1. ハイハイあかちゃん
2. N.E.O.
3. ボーイズ・セコ・メン
4. ほれちゃった
5. あのコはキティ
6. ぎゃらんぶー
7. フライド
8. かわいいひと
9. ウォーキング・スター
10. sayonara complex
11. フラットガール
オススメ曲→1,2,3,4,6,9,11
きっかけ
バズリズムの「コレはバズるぞ2018」で1位になり、そのライブパフォーマンスと楽曲に度肝を抜かれた。楽曲のオリジナリティもコンセプトも真新しくはないが、組み合わせとしては新しいし、何より本人たちのキャラが濃い。何はともあれ、楽曲を聴いてみて欲しい。
NEOカワイイをキーワードに作り上げられた作品は、誰もが持っているコンプレックスにフォーカスしている。 まさにこの「N.E.O.」のPVであげているような、顎がしゃくれている・一重・ガリガリ・剛毛・そばかす・肥満・目が小さい・鼻が低い・くびれてない・足太い・貧乳・天パ・薄毛・デカ尻と一人一人のコンプレックスがあるが、そうであってもいいじゃないかと歌っている。
バカリズムの音楽番組バズリズムでも、バカリズムとCHAIとのトークがあったが、本人たちも自分のコンプレックスをあげていた。ユウキ(B・Cho)は首が長い、ユナ(Dr・Cho)はエラが張っている輪郭、マナ(Vo・Key)はつながってしまう眉毛と話していて、バカリズムはマナに「そこ!?」とツッコんでいたのは印象的だった。
音楽性
彼女たちの音楽はとてもポップだ。それはシンセの使い方であったり、ギターがギターロックのように前に出ず、ヴォーカルがとにかく前に出て歌詞とキャッチーさで責め立てるスタイル。そして、緩急と女性らしい可愛らしさとオリジナリティ。とにかくいろんなものが大渋滞しているのだ。例えば、「ぎゃらんぶー」なんかはきゃりーぱみゅぱみゅの曲であってもおかしくないくらいポップで、何を歌っているかよくわからない。
歌とラップを行ったり来たりして、聴こえてくる歌詞の意味を考え出すと一気に彼女たちの世界に引き込まれてしまう。大渋滞で大混乱を生むのだ。
そうと思うと、めちゃくちゃやさしい曲でほっこりさせられたりもする。「ほれちゃった」は本当に気が抜けるし、普通に歌詞が聴きやすい歌だ。
ラップこそしなくても、独特のオクターブのハーモニーであったり、ハイトーンであったりの要素は残している。バキバキの筋肉を隠す厚めの脂肪も持ち合わせている。
サウンド
CHAIのサウンドはキーボードも入った4ピースバンドながら、結構スカスカ。ギターとシンセが入らないなんてことはよくあって、ギターもダブリングしないので音の厚みはほとんど感じない。たまにシンセが太い音を出すくらいで「ほれちゃった」の様に終始ふんわりする曲もある。その分、リズム隊は細かく刻んでいるので、ファンクやR&Bのようなブラックミュージックのような雰囲気があって、そこがまた最近のトレンドを掴んでいる。
音楽の作りこそシンプルだが、だからと言って演奏能力がないわけではない。むしろ、細かいことを積み重ねていたりするので、ライブ音源を聴くと原曲の再現力の高さから間違いのない演奏力が伺える。
メンバーの関係性
マナ(Vo,Key)とカナ(Vo,Gt)は双子でユナ(Dr,Ch)とは高校の軽音楽部で出会っており、ユウキ(Bs,Ch)とは大学時代に出会っている。青春時代を共にしたメンバーであり、妙に仲の良さが出る。特にイケてないグループ独特の仲の良さが見え隠れする。
こういうのを見ていると個人的にはチャットモンチーを思い浮かべてしまって、今後活動を続けて関係性が変わってきてしまうとどうなってしまうのか若干心配になる。
彼女たちのビジュアルも含めたオリジナリティの強烈さと尖った音楽性は、一度好きになると病みつきになる。 日本人アーティストとして、なかなか聴くことができない個性なので、是非チェックしていただきたい。
こちらからは以上です。
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