、ドラムの手数の見せ所と楽器隊の見せ場たっぷりの楽曲だということに気付いたのだ。そこから、好きな楽曲になった。これだから他人の車でその人が好きな音楽を聴くのはやめられない。

 

そこからまた数年経過し、最近のこと。別記事にもした、Youtubeで見たIRON MAIDENのドラマーNicko McBrainの演奏する「War Pigs」の動画だ。

どうやら、 Rock 'n' Roll Ribsのオープニングイベントらしい。それにしても、Nickoは楽しそうに雄たけびをあげながらドラムを叩くのが印象的だ。そして、「War Pigs」がドラマーにとってオイシイ楽曲だということが良くわかった。何より1980年代以降のメタルのキメとは違うキメ方であったり、グルーヴ感であったり最高な楽曲だという認識に変わった。しかも最近、SSL化対応のために記事を更新していて、その記事をまた見ることがあって、さらに深入り。

カヴァーが原曲の良さを引き出すことはあって、 名カヴァーの邦楽編洋楽編を書いたことがある。まさに「War Pigs」はこのタイプの楽曲で、特に上手いドラマーが演奏すると最高なことに気付く。そもそも、オリジナルのドラマーBill Wardの演奏自体がカッコいいので、コピーするだけでも技術は必要。それと同等の手数を出すだけでもカッコイイわけだ。

 

こんなことがあって、鼻歌が「War Pigs」に浸食された。原曲がどうだったか?と思い、iPodに入れなおし、ついでに所有している「War Pigs」を全部入れることとなった。 全部とはいっても、オリジナルトラックは1つしかなく、他は全てライブ盤。Black Sabbathだと『Live Evil』、『Live At Last』、『Live At Hammersmith Odeon』、『Reunion』、『The End』の5枚で、特に『Live At Hammersmith Odeon』はヴォーカルがRonnie James Dioという珍しいバージョンもある。

それ以外にもOzzy Osbourne名義の『Speak Of The Devil』、『Just Say Ozzy』、『Live & Loud』、『Ozzfest Live 2002』、『iTunes Festival London』とギターがほとんどZakk Wyldeという状態で、ドラマーはいずれも違っていて個性が出ていてとても良い。オリジナルも良いがそれ以外の13バージョンはドラムだけでなく、色んな所が色んな風に違うので聴き比べていて楽しい。しかも、音が新しいというだけで音像がクリアになるので、それだけでも聴いていて気持ちよさが増す。

 

個人的にはMR.BIGの「Green-Tinted Sixties Mind」のライブ盤を追いかけて以来の1曲にハマっている。メタルの怖さはこの中毒性で、Slayerに初めて出会った時にも似たような感覚があった。久々のこの感覚、大事にしていきたい。

 

こちらからは以上です。

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